オンライン資格確認で「電子証明書の有効期限」「電子証明書の更新」という表示が出たとき、まず確かめるのはどちらの電子証明書の話かです。オンライン資格確認には、クリニックの資格確認端末に入っている電子証明書と、患者のマイナンバーカードに入っている電子証明書の2種類があり、更新する人も、切れたときの影響もまったく違います。
この記事では、2種類の見分け方と、クリニック側でやる更新の段取り、患者側の証明書が切れていたときの受付対応を整理します。
クラウド型電子カルテ「CLIUS」
クラウド型電子カルテ「CLIUS」は、予約・問診・オンライン診療・経営分析まで一元化できる機能を備えています。効率化を徹底追求し、直感的にサクサク操作できる「圧倒的な使いやすさ」が、カルテ入力業務のストレスから解放します。
詳しい内容を知りたい方は下記フォームからお問い合わせください。
オンライン資格確認の電子証明書は2種類ある
| 資格確認端末の電子証明書 | 患者のマイナンバーカードの電子証明書 | |
|---|---|---|
| 持ち主 | クリニック(端末1台ごと) | 患者本人 |
| 用途 | 端末をオンライン資格確認等システムにつなぐための認証 | 患者が本人であることの証明(利用者証明用電子証明書) |
| 有効期限 | 発行時に決まる。期限は端末の証明書管理ツールやポータルで確認する | 発行日から5回目の誕生日まで(年齢を問わず5年) |
| 更新する人 | クリニック(院長・事務・端末を設定したベンダー) | 患者本人が市区町村の窓口で |
| 切れたときの影響 | クリニック全体でオンライン資格確認が使えなくなる | その患者だけ。期限満了日の属する月の末日から3か月間は資格確認だけできる |
| 表示が出る場所 | 端末の画面(証明書管理ツールの通知)や登録メールアドレス | 顔認証付きカードリーダーの画面 |
判定の目安は単純です。端末そのものの画面やメールに出た通知ならクリニック側、患者がカードをかざしたときにカードリーダーに出たメッセージなら患者側です。
資格確認端末の電子証明書の有効期限を確認する方法
資格確認端末の電子証明書は、オンライン資格確認の導入時に医療機関等向け総合ポータルサイトから申請して発行を受け、端末にインストールしたものです。有効期限は発行時に決まり、導入時期によって端末ごとに違います。
確認先は次の2つです。
- 資格確認端末にインストールされている証明書管理ツール(MPKIクライアント)の画面
- 医療機関等向け総合ポータルサイトのアカウント
証明書管理ツールは、有効期限が近づくと端末の画面に通知を出します。電子証明書の発行申請時に登録したメールアドレス宛てにも案内が届きます。登録したメールアドレスが開業時の担当者や業者のもののままだと、通知が院内の誰にも届きません。
資格確認端末の電子証明書を更新する手順
更新は、有効期限が近づいた時期(期限まで90日を切った頃)から受け付けられるのが一般的です。おおまかな流れは次のとおりです。
- 医療機関等向け総合ポータルサイトにログインし、オンライン資格確認の申請メニューから電子証明書の更新を申請する。端末が複数台ある場合は台数分申請する
- 資格確認端末で証明書管理ツールを開き、証明書の更新(新しい証明書のダウンロードとインストール)を実行する
- 端末を再起動し、資格確認ができることを確認する
画面の名称や操作は改訂されることがあります。作業前にポータルサイトの手順書・マニュアルで最新版を確認し、端末の保守契約があるなら導入ベンダーにも作業の分担を確かめておきます。作業自体は短時間で終わりますが、診療時間中にやると受付が止まるので、昼休みや診療終了後に入れるのが安全です。
クラウド型電子カルテ「CLIUS」
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端末の電子証明書が期限切れになったときに止まる業務と復旧
期限が切れると、更新が終わるまで次の業務が止まります。
- マイナ保険証による資格確認(顔認証付きカードリーダーからの照会)
- 資格確認書・保険証の記号番号による資格確認(オンライン照会)
- 薬剤情報・特定健診情報などの閲覧
