クラウド型電子カルテ「CLIUS」
クラウド型電子カルテ「CLIUS」は、予約・問診・オンライン診療・経営分析まで一元化できる機能を備えています。効率化を徹底追求し、直感的にサクサク操作できる「圧倒的な使いやすさ」が、カルテ入力業務のストレスから解放します。
詳しい内容を知りたい方は下記フォームからお問い合わせください。
診療報酬は上がっても、コストはもっと上がっている
2026年度の診療報酬改定で、本体部分が3.09%引き上げられた。1996年度以来30年ぶりの高い改定率であり、「ようやく」と感じた院長も多いだろう。
しかし、現実は厳しい。光熱費・医療材料費・人件費の上昇幅は、診療報酬の引き上げ幅をはるかに上回るペースで進んでいる。 さらに厄介なのは、現在の経済状況が「スタグフレーション(不況下の物価高)」の様相を呈している点だ。物価高による生活防衛意識の高まりから、軽症患者の「受診控え」や自費診療のキャンセルが起きやすく、患者数を右肩上がりに増やすことは容易ではない。帝国データバンクの調査によれば、2025年の診療所の休廃業・解散は661件で過去最多を更新した。
患者数(売上)の劇的な増加が見込みにくいスタグフレーション下において黒字を守るには、コストを「見える化」して管理する守りの経営が不可欠だ。
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クリニックの経費構造を理解する
コストは「固定費」と「変動費」に分けて考える
クリニックの経費は、大きく固定費と変動費に分類される。
固定費(売上に関わらず毎月発生)
変動費(診療量に連動して変動)
コスト管理の鉄則は、固定費を下げて変動費の無駄を削減することだ。収益が伸び悩む局面では、この「守りの費用管理」が黒字と赤字の分岐点になる。
科目別の経費割合と目安
一般的なクリニックの費用構造は以下のとおりだ。
| 費用科目 | 目安割合 | 警戒ライン |
| 人件費 | 20〜30% | 30%超は要注意 |
| 医薬品・材料費 | 10〜20% | 診療科によって異なる |
| 家賃・リース | 10〜15% | 都市部では高くなる傾向 |
| 光熱費 | 3〜5% | 近年急上昇中 |
| その他経費 | 5〜10% | 委託費・通信費等 |
厚生労働省の医療経済実態調査(令和5年度)によると、個人クリニックの人件費率は24.6%となっている。しかし、近年の最低賃金引き上げや採用競争の激化により、この数値は確実に上昇している。
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今、クリニック経営を直撃している3つのコスト上昇
1. 光熱費:電気代・ガス代が「想定外」の水準に
原油高の影響でエネルギー価格が高騰し、クリニックの光熱費は急増している。診療機器(X線・超音波・内視鏡等)の常時稼働、空調の長時間使用、医療材料の冷蔵保管など、クリニックは一般的なオフィスに比べて電力消費が構造的に大きい。
光熱費はかつて「3〜4%程度」とされてきたが、現在は5%を超えるクリニックも珍しくない。年間売上3,000万円のクリニックであれば、1%の上昇が30万円のコスト増に直結する。
2. 人件費:採用難と最低賃金引き上げのダブルパンチ
看護師・医療事務スタッフの採用市場は逼迫している。求人倍率の上昇とともに採用単価が高まり、既存スタッフの給与水準を引き上げなければ離職リスクが高まるという悪循環に陥っているクリニックも多い。
加えて、最低賃金は毎年引き上げられ続けている。パート・アルバイトスタッフが多いクリニックほど、その影響を直接受ける。
さらに、近年の診療報酬改定で新設・拡充されている「ベースアップ評価料」などに見られるように、国策として医療従事者の賃上げが強く求められている。スタッフの処遇改善(給与アップ)は採用・定着において避けては通れない道であり、単純な「人件費のカット」はもはや不可能に近い。
人件費率の適正値は「20〜30%」とされるが、25%を超えると収益圧迫の警戒域に入る。スタッフの給与水準は維持・向上させつつ、配置効率と業務分担を見直す抜本的な改革が急務だ。
3. 医療材料費・消耗品費:じわじわ続く原価上昇
医療材料・消耗品の価格も物価上昇の影響を受けている。手袋・マスク・注射器などの消耗品から、薬剤・検査キットまで、仕入れ単価の上昇が続いている。変動費であるため見過ごされやすいが、在庫管理の甘さによる廃棄ロスや過剰発注も経費を押し上げる要因になる。
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黒字を守る5つの費用管理アクション
アクション1. まず「コストの見える化」から始める
経費管理の第一歩は、現状把握だ。直近3カ月のコストを科目別に並べ、どの項目がどれだけ増えているかを把握する。
確認すべき指標は以下の4つだ。
これらを月次で記録・比較するだけで、異常値の早期発見が可能になる。経営数値をリアルタイムで把握する仕組みを持っているクリニックは、問題が深刻化する前に手を打てる。
アクション2. 光熱費を「設備」と「運用」の両面から削減する
光熱費の削減は、設備投資と運用改善の2段階で取り組む。
運用改善(コストゼロで実施可能)
設備投資(中長期で回収)
LED照明への切り替えは、一般的な電球と比較して消費電力を約86%削減できる。初期費用は発生するが、補助金を活用することで実質負担を抑えられるケースもある。
