
看護師のみなさんは異性との出会いはありますか?看護師はまだまだ女性が多いからといって出会いを諦めている方はいませんか?わたしも看護師になりたての頃は、日々、業務をこなすことが精一杯で、出会いを求めている余裕がありませんでした。
ですが周りの友人たちがどんどん結婚・出産していくのを目の当たりにして、このままではだめだと思い、院内での出会いに目を向けることにしました。実際、院内にはたくさんの出会いがあり、交際期間わずか3ヶ月で結婚した知人もいます。
本記事では、わたしや知人看護師が実際に経験した病院での出会いや恋愛模様、そしてどのようにすれば交際につながるのかなど詳しくご紹介していきたいと思います。
病院は出会いの宝庫
信じられない方も多いと思いますがこれは事実です。
ではなぜ「出会いの宝庫」なのかご紹介します。
看護師以外の職種は男性が多い
これはわたし自身の話です。
ある病院に就職して、4年が経とうとしていたときのことです。
看護師として早く成長したくてがむしゃらに仕事ばかりしていたら、いつの間にか周りは彼氏がいる・結婚して子供がいる子ばかりになっていて焦りはじめました。
ですが、いざ外に出会いを探しに行こうとしても毎日残業は当たり前、勤務時間も変則的で忙しいということもありなかなか一歩を踏み出すことができませんでした。
踏み出せないもう一つの理由として、今の自分に恋人ができたとしてもすれ違いでだめになってしまうのではないかという思いもありました。
わたしは結婚して子供ができてもずっと看護師としてばりばり働きたいという思いが昔からあったので、そのことを同僚看護師に相談すると意外な意見が返ってきました。
「看護師以外にもいろんな人と話してみたりもっと視野広げてみたら? 看護師はまだまだ女性が多いけど、リハビリスタッフとか薬剤師は男性の方が多いじゃない?」
看護師としてがむしゃらに働いていたばかり、出会いの対象がいつの間にか看護師だけに限定されていたのです。
確かに、看護師以外の医療スタッフは、医師をはじめ薬剤師やリハビリスタッフなど男性の方が多いです。
同僚のアドバイスをきっかけにわたしは視野を広げ、病院内で出会いを探すことにしました。
意識的に視野を広げていろんな人と関わる
同僚の言葉に従い、わたしは視野を広くしていろんな方と話すことを意識しました。本腰を入れて、病院内で出会いを見つけようと思ったのです。
その結果、どんな出会いがあったかをご紹介します。
リハビリスタッフと仲良くなったきっかけ
私はリハビリに力を入れている病棟にいたため、日頃からリハビリスタッフと関わる機会が多くありました。
視野を広くするまではそこまで意識することなく関わっていましたが、意識するようになってからは新しい気づきがたくさんありました。
仕事でよく一緒になっていたリハビリスタッフAは、最低限のやり取りしかしたことがなくクールな印象をもっていましたが、患者からの評判がよくどこか気になる存在でした。
ある日、週に1回おこなわれる病棟カンファレンスに参加することになりました。
カンファレンスにはAも参加。その他、医師や薬剤師なども含めて1時間程の話し合いがおこなわれました。
カンファレンス終了後、なんとAに話しかけられたのです。
はじめは驚き、「わたし何かしたかな?」と思いましたが違いました。Aはある患者についてわたしに相談したいことがあるとのことでした。
話を聴くと、患者のことに関してだけでなく、日々、介助などで接するわたしたち看護師への配慮についても、意見が聞きたいとのことでした。
今までAに対して抱いていた印象とは異なり、仕事に対してとても熱心で思いやりがあることを知ることができて、なんだか嬉しい気持ちになりました。
その日から、Aは廊下で会ったときなどに話しかけてくれるようになり、連絡先を交換してみんなで食事にも行くようにもなりました。
意識的に視野を広げていろんな方と関わることで、思いがけない出会いをすることができました。
トラブルをきっかけに出会うチャンス
医療現場では患者一人にたくさんのスタッフが携わっています。
それだけ多くの人が関わっているのでトラブルも日常茶飯事ですが、ここではそのトラブルをきっかけに実際にあった出会いについてご紹介します。
薬剤師と親しくなったきっかけ
看護師と薬は切っても切れない関係にあります。
ですが、日々忙しく働いている中で薬に関しての相談を逐一薬剤師に相談することは難しい状況にあります。
大体は「〇〇さんにこのごろ××のような症状があって」と言う風に看護師から薬剤師に報告して、その後、薬が処方される流れですが、わたし自身、このような必要最低限の会話しかしたことがありませんでした。
ですがある日、業務連絡以上の会話をすることになります。
そのころ、わたしが初めて受け持った患者さんの担当医はあまり話したことのない医師だったのですが、噂では少々曲者とのことでした。
ある日の夜勤中、患者さんが今にも危険行動を起こしそうな様子だったのでその曲者担当医に連絡したところ、「朝イチで様子を見に行くから経過観察で」との指示でした。
今にも危険行動を起こしそうで片時も目が離せない状況なのに朝まで経過観察って……夜勤のペアだった先輩ナースにも「え!? ちゃんと状況伝えたの!?」と言われて板挟み状態になりましたが、なんとか朝を迎えました。
