※この記事はライターが執筆した原稿をもとに編集部で加筆・編集しています。
看護師というと「白衣の天使」をイメージする人も多くいます。しかし実際は、そのイメージ通りの母性溢れる看護師もいれば、患者に対しても同僚に関してもズケズケと厳しい物言いの看護師もたくさんいることを、現場で働いているみなさんはよくご存じでしょう。
しかし、後者のタイプが医療機関にとって好ましくないかというとそうとは言い切れません。医療の仕事は、時として患者の命にも関わることもあるのですから、性格がきつく見られるくらい強気な姿勢でいられるほうが望ましいともいえます。
なかには、看護師として働き始めて以降、たくましくなっていく人も多いはず。
実際のところ看護師にはどんな性格の人が多いのか、なぜそうした傾向があるのかについて考えてみましょう。
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看護師に多い性格
筆者は、看護師として働いて10年以上になります。
先輩から後輩まで、たくさんの看護師と関わってきました。たくさんの看護師を見てきて思うことは、「看護師として働き始めると性格が変わる人が多い」ということです。
一番性格が変わったことがわかりやすいのが、新人のときから知っている看護師です。元を知っているだけに、変化がわかりやすいのです。
自分自身も含め、変わったなと思うこととしては以下のようなことが挙げられます。
- 気が強くなる
- 落ち込むことが少なくなってくる
- 身だしなみに気を遣わなくなってくる
- 学ぶことに貪欲になる
- 要領がよくなる
続いては、この一つひとつの変化の理由を具体的にみていきましょう。
気が強くなる
看護師はその業務上、患者の命や健康を守るため、場合によっては厳しく指導することも必要です。しかし、患者のなかには注意を全く聞かない自分勝手な人もいます。
また看護師は、医師や先輩看護師からたくさん怒られます。そのため、精神力がも強くなっていきます。
新人のときには毎日泣いていた後輩も、経験を重ねるうちに泣く回数は減り、今では怒られても全く動じないぐらいになっています。辛かったことをたくさん乗り越えていくと、自然に強くなっていくのです。
【現役看護師のエピソード】
- 「以前は見学したことを『したことがない』と言ったり、メモをとらなかったりする後輩にイライラしてしまい、ハッキリ言う性格になりました。昔はきつい口調を使うことはなかったのですが……」(30代・saradamakiさん)
- 「急性期病棟で働いているせいか、せっかちになりました。急変時のカバーができない人に『勉強不足だ!』と強く言ってしまうことも。物事をオブラートに包まずストレートに言うようになっています」(30代・てななさん)
- 「以前ならやんわり言っていた友人に対しても、最近は『太った』という言葉に『あんだけラーメン食べてたらね』と核心を突く言い方をしてしまいます」(30代・さっぷさん)
【気が強すぎる看護師はトラブルの原因になり得る?】
クリニックに気が強い看護師がいることが原因でトラブルが起こることがあり得るのか? についてですが、前述の通り、新人看護師や気の弱い後輩看護師などは、怒られて落ち込んだり泣いたりしてしまうことがあるでしょう。
それでも徐々に慣れていけば問題ないのですが、怒り方がきつかったり、仕事と関係ないことでも嫌味を言ったりするような性格であれば、クリニック内の人間関係に亀裂が生じ得ます。
場合によってはパワハラととらえられて訴えられることもあるので、スタッフ全員がイヤな思いをしていないか、定期的な1on1などで確認することは必要です。
落ち込むことが少なくなる
若手の看護師は、ミスをして先輩看護師に怒られたり、患者に酷いことを言われたりするたび、落ち込みがちです。しかし、何度も繰り返していくうちに対処方法がわかってきたり、精神的にも強くなってきたりするため、相当なことがない限り落ち込みにくくなってきます。
また、人の生死に関わっていることから、時として落ち込んだり、辛い感情を引きずったりすることもありますが、徐々に心を落ち着けるコツをつかんでくるものです。
【現役看護師のエピソード】
- 「何度も同じことを言う認知症の方や、話しても理解が得られない患者さんに、ついきつい言葉で返してしまうことがありますが、就職前に比べるとたくましくなった気がします」(30代・かなさん)
