歯科クリニックにおいて自由診療率を上げる方法とは?

歯科医院のなかには、積極的に自由診療をおこなう医院があります。なぜ自由診療に積極的かというと、いうまでもなく単価が高いからですが、患者側からは、「保険診療で済むならそうしてほしい」との声が聴こえてくることもあるでしょう。では、自由診療の比率を少しでも大きくして収入を上げるためには、どんな施策をおこなえばいいのでしょうか? 早速解説していきます。

目次
  1. 歯科医院における自由診療率の平均は10~15%
  2. 患者に自由診療を受けてもらうための心得は?
  3. 自由診療、保険診療のメリット、デメリットは?
  4. 歯科クリニックにはどんな自由診療メニューがある?
    1. 美容診療
    2. ホワイトニング
    3. 矯正
    4. インプラント治療
    5. PMTC(歯石除去・歯面清掃)
  5. 自由診療率を上げるためにできることは?
    1. ホームページやSNSで、自院が提供している自由診療について説明する
    2. 院内にチラシやパンフレット、掲示物を用意しておく
    3. カウンセリングだけでの来院も歓迎する
    4. 見積書を出せるようにしておく
  6. 口コミ対策なども同時に考えていきたい

歯科医院における自由診療率の平均は10~15%

日本の歯科医院における自由診療率の平均は、約10~15%だといわれています。つまり、8割以上の患者が保険診療の範囲での治療を選択しているということになりますが、“個々のクリニックにおける自由診療度”で見ると、限りなく0%に近いクリニックもあれば、限りなく100%に近いクリニックもあります。たとえば、地域密着型で特に子どもの治療に力を入れているなら、いずれ永久歯に生え変わることを考えると自由診療で高い素材を使う必要もないですし、反対に、審美治療に的を絞って最新の機器を導入しているクリニックなら、ほとんどの患者が自由診療での治療目当てに来院するでしょう。

患者に自由診療を受けてもらうための心得は?

では、“自由診療率が限りなく0%に近い”“自由診療率が限りなく100%に近い”といった偏ったクリニック以外の一般的なクリニックが、患者に自由診療をすすめる際にはどんなことに気をつければいいかというと、第一に、自由診療と保険診療の違いについてしっかりと説明することです。その際、双方のメリットとデメリットを伝えることもとても大切。なぜなら、違いを説明することなく自由診療をすすめると、「単に自由診療のほうが儲かるからすすめているのでは?」と思われることがあるだけでなく、患者が治療についてよく理解して納得していなければ、後々クレームにつながることがあり得るからです。

自由診療、保険診療のメリット、デメリットは?

患者に説明するにあたっては、まずは自由診療、保険診療それぞれのメリット、デメリットを伝えることが大切です。

「そもそも保険診療が適用となる範囲以上の治療を施す必要がない」などの治療に関しては説明することなく保険適用内で治療することになりますが、「自由診療を選べば見た目が大幅によくなる」などの場合は、きちんと説明したうえで患者に選択してもらいましょう。

メリット デメリット
保険診療 ・健康保険の適用となるため負担が少ない
・どのクリニックで治療を受けても費用が一律
・「痛みを取る」「噛めるようにする」など最低限度の治療に限られる
・材料の耐久性が高くないため、数年後にまた治療が必要となる場合がある
・治療したことが一目でわかる見た目になる場合もある
自由診療 ・仕上がりの見た目の満足度が高い
・噛む力も強い
・審美治療、矯正治療、インプラントなどの治療を受けられる
・材料の耐久性が高く、治療した箇所は悪くなりにくい
・仕上がりに納得いかない場合、作り直しもしてもらえる
・より自然な見た目に仕上がる[1]
・健康保険適用外で負担が大きい
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さらに、メリット、デメリット以外に、「それぞれの治療にどのくらい費用がかかるか?」「治療に要する期間はどれくらいか?」も患者が知りたがる要素のひとつ。口内の状態によって治療期間が変わることも踏まえて、目安として何回程度来院してもらうことが必要かはしっかりと伝えたいところです。

歯科クリニックにはどんな自由診療メニューがある?