アクション3. 人件費を「削減」ではなく「最適化」する
人件費を単純に削減しようとすると、スタッフの離職や採用難につながりかえって高コストになる。重要なのは「人件費の最適化」、つまり適正な人数で最大の成果を出す体制づくりだ。
配置の最適化
業務分担の再設計
人件費を増やさずに患者対応の質を維持するためには、一人ひとりのスタッフが担う業務の効率を高めることが不可欠だ。そのためのITツール導入が、今後の経営の優先課題になる。
アクション4. 医療材料費を「定数管理」で無駄なく使う
医療材料費の削減で最も効果的なのは、在庫管理の仕組み化だ。
定数管理の導入
仕入れ単価の見直し
診療所の材料費は機能別で10〜20%を占める。この比率を1〜2%改善するだけで、年間数十万〜百万円規模のコスト削減につながる場合がある。
アクション5. 業務の電子化・自動化でスタッフの工数を削る
クリニックには、依然として紙・手作業・電話に依存した業務が多い。これらをデジタル化することは、コスト削減と医療の質向上を同時に実現する最も有効な手段だ。
電子化による工数削減の主な対象業務
これらの業務を電子化・自動化することで、スタッフ一人あたりの処理時間が大幅に削減される。結果として、同じ人数で多くの患者を診ることができ、人件費率の改善につながる。
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電子カルテがコスト管理の「インフラ」になる
経営数値をリアルタイムで把握する
経費管理を機能させるには、数値がリアルタイムで見える環境が必要だ。紙ベースの管理や、月次での集計作業では、異常に気づくのが遅れる。
電子カルテシステムは、診療記録の管理だけでなく、経営管理のインフラとしても機能する。CLIUSでは、診療実績・患者数・算定状況などのデータを集約・可視化することができ、経営判断に必要な情報を手元に引き寄せる。
業務の流れを一元管理し、スタッフ工数を削減する
CLIUSは、予約管理・問診・カルテ記録・会計・レセプトまでの業務を一元化できる。これにより、スタッフが各システム間でデータを手入力する「転記業務」が不要になる。
転記ミスの防止はリスク管理に直結し、スタッフの工数削減は人件費の最適化に寄与する。特に、医療事務スタッフの残業時間削減は、人件費コントロールの観点で即効性がある。
オンライン予約・Web問診で受付負担を軽減する
CLIUSのオンライン予約・Web問診機能を活用することで、患者が来院前に必要事項を入力できる。受付担当者の対応時間が短縮され、繁忙時間帯の混雑緩和にもつながる。
限られたスタッフで多くの患者に対応するための仕組みとして、こうした機能の活用は経営防衛の視点からも有効だ。
補助金・助成金を活用して導入ハードルを下げる
電子カルテや自動精算機、予約システムなどのITインフラ導入には初期費用がかかるが、これを全額自己資金で賄う必要はない。「IT導入補助金」や、要件を満たせばスタッフの賃上げとセットで活用できる「業務改善助成金」など、クリニック向けの支援策は充実している。
こうした制度を賢く活用することで、初期投資を抑えながら、スタッフの工数削減と人件費の最適化という大きなリターンを得ることができる。
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コスト管理の「落とし穴」3つ
落とし穴1. 「一律削減」は質の低下と離職を招く
人件費削減を急ぐあまり、スタッフの給与を下げたり、採用を止めたりすると、サービスの質が低下し患者が離れる悪循環に陥る。コスト管理はあくまで「最適化」であり、「質の維持」と両立させることが前提だ。
落とし穴2. 変動費だけ削って固定費を放置する
消耗品の節約に注力する一方で、利用頻度の低い機器のリース料や、不要な外注費を漫然と支払い続けるケースがある。固定費の見直しは定期的に(年1回以上)行う習慣を持つべきだ。
落とし穴3. 投資と経費を混同する
電子カルテの導入費用や省エネ設備の更新費用は「経費削減」ではなく「投資」だ。短期的な支出増を恐れて投資を止めると、中長期的な費用対効果を失う。ROI(投資対効果)を試算したうえで意思決定することが重要だ。
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今すぐ動ける「費用管理チェックリスト」
以下の項目を確認し、未着手のものから取り組みを始めてほしい。
コストの見える化
光熱費の削減
人件費の最適化
材料費の管理
業務効率化
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まとめ:守りの経営が、次の成長の土台になる
コストが上がる時代に黒字を守ることは、決して消極的な経営ではない。無駄なコストを排除し、限られたリソースを最大限に活かす「経営の基礎体力」を養うことが、次の投資・成長への土台になる。
診療報酬改定の恩恵を活かしながら、費用構造を改善する。この両輪がそろって初めて、クリニックの持続的な経営が実現する。
コスト管理は、数字を「見る」ことから始まる。まずは今月の経費を科目別に並べ、増えた項目の原因を一つひとつ確認することから始めてほしい。
特徴
対象規模
オプション機能
提供形態
診療科目
この記事は、時点の情報を元に作成しています。