- 同じ証明書を使っている場合はオンライン請求
期限切れの後は「更新」ではなく、証明書の再発行(新規発行に近い手続き)が必要になり、日数と手数料がかかるとされています。止まっている間の受付は、資格確認書・保険証の券面を目で確認し、後日オンラインで資格を確かめる運用になります。窓口対応の詳細はマイナ保険証トラブル時の受付対応にまとめています。
オンライン資格確認の対応状況をまとめた資料があります
受付での確認や返金の手間は、資格確認をオンラインで完結できるかどうかで変わります。経過措置の考え方と、対応ベンダーの一覧をまとめました。
患者のマイナンバーカードの電子証明書が切れていたときの受付対応
患者のマイナンバーカードの利用者証明用電子証明書は、発行日から5回目の誕生日までが有効期限です。切れていても、有効期限満了日の属する月の末日から3か月間は、マイナ保険証としてオンライン資格確認で資格確認だけはできます(厚生労働省の事務連絡、令和7年3月24日)。
窓口でのやり方は次のとおりです。
| 患者の状態 | 受付での対応 |
|---|---|
| 期限切れから3か月以内 | マイナ保険証で資格確認ができる。カードリーダーに更新を促すメッセージが出るので、市区町村の窓口で更新するよう伝える |
| 3か月を過ぎた | マイナ保険証では資格確認できない。保険者から職権で交付される資格確認書を出してもらう |
| 資格確認書も手元に無い | 資格情報のお知らせ等で確認するか、資格確認書・期限切れ保険証の受付対応の判定表に沿って対応する |
電子証明書の更新は、患者本人が市区町村の窓口で行います。オンラインではできません。クリニックで代わりに手続きすることはできないので、案内は「お住まいの市区町村の窓口で更新してください」の一言で足ります。
電子証明書の期限切れを防ぐ院内の段取り
端末の電子証明書は数年に一度しか更新しないため、担当が替わると誰も期限を覚えていない状態になりがちです。次の3つを決めておくと、期限切れで受付が止まる事態を防げます。
- 端末ごとの有効期限を院内のカレンダーに登録し、90日前と30日前に通知を入れる
- ポータルサイトのアカウントと通知先メールアドレスを、いまの事務責任者のものに変えておく
- 更新作業をクリニックとベンダーのどちらがやるかを、保守契約で確かめておく
クラウド型電子カルテ「CLIUS」
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よくある質問
資格確認端末の電子証明書の更新に費用はかかるか
有効期限内に更新すれば、追加の費用はかからないとされています。期限切れ後の再発行は手数料と郵送料がかかる案内があるため、期限内に済ませるのが確実です。
端末が2台ある場合、更新は1回でよいか
電子証明書は端末1台ごとに発行されているため、台数分の申請と作業が必要です。
患者に「電子証明書の有効期限が切れています」と表示された。今日の受診は自費になるか
期限満了日の属する月の末日から3か月以内なら、マイナ保険証で資格確認ができるので保険診療で受け付けられます。3か月を過ぎていても、資格確認書などで資格が確認できれば保険診療です。
まとめ
オンライン資格確認の電子証明書には、クリニックの端末の証明書と、患者のマイナンバーカードの証明書の2種類があります。端末の証明書が切れるとクリニック全体の資格確認が止まるため、期限の確認・通知先の見直し・作業分担の3つを決めておきます。患者側の証明書が切れていても、3か月間は資格確認ができます。
参考
- 厚生労働省 保険局「マイナンバーカードの利用者証明用電子証明書の有効期限に当たっての対応について(周知依頼)」(令和7年3月24日 事務連絡) https://www.ajha.or.jp/topics/admininfo/pdf/2025/250325_2.pdf
- 医療機関等向け総合ポータルサイト(社会保険診療報酬支払基金・国民健康保険中央会) https://iryohokenjyoho.service-now.com/csm
特徴
対象規模
オプション機能
提供形態
診療科目
この記事は、2026年10月時点の情報を元に作成しています。
