今やクリニックを運営するうえでホームページは欠かせません。自作するか外注するかはクリニックによって異なりますが、どちらの方法が理想的なのでしょうか? 早速みていきましょう。
ホームページ自作/外注のメリット、デメリットは?
まずは、ホームページの自作と外注それぞれのメリット、デメリットをみていきましょう。
メリット | デメリット | |
自作 | ・すぐに更新や修正をおこなえる ・制作費がかからない ・維持費が安くて済む |
・制作も、更新や修正も時間がかかる ・文章や写真素材を自分で用意する必要がある ・作り手のスキルやセンスによっては思ったようなデザインに仕上がらない場合もある |
外注 | ・外注先によっては、高度なスキルや知識を有している ・SEO、MEOについても考えて作り込んでくれるところがほとんど ・制作時間を削減できる ・業者から、競合の情報などを聞ける場合もある |
・制作費が高い ・更新費や修正費、維持費も必要 ・場合によってはぼったくられることがある ・必要なときにすぐに作業してもらえない場合がある ・ノウハウが蓄積されない ・業者のスキルやセンスによっては思ったようなデザインに仕上がらない場合がある |
自作の大きなメリットは、制作費や維持費がほとんどかからないことと、更新や修正をすぐにおこなえることです。しかし、制作そのものも、更新や修正もそれなりに時間を要すため、毎日の業務終了後に作業しようと思うと、そのぶん睡眠時間などを削る必要が出てくるでしょう。
反対に外注は、制作時間や修正時間を捻出する必要がない代わりに、制作費も維持費もかかります。業者によってはかなり高額な金額に設定していることもあるので、ランニングコストを考えて二の足を踏んでしまうこともあるでしょう。
ホームページの立ち上げだけ外注するのも一手
ホームページは自作と外注の2パターンだけでなく、「立ち上げのみ外注して、自分で更新できるように設定してもらう」という手もあります。CMSで更新できるように設定してもらえば、そこから先はブログやword感覚でいじることができるので、IT知識がさほど高くなくても問題なく更新できるでしょう。
とはいえ、「新しいコンテンツを一から組み込む」などの更新であれば時間がかかるので、立ち上げの際に、必要なコンテンツを確定することができるのであれば、この方法はおすすめです。
また、最近は各種SNSやYouTubeなどと連携することで最新情報を発信していくことができるので、トップページに「最新情報はコチラから」の文言とともにSNSのアイコンを入れたり、YouTubeに動画をアップしたらそのURLをシェアしたりすることでも更新が可能です。
自作が向いているクリニック、外注が向いているクリニックは?
続いては、自作が向いているクリニック(ドクター)、外注が向いているクリニック(ドクター)はどんなクリニック(ドクター)なのかをみていきましょう。
自作が向いているクリニック | ・パソコンを使って作業することが好きである ・ホームページの更新・修正の頻度が多くなることが予想される ・予算をかけたくないまたは予算がない |
外注が向いているクリニック | ・パソコン作業が苦手だ ・本業で忙しくて時間がとれない ・潤沢な予算がある ・クオリティの高いホームページに仕上げたい |
自作と外注のどちらが向いているかは、基本的には「パソコン作業が好きかどうか」「制作に充てる時間を捻出できるかどうか」「予算があるかどうか」の3点によって判断できるでしょう。また、「素人が作るものよりプロが作るものがいいに決まっている」との考えもあるかもしれませんが、依頼する業者のセンスにもよりますし、最近はプロでなくともクオリティの高いホームページを簡単に作れる方法がさまざまにあるので、これに関しては一概にどちらがいいとは言い切れません。
自作する場合は何から手をつけたらいい?
ホームページを作成した経験がないけど自作したいと考えているなら、まずはホームページ作成に使うソフトウェアなどを導入することからはじめましょう。
もっとも使われているCMS「WordPress」
ホームページやブログを組み立てるシステムのことをCMS(コンテンツ管理システム)といいますが、CMSのなかでもっともよく使われているのが「WordPress(ワードプレス)」です。無料で利用することができるうえ、デザインやコーディングの知識がなくてもある程度使えます。それなりのクオリティに仕上げようと思ったら、HTMLやCSS、PHPの知識も最低限必要になりますが、前述の通り、WordPressは利用者が非常に多いため、わからないことはぐぐれば大抵の解決方法はヒットします。また、仮にヒットしなかったとしても、知恵袋をはじめとする質問サイトに投げかければ誰かしらが答えてくれるでしょう。
また、WordPressを初めて使うときにまず混乱するのが、「WordPress.com」と「WordPress.org」という似たサイトがヒットすることです。この2つはどう違うかというと、前者はレンタル型で後者はインストール型という違いがあります。
WordPress.com:レンタル型
【メリット】
【デメリット】
WordPress.org:インストール型
【メリット】
【デメリット】
複数の編集者で共同作業できる「Googleサイト」
Googleが開発している、webサイト作成ツールです。HTMLやCSSなどの知識がなくても直感的にwebサイトを作成できることと、複数の編集者で共同作業できることがコンセプトとされています。
参照:Googleサイト スタートガイド~Googleサイトでできること~
ブログ並みに簡単に使える「ペライチ」
TVCMで見かけることが多いペライチも、HTMLやCSSなどの知識がなくてもホームページが作れることで人気です。テンプレートを選んだ、掲載したい画像や文章を入力して公開するだけ。一般的なブログと同じように簡単に扱うことができます。また、予約システムの導入やSNS連携なども簡単です。
最短30分でホームページが完成する「Wevery(ウェブリィ)」
初期費用0円~、月額税込5,500円で利用できるホームページ制作ツールです。クラウドシステムのため、Googleやインターネットの情勢に合わせて常にアップデートされるので、いつでも最新のホームページを保つことができます。
世界中で安定的に使われているサービスや、ここ数年のトレンドやといえば上記に紹介したものですが、それぞれにメリット、デメリットがあるので、自分のニーズにはどれが一番合っているかを選ぶといいでしょう。
メリット | デメリット | |
WordPress | 世界の多くのサイトがWordPressで作られているため、わからないことは大概ぐぐれば出てくる | HTMLやCSS、PHPの知識が最低限必要 |
Googleサイト | HTMLやCSSなどの知識がなくても直感的に操作できる | Googleのアップデートで仕様が変わっていくことがある |
ペライチ、Weveryなどの簡単に使えるシステム | ・テンプレートなども用意されているため、短時間でホームページを完成させられる ・更新も簡単 |
月額利用料がかかる |
また、まずはペライチやWeveryなどのサービスを利用してホームページを作っておいて、後からWordPressなどに移行したいと考える人もいるかもしれませんが、この方法はやや複雑。ドメイン名が変更になってもOKであれば、一から作り直すだけなので問題ありませんが、ドメイン名を変えずにサイトを刷新するとなると、WordPressの管理画面でWordPressアドレスを設定する必要があります。使っているレンタルサーバーやドメインによっても条件が異なる場合があるので、詳しくは自院が契約しているレンタルサーバーのサポートセンターなどに確認するといいでしょう。
外注の場合の業者の選び方は?
ホームページ制作会社に依頼する場合は、まずは数社に見積もりを出してもらって比較検討することが望ましいでしょう。その際、各社の対応にも目を光らせて、コミュニケーションに問題がないか、信頼に足る相手であるかどうかを見極めましょう。また、過去の実績を確認させてもらうことも必至。SEOやMEOの対策や運用面のフォローも確認することで、悔いのない業者選びを心がけてくださいね。
特徴
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この記事は、2022年12月時点の情報を元に作成しています。