新患とは?再診・初診との違いと、クリニックが新患数で見るべき3つの数字

「新患」はクリニックの日常会話で毎日使われる言葉ですが、受付が言う「新患」と、レセプトでいう「初診」は同じではありません。ここがずれたまま数字を見ていると、患者数の分析も算定も狂います。

この記事では、まず言葉の整理をしたうえで、院長が新患数から実際に何を読むべきかまで踏み込みます。

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目次
  1. 新患・初診・再診の違い
    1. 新患(しんかん)
    2. 初診(しょしん)
    3. 再診(さいしん)
  2. 🔴 院長が新患数から読むべき3つの数字
    1. 1. 新患比率(新患数 ÷ 全患者数)
    2. 2. 新患の流入経路
    3. 3. 新患の再診率(何%が2回目に来たか)
  3. 新患数だけを追いかけないほうがいい場面
  4. 新患数を電子カルテで把握する
  5. よくある質問
  6. まとめ

新患・初診・再診の違い

新患(しんかん)

そのクリニックに初めて来院した患者を指す、運用上の呼び方です。診療報酬上の用語ではありません。カルテを新規作成し、問診票を書いてもらう対象、という現場の区分です。

初診(しょしん)

診療報酬上の区分です。初診料を算定できる患者を指します。「初めてそのクリニックに来た人」とは一致しません。

厚生労働省の診療報酬点数表上、初診料は「患者の傷病について医学的に初診といわれる診療行為があった場合」に算定します。つまり判定の単位は「人」ではなく「傷病」です。

具体的には次のようになります。

場面 現場の呼び方 算定
はじめて来院した患者 新患 初診料
高血圧で通院中の患者が、新たに皮膚炎で受診 再来(顔なじみ) 初診料(別傷病のため)
前回の傷病が治癒し、しばらく後に同じ傷病で再受診 再来 初診料(治癒後の再発)
通院中の患者が定期受診 再診 再診料
治癒していないのに患者が自己判断で中断し、後日受診 再来 原則は再診料(中断の扱いは要注意)

🔴 「顔を知っている=再診」ではありません。同一患者でも、傷病が変われば初診料を算定します。逆に、初めて来た患者でも紹介状の内容次第で扱いが変わる場面があります。

⚠️ 具体的な算定の可否は、傷病の経過・中断の理由・診療科によって判断が分かれます。迷う症例は、地方厚生局や審査支払機関に確認してください。この記事は用語の整理までを扱います。

再診(さいしん)

初診以外の、継続的な診療。再診料を算定します。

🔴 院長が新患数から読むべき3つの数字

新患数を「今月何人来たか」だけで見ているクリニックは多いのですが、その数字単体では打ち手につながりません。見るべきは次の3つです。

1. 新患比率(新患数 ÷ 全患者数)

例)月間延べ患者数 1,200人、うち新患 90人
    → 新患比率 7.5%

この比率が何を示すか。

新患比率 読み方 打ち手
高い(目安15%超) 集患は効いている。ただし再診につながっていない可能性 再診率と離脱率を先に見る。集患を増やす前に、なぜ続かないかを潰す
中程度 新患の流入と既存患者の維持が釣り合っている 現状維持でよい。季節変動を見る
低い(目安5%未満) 既存患者で回っている。将来の患者数は先細り 集患の見直し。ただし高齢患者中心なら構造的にこうなる

「高ければ良い」ではありません。新患比率が高いのに総患者数が伸びていないなら、入った分だけ抜けているということです。

2. 新患の流入経路

どこから来たかを問診票で1問聞くだけで、広告費の配分が変わります。

  • 検索(Google・地図)
  • 家族・知人の紹介
  • 他院からの紹介
  • 看板・チラシ・通りがかり
  • ホームページ以外のポータルサイト

⚠️ 「なんとなくホームページだと思う」で判断しない。実測すると、想定と違うことが珍しくありません。問診票に1行足すのが最も安い調査方法です。

3. 新患の再診率(何%が2回目に来たか)

新患を集めても、2回目が来なければ意味がありません。

例)8月の新患 90人 → うち9月末までに再来院 54人
    → 再診率 60%

この数字が低いとき、原因は集患ではなく院内にあります。待ち時間、説明の分かりにくさ、次回予約の取り方、受付の対応——広告を増やしても穴の空いたバケツに注ぐことになります。

