辛い板挟み状況を活かして得にするには?

中堅の看護師によくある悩み。

「先輩と後輩からそれぞれの愚痴を聞かされてイヤだな」

「師長と主任からの意見が違うからイヤだ」など。

中堅クラスになると、板挟みになって苦しくなるケースが多いと思います。実際に私にも経験があります。

板挟みの経験を数多くしてきた私が、「イヤだと思ったけど、結果的に自身が成長できたし、自分の得になったな」と思ったことをお話ししようと思います。

目次
  1. 成長できたと感じたこと
    1. 1.コミュニケーション力があがった
    2. 2.相手の話を聞きながら、頭の中でまとめることができるようになった
    3. 3.事前に情報収集する癖がついた
    4. 4.スタッフの経験年数に応じた対応ができるようになった
    5. 5.具体例を出して改善する方向へもっていくことができるようになった
  2. 相談をされているときに注意することは?
  3. 自分の得に変化した

成長できたと感じたこと

まずは、成長できたと感じたことをまとめてみました。

  1. コミュニケーション力があがった
  2. 相手の話を聞きながら、頭の中でまとめることができるようになった
  3. 事前に情報収集する癖がついた
  4. スタッフの経験年数に応じた対応ができるようになった
  5. 具体例を出して改善する方向へもっていくことができるようになった

次に、詳しく述べていきたいと思います。

1.コミュニケーション力があがった

板挟みになった際、いろんな話を聞かされることがあります。話している相手は、「私の話を聞いて!」と思ってマシンガントークをしてきます。その際のベストな対応は、まず、なにも言葉を発さずに相槌を打つことです。途中で話を折ってしまうと、「まだ話をしているのに……」「私の話なんて聞いてくれないんだ……」と、思わせてしまいます。その結果、本人が最終的に言いたいことまでたどり着くことが出来なくなります。

多少話が長いかもしれませんが、しっかりと話を聞いてあげることが相手の安心感につながります。

2.相手の話を聞きながら、頭の中でまとめることができるようになった

話している相手は、聞いてほしくてたまりません。しかし、正直、話している内容はまとまっていないことがほとんどです。長い話を聞きながら、相手が同調してほしいこと、一番強く思っていることなどを頭の中で整理をしてまとめることで、的がズレていない言葉をかけることができるので、相手が「自分の話をきちんと聞いてくれている」と思います。

話の要点となるワードを自分の中で数点ピックアップして、瞬時に整理することが必要です。なかなか、瞬時に整理することは難しいです。そのためには前もって周囲から情報収集することが必要な場合もあります。

3.事前に情報収集する癖がついた

相談する相手は、相談をする前に、

  • ため息をつく回数が多い
  • 相談をする相手をチラチラと見てくる
  • 不機嫌な態度をとっている
  • なにかイライラしている
  • 良しと思わない相手に対しての態度が悪い

などなにかしらサインを発しています。そのサインを感じた時点で、態度が変わり始めた時期(日付)をさかのぼり、その時期に勤務していたスタッフや勤務状況、その前後のいつもと違う出来事などを確認して、誰が影響しているのかを推測していきます。

相談してくる相手の名前は出さず、「この日の勤務なにか変わったことがあった?」など広範囲に情報を収集していきます。収集すると、これだと当てはまるものがある場合が多いので、そこを重点に置き、相談を受けるようにします。情報が収集できないこともありますが、それは自分のなかで上書き保存してもらえればいいと思います。

4.スタッフの経験年数に応じた対応ができるようになった

相談をする相手は、先輩・同期・後輩と様々だと思います。それぞれの経験年数によって悩みは違います。先輩は、新人にも、師長や主任にも不満を持っていることがあります。同期は、先輩や後輩に関する愚痴をこぼします後輩は、先輩に対して不満を抱いています。それぞれの経験年数、立ち位置によって悩みはそれぞれ違います。しかし、日ごろから情報収集しておけば、どの立ち位置の人に対しても、それぞれにあった対応をしやすくなります。

また、言葉の使い方について注意が必要です。先輩は経験年数が自分より上なので、中堅クラスの自分が意見するようなことは避けるべきです。対峙なのは、話を最後までしっかりと聞き同調すること。しかし、悪口などの場合は、同じ意見であると思われないようにしましょう。

同期はなんでも話せる仲であるので、基本的に本人の性格を省き注意点はありません。

後輩は、上からの相談役にならないようにしましょう。先輩と同じで同調が必要ですが、後輩のことを認めるような声掛けをしましょう。

5.具体例を出して改善する方向へもっていくことができるようになった

人それぞれ悩むことや考えることが違います。個別に改善策を考えることが必要です。特に後輩へ向けて手厚くおこなうとよいと思います。先輩は今までの経験を武器に、自分で導くことができます。

実際に私が体験して、この5つが成長できたと感じたことでした。

しかし実際のところ、「成長したな」と思う人は少ないと思います。むしろ、「なんで自分に話してくるの?」と思うことが多いのではないでしょうか? ですが、視点を変えるだけで大きな成長にもつなげることができるのです。

次に、相談を持ち掛けられているときに注意する点をお話ししたいと思います。

相談をされているときに注意することは?

私が、相手と話しているときに気を付けていることがあります。

  • イヤだなと思っても表情に出さないようにする
  • 聞いているときの体勢は、やや前かがみにする
  • 相手の後ろに時計があるような場所で話を聞く
  • 適宜相づちを入れる
  • 最初から最後まで話を聞く
  • 相手から「どう思う?」など尋ねられてから話を切り出す
  • 相手が話した、キーとなる単語や内容をおうむ返しする
  • 相手が話したことは誰にも話さない

これらのことに気を付けることで、相手からの話を深くまで出すことができます。ただ聞くだけでは職場の人間関係を円滑にはできません。相手に「この人になら話せる」と思ってもらえるくらい信頼関係を高めるためにも、話を聞いている際にも注意が必要だと思います。

自分の得に変化した

私自身、板挟みになることがとても辛かったし、なんで私なんだろうと思うことがたくさんありました。けれど、少し考えてみて思ったことがありました。自分は相談されやすく、人の話を聞くのが得意なほうで、勤務の際はいろんな方面から相談をされていました。相談され続けた結果、成長できたことを踏まえて、自分にしかできないことがあるのではないかと考えるようになり、病棟での「縁の下の力持ち」になろうと決めました。

「縁の下の力持ち」は以外と大変です。師長や主任より先回りしてスタッフの相談や悩みを感知して、それぞれにあった声掛けをしていきました。その役回りを自然とこなせるようになってから、スタッフとの信頼関係を構築するスピードも上がり、業務も円滑になりました。

嫌なことをすることは大変です。しかし、少し見方・考え方を変えるだけで、自分の成長にもつながり、得へと変化したと実感できた体験でした。

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さとうみずえ

執筆 ママナース | さとうみずえ

看護師として13年病院勤務。13年間の間に、出産2回経験。過去の経験を元に働いていた体験談について、ママナースとしての視点も加えて執筆しています。


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