歯科クリニックで提供される自由診療メニューはいくつかありますが、そのなかでも代表的なものはというと以下の通りです。

美容診療

虫歯や歯周病などの疾患の治療だけではなく、見た目の美しさも提供するのが美容診療です。たとえば、保険診療でまかなえる範囲の銀歯ではなくセラミックで歯を詰めたり、普段の歯磨きではとれない汚れを除去したり。タレントのSNS発信などの影響によって、最近は、健康な歯を抜いてでも見た目の美しさを追求する若い女性が増えているので、健康な歯を抜くことがいいか悪いかは置いておいて、集患のためには若い女性がよく使っているインスタグラムやtiktokなどのSNSなどを活用したいところです。

ホワイトニング

ホワイトニングも美容診療のなかのひとつですが、自由診療のなかではリーズナブルなこともあって、より幅広い層に利用されるメニューです。男女比で見ると女性の患者のほうが多いですが、男性であっても見た目に気を遣う経営者などは歯の白さにこだわることも多いので、YouTubeの広告などさまざまなPR方法が考えられます。

矯正

近年、大人になってから矯正する人も増えています。そのため、強制することが望ましい子どもの親に向けたアプローチと、患者本人へのアプローチは分けて考えることが理想的だといえるでしょう。

インプラント治療

インプラント治療のメインターゲットは中高年以上となるため、インターネットを介さない集患方法も考えることが望ましいでしょう。また、患者に安心して治療に臨んでもらえるよう、治療について丁寧に説明することも大切です。

PMTC(歯石除去・歯面清掃)

いわゆる未病予防のためのメニューであることから、「現状トラブルがないから必要ない」と考える患者も多いので、未病予防することの意義、長く自分の歯を使えることがどれだけすばらしいことであるかを、嫌味なく患者に伝えられるかどうかで、このメニューを受診する患者の数に大きく違いが出てくるでしょう。

自由診療率を上げるためにできることは?

ここからは、保険診療と自由診療の両方を提供しているクリニックが、自由診療率を上げるためにできることを紹介していきます。

ホームページやSNSで、自院が提供している自由診療について説明する

自由診療に力を入れていることや実績が豊富なことを知ってもらうことなしには、集患および増患は期待できません。ホームページに特設ページを設けるほか、SNSで治療内容や価格について発信することで注目されやすくなります。

院内にチラシやパンフレット、掲示物を用意しておく

チラシやパンフレットなどを用意しておけば、保険診療での虫歯の治療目的で来院した人にも、保険診療に興味を持ってもらえます。特にホワイトニングや歯科矯正に関しては、潜在的に興味を持っている人も多いため、一定の効果が期待できるでしょう。

カウンセリングだけでの来院も歓迎する

自由診療に興味があるものの、金銭的負担を考えて迷っているという人は一定数います。そうした潜在的患者のために無料カウンセリングなどを用意することは大変有益。LINEやチャットツールを使って気軽に質問できる環境を整えておくことも、自由診療の患者率向上につながりやすいでしょう。

見積書を出せるようにしておく

SNSやパンフレットを見たことやカウンセリングを受けたことをきっかけに、治療の意欲が高まっている患者は、「自分の場合だといくらかかるのか」を確認することで、次のステップに進みやすくなります。そのため、どの材料を使ったら総額いくらになるのかなどをわかりやすく記した見積書をすぐ出せるよう、ひな形を用意しておくことが大切です。

口コミ対策なども同時に考えていきたい

自由診療率向上のための施策を取り入れて、自由診療を受ける患者が増え始めると、口コミにも変化が出てくる場合があります。特に審美的な観点から自由診療を受けたいと考える人は、情報感度が高く、自らが口コミを発信することも多い傾向にあるので、早い段階から口コミサイトでの評価をチェックして、悪いところがあれば直し、よいところがあれば伸ばしていくことが大切。また、悪い口コミが入ったときも、クリニックに対してマイナスなイメージをもたれることのないよう、コメント主に対して真摯に対応することをお忘れなく!

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診療科目

内科、精神科、神経科、神経内科、呼吸器科、消化器科、、循環器科、小児科、外科、整形外科、形成外科、美容外科、脳神経外科、呼吸器外科、心臓血管科、小児外科、皮膚泌尿器科、皮膚科、泌尿器科、性病科、肛門科、産婦人科、産科、婦人科、眼科、耳鼻咽喉科、気管食道科、放射線科、麻酔科、心療内科、アレルギー科、リウマチ科、リハビリテーション科、、、、