妥当な金額で買うには?開業前後のぼったくりを防ぐ方法〜梅華会・梅岡比俊先生の「クリニック開業・経営ベストプラクティス」#5〜

開業医のみなさんが悩むことの中に、ハウスメーカー、内装業者、外部機器メーカー、税理士、社労士など外部業者とのやりとりがあります。こういった専門家との付き合いは開業する場合は避けて通ることができません。また価格についての失敗もよく耳にします。「当時は安いと思ったけど後から聞いたら割高だった」「価格の妥当感がよくわからない」など悩みはつきません。

そこで、兵庫県や東京都に計8クリニックを経営する、医療法人 梅華会の理事長である梅岡比俊医師による「クリニック開業・経営ベストプラクティス」第5弾では、クリニックを開院するごとに梅岡医師が実施してきた、外部ベンダーとの付き合い方のノウハウを余すことなくご紹介します。

以降は梅岡医師によるアドバイスとなります。

目次
  1. 業者選定の際は相見積もりをしっかり取ること
  2. 「その金額が妥当か」について考えることが大事

業者選定の際は相見積もりをしっかり取ること

開業医は医療の専門家であるため、医療に関しては勉強し続けてきたと思います。しかしそれが医療以外の分野となると、知識や経験が不足している方が多いのではないでしょうか。そのため、一般企業で働く方々からすると当たり前だと思われるビジネス知識もないまま開業し、ときにはぼったくりに合うなどの問題が生じることがあります。

2008年、私が一つ目のクリニックを開院したときのことです。開院を進めるにあたり、内装を参考にするために他のクリニックに見学に行きました。私はその内装が気に入ったので、同じ業者を紹介してもらうことにしたのです。そのクリニックの医師は施工の際、自分で相場を調べたり、相見積もりを取ったりしてその内装に至っているわけではなさそうでした。しかし結果的にうまくいっていたのです。

業者からは「同じ金額でできますよ」と言われ、正式に依頼することにしました。提示された見積額は2,500~2,600万円でしたが、「そんなものなんだな」と、特に気に留めてはいませんでした。しかしその後、内装や設計の了解を進めていくうちに、その業界の価格設定というのは、あってないようなものだと気付きました。つまり、交渉すれば価格が下がったかもしれないのに、業者の価格をそのまま受け入れたのです。。

このときの失敗を教訓とし、業者選定の際は相見積もりをしっかり取ることにしていますし、医療機器等の購入や工事の際には、見積書に内訳や製品の型番をしっかり記載してもらうようにしています。

「その金額が妥当か」について考えることが大事

とは言え、価格が安ければ良いというものでもありません。こんな失敗エピソードもあります。
当時、待合室でDVDを流すためにDVDプレーヤーを購入しました。私はメーカーにこだわりがなかったので3,000円程の安いものを購入し使用していました。ただ、朝から晩まで一日中、毎日流しっぱなしにしているとすぐに故障してしまうのです。数か月で映らなくなり、新しいDVDプレーヤーの購入を何度も繰り返していました。

振り返ってみると1年で4回も故障し買い替えていたので、12,000円の出費です。そこで、今度は最初から12,000円のDVDプレーヤーを買ってみたのです。結果、高いDVDプレーヤーはまったく故障せず、長く使用することができました。

「安物買いの銭失い」ということわざがあります。「安いものを買うと品質が悪く、修理や買い替えなどにお金がかかり、損になる」という意味です。DVDプレーヤーの事例はまさにこのことわざにぴったりでした。

質が良いものを買うのは、DVDプレーヤーに限らず、医療機器にも言えることです。診療に必要な機能がある医療機器が割高という理由で、機能が足らない安い機器を買うというのは本末転倒でしょう。

また、他にも目に見えない「質」の例として、顧問税理士さんがあげられます。安いからという理由だけで選ぶと、損するケースがあるため注意が必要です。

例えば、月の報酬額が5万円の税理士さんと、20万円の税理士さん、どちらがいいかについて考えてみましょう。これまでの話の流れからすると、20万円の税理士さんが良いのでは?と考えるでしょう。本当にそうでしょうか?金額を聞いた瞬間、「20万円は高いな」と思いませんでしたか?

顧問税理士さんによっては、節税方法を提案してくれる方もいれば、提案してくれない方もおり、クオリティーは様々です。

では月5万円の税理士さんは節税効果が100万円、月20万円の税理士さんは1,000万円の節税効果を提案してくれるのであればどうでしょうか?答えは当然月20万円の税理士さんですよね。

つまり、金額だけで判断する前に、背景や詳細をもとに「その金額が妥当か」について考えることが大事です。社労士さんや弁護士さんにも同じことが言えます。

それでも悩む場合は、開業医の仲間たちに相談するのもおすすめです。

(編集:CLIUSクリニック開業マガジン)

Mac・Windows・iPadで自由に操作、マニュア ルいらずで最短クリック数で診療効率アップ

特徴

1.使いやすさを追求したUI・UX ・ゲーム事業で培って来た視認性・操作性を追求したシンプルな画面設計 ・必要な情報のみ瞬時に呼び出すことが出来るため、診療中のストレスを軽減 2.診療中の工数削減 ・AIによる自動学習機能、セット作成機能、クイック登録機能等 ・カルテ入力時間の大幅削減による患者様と向き合う時間を増加 3.予約機能・グループ医院管理機能による経営サポート ・電子カルテ内の予約システムとの連動、グループ医院管理機能を活用することにより経営サポート実現 ・さらにオンライン診療の搭載による効率的・効果的な診療体制実現

対象規模

無床クリニック向け 在宅向け

オプション機能

オンライン診療 予約システム モバイル端末 タブレット対応 WEB予約

提供形態

サービス クラウド SaaS 分離型

診療科目

内科、精神科、神経科、神経内科、呼吸器科、消化器科、、循環器科、小児科、外科、整形外科、形成外科、美容外科、脳神経外科、呼吸器外科、心臓血管科、小児外科、皮膚泌尿器科、皮膚科、泌尿器科、性病科、肛門科、産婦人科、産科、婦人科、眼科、耳鼻咽喉科、気管食道科、放射線科、麻酔科、心療内科、アレルギー科、リウマチ科、リハビリテーション科、、、、

執筆 医療法人 梅華会 理事長 梅岡比俊

1973年生。
2008年、「梅岡耳鼻咽喉科クリニック」を開設。
2011年に医療法人梅華会理事長に就任し、分院開設。
以降は2021年までに分院・フランチャイズなど合わせて9つの施設を開設する。
『卓越したクリニック運営が日本に普及浸透し、関わる人々を幸せにする』をミッションに掲げた開業医コミュニティ「M.A.F ( https://maf-j.com/ ) 」も主催する。
トライアスロンやマラソンに挑戦するアスリートの一面や、野菜ソムリエ、歴史能力検定。ファスティングマイスターなどの各種資格も併せ持つ。


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