約束通り、朝一番に担当医がその患者の様子を見に来た後のことです。ちょうど近くにいた薬剤師Aが、医者と何か話している様子でした。
何を話していたかわかったのは後日のことです。薬剤師のAが話近づいてきて、
「〇〇さん(わたし)のおかげで薬が合ってないことに気づけました。助かりました」と一言。薬剤師Aはなんと、わたしが医師に電話したけどすぐに来てもらえなかったことをペアだったナースから聞いたのか、対処法を考えてくれていたのです。
わたしはその場で泣きそうになりましたが、そのときがAとまともに会話した最初ということもあり、涙をこらえて「こちらこそありがとうございました」とだけ伝えました。
するとAは「〇〇先生(担当医)に言いづらいことがあったら自分が伝えますんでなんでも言ってください」
と言ってくれたのです。
それまでの経緯を何も話していないにも関わらず、Aは全てをくみ取ってくれていたのです。
Aの気遣いによって、数日の胸のモヤモヤを解消することができてとても嬉しかったことを覚えています。
その後、Aからは容姿を褒めるような声かけがあった他、「もし特定の相手がいなかったら連絡先交換してもらえませんか?」と言われて交換。その後、食事に行くようになりました。
このように思いがけないことが親しくなるきっかけにつながるのも、病院内だからこそだと感じました。
上記でご紹介した2人以外にも、たくさんの方と絆を深めることができました。
気になる医師との恋愛 について
看護師になったからには、医師と付き合いたいと思う方も多くいらっしゃると思います。
そこで次に、実際のところ医師と付き合える確率は高いのかについてご紹介します。
1日に会うのは2~3回
病棟の専門にもよりますが、大きな病院になるほど、病棟に医師が上がってくることは少なくなります。といっても1日に2~3回程度は回診します。
急性期など、患者さんに急変があるような病棟でしたら、もっと医師と会う回数も増えますが、緩和ケアや療養病棟でしたら朝の回診と患者さんに急変が会ったとき、もしくは空き時間にふらっと来るといった感じです。
外来でしたらたくさんの患者さんを診察することで精一杯で、必要最低限のコミュニケーションしか取れないのが実情です。
恋愛に発展するのはごく一部
医師と出会いゆくゆくは結婚したいと考えている方も多く居らっしゃると思いますが、約9割の医師は既婚者なので、付き合っている医師が「自分は独身だ」と言っていたとしても、嘘をついている可能性が非常に高いです。
実際、同じ病院の友人看護師の何名かが、医師から独身と嘘をつかれたまま交際して、その後、周りから既婚者だと知らされたのを見てきました。
これはわたしがいた病院だけでなく、別の病院で働く友人たちからもよく聞く話です。
当直業務のある医師は、家族と暮らす家とは別に、病院の近くにマンションなどを借りている方も多いため、浮気や不倫をしやすい環境なのも要因の一つであると考えられます。
このような事実もあるため、医師と真剣に交際できる人はごく一部であるということがおわかりいただけると思います。
研修医が狙い目
ここまで聞いてもどうしても医師と結婚したいと言う方には研修医をおすすめします。
研修医は短期間にさまざまな科を経験する必要もあることから、多忙な日々を過ごしています。
そのような状況で恋愛をしようとなると、並大抵の体力だと不十分なことがおわかりいただけると思います。
ですがそんな大変なときから支えていた彼女ともなると、ゆくゆくは結婚につながることも充分に考えられます。
実際、わたしの先輩看護師は10以上も年下の研修医と結婚しました。
では、どうすれば研修医と出会い交際に発展できるのか。
研修医は全てにおいて手探りの状態。病棟のことに関しては看護師の方が詳しいのが事実です。
そこで看護師の方から「何かお手伝いできることがあればいつでも声かけてください」など気遣いのある声かけをすることで、気を張っている研修医の心に響き、印象にも残るということになります。
ここでポイントですが、研修医はひとつの科には短期間しかいることができないため、気になったらすぐにアプローチすることをおすすめします。
まとめ
看護師として日々忙しく働いている中で異性との出会いなんて…と感じている方は、意識を変えるだけで、素敵な出会いが実はもうあったということに気づくかもしれません。
「同業者は嫌だ」という意見も多く聞きます。わたしもはじめはそうでした。
しかし実際のところ、わたしは全く違う職種の相手と交際した経験がありますが、意見や生活スタイルがかみ合わず結局別れてしまいました。
そのことを考えても、同業者だからこそ分かり合えること、同業者だからこその視点などもたくさんありますので非常におすすめです。
現在はコロナ禍ということもあり、人との接触に抵抗がある方がほとんどだと思います。
合コンなど外での交流が難しいですが、だからこそ、同じ職場で出会うことができたらいいですよね。
こんな世の中だからこそ、みなさんがお互いを支え合えるパートナーと出会えることができることを願っています。
この記事は、2021年7月時点の情報を元に作成しています。