新患数だけを追いかけないほうがいい場面

正直に書きます。次に当てはまるなら、新患数を増やす施策より先にやることがあります。

  • 再診率が50%を切っている → 院内の体験に問題がある。集患を増やすと悪評が広がる速度も上がる
  • 医師・スタッフの稼働が限界 → 新患を増やすと待ち時間が伸び、既存患者が離れる
  • 高齢者中心で、疾患が慢性期に偏っている → 構造的に新患比率は低くなる。この場合、低い新患比率は異常ではない
  • 開業から3か月以内 → 数字が安定しない時期。判断材料にならない

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新患数を電子カルテで把握する

手集計だと続きません。電子カルテやレセコンで自動的に取れる形にしておくことが前提です。

見られるようにしておきたい項目:

項目 なぜ必要か
月別の新患数・初診算定数 季節変動と傾向を見る。この2つは別の数字として持つ
新患の年齢・性別分布 ターゲットと実際のずれを見る
初診から2回目までの期間 再診率の計算に必要
曜日・時間帯別の新患数 診療時間の見直し判断に使う
流入経路(問診票の入力) 広告費の配分判断に使う

クラウド型の電子カルテなら、これらを標準機能または集計機能で出せるものが多くあります。紙カルテやオンプレ型で手集計している場合、そのコスト自体が判断を遅らせている可能性があります。

よくある質問

Q. 新患と初診は同じ意味で使ってよいですか?

院内の会話では通じますが、数字を扱うときは分けてください。新患は「初めて来た人」、初診は「初診料を算定した診療」です。同一患者が別傷病で受診すれば、新患ではないのに初診料を算定します。この2つを混ぜると、患者数の分析も収益の分析も狂います。

Q. 新患比率の適正値はありますか?

診療科と患者層で大きく変わるため、業界共通の適正値はありません。内科の慢性疾患中心と、耳鼻科の季節変動が大きい診療科では前提が違います。他院と比べるより、自院の前年同月と比べてください。

Q. 新患が減ってきました。何から見るべきですか?

順番は ①流入経路の内訳(どこが減ったか)→ ②再診率(穴が空いていないか)→ ③競合の新規開業(商圏の変化)です。いきなり広告を増やさない。減った経路が特定できていないうちに出稿しても、効率が読めません。

Q. 問診票で流入経路を聞くと、患者に嫌がられませんか?

選択式にして「差し支えなければ」と添えれば、大半は回答されます。自由記述にすると回答率が落ちるので、選択肢を5つ程度に絞ってください。

まとめ

  • 新患は運用上の呼び方、初診は診療報酬上の区分。同じではない
  • 初診料の判定単位は「人」ではなく「傷病」。同一患者でも別傷病なら初診料
  • 院長が見るべきは①新患比率流入経路新患の再診率の3つ。新患数の絶対値だけでは打ち手にならない
  • 新患比率が高いのに総患者数が伸びていないなら、入った分だけ抜けている
  • 再診率が低いときの原因は院内にある。広告を増やす前にそこを潰す
  • 集計は電子カルテ側で自動化する。手集計は続かず、判断が遅れる

参考

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1.使いやすさを追求したUI・UX ・ゲーム事業で培って来た視認性・操作性を追求したシンプルな画面設計 ・必要な情報のみ瞬時に呼び出すことが出来るため、診療中のストレスを軽減 2.診療中の工数削減 ・AIによる自動学習機能、セット作成機能、クイック登録機能等 ・カルテ入力時間の大幅削減による患者様と向き合う時間を増加 3.予約機能・グループ医院管理機能による経営サポート ・電子カルテ内の予約システムとの連動、グループ医院管理機能を活用することにより経営サポート実現 ・さらにオンライン診療の搭載による効率的・効果的な診療体制実現

対象規模

無床クリニック向け 在宅向け

オプション機能

オンライン診療 予約システム モバイル端末 タブレット対応 WEB予約

提供形態

サービス クラウド SaaS 分離型

診療科目

内科、精神科、神経科、神経内科、呼吸器科、消化器科、、循環器科、小児科、外科、整形外科、形成外科、美容外科、脳神経外科、呼吸器外科、心臓血管科、小児外科、皮膚泌尿器科、皮膚科、泌尿器科、性病科、肛門科、産婦人科、産科、婦人科、眼科、耳鼻咽喉科、気管食道科、放射線科、麻酔科、心療内科、アレルギー科、リウマチ科、リハビリテーション科、、、、