外科とは?診る病気・内科との違い・受診の目安
目次
  1. この記事の結論(要点)
  2. 外科とは
  3. 外科と内科の違い
  4. 外科の主な専門分野
    1. 「外科」と「整形外科」の違い
  5. 外科を受診する症状の目安
  6. 迷ったときの受診の考え方
  7. まとめ

この記事の結論(要点)

  • 外科とは、手術(手術的な処置)を中心に、病気やケガを治療する診療科。
  • 内科が「薬などで治療する」のに対し、外科は「切る・縫う・摘出する」など手を加えて治すのが特徴。
  • 外科には、消化器外科・整形外科・脳神経外科・心臓血管外科など、多くの専門分野がある。
  • ケガ、しこり、手術が必要な病気などは外科が関わるが、迷う場合はまず内科やかかりつけ医に相談を。

※本記事は一般的な情報です。受診先に迷う場合は、かかりつけ医にご相談ください。

外科とは

外科(げか)とは、手術をはじめとする外科的な処置によって、病気やケガを治療する診療科だ。切開して患部を取り除いたり、傷を縫合したり、臓器を修復したりと、体に直接手を加えて治すことを得意とする。

たとえば、虫垂炎(盲腸)の手術、ケガの縫合、腫瘍の摘出などは、外科が担う典型的な治療だ。近年は、傷口を小さく抑える腹腔鏡手術やロボット支援手術など、体への負担が少ない「低侵襲(ていしんしゅう)手術」が普及しており、術後の早期復帰が可能な治療も増えている。

外科は「手術=大がかりなもの」というイメージを持たれがちだが、実際には小さな処置から高度な手術まで、幅広い治療をカバーしている。

外科と内科の違い

診療科を考えるとき、多くの人が迷うのが「外科と内科の違い」だ。両者の役割を整理しておこう。

診療科 主な治療の方法 得意とする対象
内科 薬物療法・生活指導など(手術以外) 内臓の病気、慢性疾患、全身の管理
外科 手術・外科的処置 手術で治す病気、ケガ、しこり・腫瘍

ざっくり言えば、「薬などで治すのが内科」「手術で治すのが外科」だ。ただし、実際には両者が連携して一人の患者を診ることも多い。たとえば、がんの治療では、外科が手術を担い、内科(腫瘍内科)が薬物療法を担う、といった具合だ。

「どちらを受診すべきか分からない」というときは、まず内科やかかりつけ医を受診し、必要に応じて外科へ紹介してもらうのが安心だ。

外科の主な専門分野

「外科」とひとくちに言っても、扱う部位や臓器によって、多くの専門分野に分かれている。代表的なものを挙げる。

専門分野 主な対象
消化器外科 胃・腸・肝臓・胆のう・膵臓などの手術
呼吸器外科 肺・気管などの手術
心臓血管外科 心臓・血管の手術
整形外科 骨・関節・筋肉・脊椎など運動器のケガ・病気
脳神経外科 脳・脊髄・神経の手術(脳出血・脳腫瘍など)
乳腺外科 乳がんなど乳腺の病気
形成外科 ケガ・やけどの跡、体表の再建など
小児外科 子どもの手術が必要な病気

このように、外科は非常に細分化されている。症状によって、どの専門分野が対応するかが変わってくる。

なお、地域のクリニックで単に「外科」や「一般外科」と掲示されている場合は、切り傷の縫合や皮下腫瘍の処置、日常的なケガや痛みの初期診療などを幅広く診ていることが多い。より高度・専門的な手術が必要な場合は、地域のクリニックから基幹病院の専門外科へ紹介されるのが一般的だ。

「外科」と「整形外科」の違い

よく混同されるのが、外科と整形外科だ。一般的な「外科」が内臓やケガ全般を幅広く扱うのに対し、整形外科は骨・関節・筋肉・脊椎など「運動器」に特化している。骨折や関節の痛み、腰痛などは整形外科が専門だ。

外科を受診する症状の目安

次のような場合は、外科(または関連する専門分野)が関わることが多い。

  • ケガをした(切り傷、骨折、やけどなど)
  • 体にしこり・はれものがある
  • 手術が必要と言われた病気がある
  • 虫垂炎(盲腸)やヘルニアなど、外科的治療の対象となる病気
  • 内科などから「外科で診てもらうように」と紹介された

一方で、「お腹が痛い」「胸が苦しい」といった症状は、原因が内科的なものか外科的なものか、症状だけでは判断が難しいことも多い。強い痛みや急な症状がある場合は、迷わず医療機関を受診し、必要な診療科につないでもらうことが大切だ。

迷ったときの受診の考え方

診療科選びで迷ったときは、次のように考えるとよい。

  • 命に関わる急な症状(激しい痛み、意識障害、大量出血など): ためらわず救急要請
  • ケガ・しこり・手術が必要そうな症状: 外科(または整形外科など専門分野)
  • どちらか分からない・全身の不調: まず内科・かかりつけ医に相談

「正しい科を最初から選ばなければ」と気負う必要はない。まずは相談しやすい窓口を受診し、そこから適切な科へつないでもらう——この流れが、結果的にスムーズな受診につながる。

まとめ

外科とは、手術をはじめとする外科的な処置によって病気やケガを治療する診療科だ。薬などで治す内科に対し、外科は「手を加えて治す」のが特徴で、消化器外科・整形外科・脳神経外科など多くの専門分野に分かれている。

ケガ、しこり、手術が必要な病気などは外科が関わるが、受診先に迷うときは、まず内科やかかりつけ医に相談すればよい。適切な診療科へつないでもらうことが、安心して治療を受ける第一歩となる。

免責事項
本記事は一般的な情報提供を目的とし、個別の診断・治療に代わるものではありません。症状がある場合は、医療機関にご相談ください。急を要する症状の場合は、迷わず救急(119番)を利用してください。

参考・一次情報
日本外科学会 公式サイト
厚生労働省 e-ヘルスネット

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