- 「病棟がカオスすぎて、師長からの緊急入院の指示に『誰が取るんですか!』と怒ってしまったことがあります。普段は温厚ですが、言わずにはいられなかった。強くなった証拠かもしれません」(30代・hanaさん)
【落ち込みがひどい看護師がいた場合の対処法は?】
仕事のミスや、患者が亡くなったことなどが原因でなかなかいつもの調子を取り戻せない看護師がいた場合、クリニックでもサポートを心がけることが望ましいでしょう。
ただし、たとえばほんの些細なミスでいつまでも落ち込んでいる場合などは、対処方法にも工夫が必要です。甘やかしすぎては、本人の成長につながりませんし、クリニックとしても業務が滞って迷惑を被ることにもなりかねません。
1on1などで話を聴くことに加え、スタッフ教育にも力を入れたり、マニュアルのアップデートを考えたりするといいでしょう。
身だしなみに気を遣わなくなってくる
看護師は、基本的に仕事中は白衣を身にまとっています。
出勤してもすぐに白衣に着替えてしまうため、出勤時の服装にもあまり気を使わなくなってきます。
車通勤者は特にそうですね。電車などの交通機関を利用していればまだ、人とすれ違ったり、友人や知り合いに会ったりする可能性もあるため気を遣いますが、車通勤になると人に会うことがほとんどないためです。
なかには、「それパジャマ?」と思うくらいラフな格好で出社する人も……。
看護師は朝早くから夜遅くまで働いており、家と病院の行き来だけになってしまうため、あまり気を遣わなくなってくるのかもしれません。
【身だしなみに気を遣わないのは問題ない?】
プライベートの時間をすっぴんやラフな格好で過ごすことはまったく問題ありませんが、だんだんと常習化してきて職場での身だしなみにも気を遣わなくなるのは問題です。
看護師にはやはり「清潔感」を求める患者さんも多いですし、そもそも対人の仕事をしているわけなので、マナーとしても当然のことになります。
ウイルスや菌を院内に持ち込まないよう、きちんと手洗いや消毒をすることはもちろん、患者に安心感を与えられるよう、身だしなみを整えておくことはとても大切。
ただし、ファッションやメイクにこだわりすぎて派手な格好で働くことは問題外。ナチュラルメイクでヘアスタイルはきちんとまとめ、ナース服もキレイに洗濯できているかどうかはしっかりチェックして、問題がある場合はその場で注意するようにしましょう。
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勉強するようになった
看護師の仕事は専門性が強いため、どうしても知識や技術が必要になってきます。そのため、日々積み上げていかなくてはなりません。
大の勉強嫌いで中学、高校と全く勉強せず、部活にのめり込んでいた私でさえ、専門学校に入学以降、看護師として働き始めてからも毎日勉強しています。そうでもしないと、最先端の医療にはついていけず、質の高い看護が提供できないと感じたからです。
医学で身に着けるべき知識は膨大です。毎日どんなに勉強しても常に進化し続けています。どんなにキャリアを積んだとしても、勉強はし続けないといけないのが現実です。
【現役看護師のエピソード】
- 「業務をこなすことだけに尽力している後輩を見ると、『もっとちゃんと看護して、なぜそれを行うのか理解して』と思ってしまいます。根拠を理解しようとしない姿勢に厳しくなってしまうのは、プロ意識ゆえかもしれません」(30代・さちさん)
【勉強熱心な看護師のサポート体制を整えるとさまざまなメリットがある】
資格取得のためのスクール受講費補助をはじめ、勉強熱心な看護師をサポートする方法はたくさんあります。
「そのぶん支出が増えてデメリットでしかない」と思うかもしれませんが、看護師が資格取得のための勉強で得た知識や技術は、仕事を通してクリニックに還元されるはず。
自信をつけた看護師がいきいきと働くようになると、患者からの口コミ評価が上がったり、「あそこのクリニックは働きやすそうだ」とよい人材が集まりやすくなったりするメリットも考えられます。
要領がよくなる
限られた時間のなかで、考えて行動をしないと仕事が終わらないことも多い看護師の業務。そのため、頭のなかでタイムスケジュールを立てて行動することが身に沁みついています。
ただし、職場では、綿密にスケジュールを立てて行動していても、思いがけない緊急入院、手術、急変、ナースコールなどがあり、その都度予定を組み直していくことになります。
【現役看護師のエピソード】
- 「昔は人の話をゆっくり聞けていたのに、今は頭の中で『で、結局どうしたいの?』『要点は?』と考えている自分に気づきます。効率を求めすぎて性格がきつくなったと感じる瞬間です」(40代・あっさん)
- 「多忙な現場で、感情よりも安全や効率を優先してしまいます。同僚に『今それやる必要ある?』と強い口調で言ってしまったことがあり、後から自分でも驚きました」(30代・yu-minさん)
【全員で共有するタイムマネジメントも大切】
看護師一人ひとりが自分の仕事に関して一日のスケジュールを立てることももちろん大切ですが、医療の仕事にはチームワークが大切なので、“全員共有のタイムマネジメント”もできているに越したことはありません。
特に、時間内に仕事が終わることが少ないクリニックや、誰かひとりに負担がかかっているクリニックに関しては、全員で、業務を効率化するための方法を考える機会を設けることをおすすめします。
看護師という職業が性格を変えてしまうのかも
医療現場という環境ゆえ、看護師は常に気を張りつめた状態で働いています。その結果、徐々に強くなっていくことはあるでしょう。
私自身も、看護師として働きだしてから性格が変わった1人だと思います。
以前であれば、人を注意するなんてことはできませんでした。たとえ間違っていることであっても、相手のプライドを傷つけないように振る舞っていたこともありました。
しかし、それでは、相手は同じミスを繰り返します。それによって自分自身が、「あのとき、もっとしっかり注意すればよかった」と後悔することもあります。
患者に対して厳しく指導するより、優しく指導する方が楽です。しかし、優しいだけでは、事の重大さに気づいてもらえないこともあります。何かが起きてからでは手遅れです。
そうならないためにも、医療を提供する側が変わっていくしかありません。医師のみなさんは、このことをもっともよくわかっているでしょう。
【現役看護師のエピソード:私生活への影響】
- 「友人との会話が『スカスカだ』と思うようになり、面談のように『どうしたいのか』と分析して問い詰めてしまう。相手は疲れて会話を切り上げる……ということがありました」(30代・岡田さん)
- 「夫の確認不足を責めたり、発言に『何でそう思ったの?』と根拠を求めたりしてしまいます。看護師としての習慣が私生活を追い込んでいます」(20代・つくねさん)
- 「仕事で患者さんに寄り添いすぎて、家で夫が弱音を吐くと『私の方が疲れている』とイライラしてしまいます。以前より寄り添う心が少なくなったと感じます」(20代・かのさん)
もしもみなさんのクリニックで働いている看護師に、上記に挙げたような変化が見られたとしたら、「ポジティブな変化」だととらえて間違いないでしょう。
ただし、ポジティブであっても、時には度が過ぎたり周りが見えなくなったりすることがあるので、その場合はクリニック側でも適切にサポートすることが望ましいと思われます。
わたしたち看護師も、医師のみなさんと一緒に成長していきたいので、間違っているときには間違っていると、指導してくれることを望んでいます。
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看護師との理想的な関係の築き方は?
看護師がせっかくいい方向に変化していても、医師がそれに気づくことがなければ、クリニックとしての成長のチャンスを逃すことにもなりかねません。
また、一人ひとりの変化を後押しすることは、患者の満足度向上、ひいてはクリニックの評価の上昇につながるので、みんなでよい方向に変わっていけるような体制を整えることが大切です。
定期的な1on1やキャリアアップのサポートをはじめ、日々、看護師に寄り添って支えることで、看護師も、医師やクリニックのために全力でがんばってくれるはずですよ。
特徴
対応業務
診療科目
特徴
対応業務
診療科目
この記事は、時点の情報を元に作成しています。
執筆 男性看護師ライター | ベル
看護師歴14年目。救急、ICU、外科、内科を経験トラブルも多い看護の世界でいろいろいあってもこの仕事が好きな男性看護師。 現在、管理職として働きながらブログなどでも経験を活かしたノウハウを執筆しています。
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