美容クリニックが気をつけるべき「失敗」とは?

美容クリニックを経営していくにあたっては、経営を安定させるための努力を続けることが大切です。同時に、失敗を予防することも大切ですが、美容クリニック経営における「失敗」とはどんなことで、どうすれば防げるのでしょうか?

目次
  1. 立地選びにおける失敗
    1. 内装デザインの失敗
  2. 運転資金に関する失敗
  3. コンセプトに関する失敗
  4. スタッフに関する失敗
  5. 失敗が重なった結果、廃業、倒産に追い込まれることも

立地選びにおける失敗

美容クリニッとしては営を続けていくこと自体難しいでしょう。

望ましい立地としては、まず、美容クリニックの患者のメインターゲットを居買いすることが重要です。その多くは「美容に関心が高い女性」になるかと思いますが、ターゲット層になじみのある街やエリアを選ぶことが重要です。

メインターゲットに人気のファッションビルや大型商業施設がある街であれば、街を訪れた際に看板などでクリニックの存在に気付き、利用を検討してもらえることもあります。

ただし、40代以上の富裕層をメインターゲットにしたい場合や、男性の美容にも力を入れたいと考えている場合は、若い女性向けの美容クリニックが林立する街とは違う街を選んだほうがいい場合もあります。

また、いずれの場合も、広いエリアからの来院が期待できるターミナル駅周辺の物件を選ぶことが重要。ただし、賃料が一番高い1階を選ぶ必要はなく、患者に落ち着いた雰囲気で診察・処置を受けてもらうためにも、2階以上の空中階を選ぶといいでしょう。

 

内装デザインの失敗

美容クリニックの内装には、内科や皮膚科などと比べて、プライベート感や高級感などが求められます。ほとんどのメニューが自由診療で提供されていることから、患者の単価が高くなるので、無機質な内装であると、無意識のうちにも「払ったお金に見合わない」と感じる患者も多いでしょう。

そうなると、徐々に患者数が減り、経営が続かなくなる心配も……。一方で、ラグジュアリーなホテルのような空間で施術を提供したら、そこに付加価値を見出してくれる患者も多いはず。

 

運転資金に関する失敗

クリニック開業時の運転資金は、一般的に3か月前後分を確保しておくことが望ましいといわれています。

開業当初はクリニックの存在をまだあまり知られていないこともあり、順調に稼げるようになるとは限らないので、きちんと運転資金を用意しておかなければ、光熱費などの固定費やスタッフの給料を支払えなくなる可能性があります。

 

コンセプトに関する失敗

美容クリニックは都市部に集中しやすいため、集患が見込めるエリアであれば、どこで開業しても基本的に周りは競合だらけ。そのため、競合との差別化が大変重要です。

自院の強みや売りをターゲット層に伝えるためにも、コンセプトや魅力が伝わりやすいコピーや素材を用意して、SNSなども駆使しながら発信していくことが肝。その努力が足りなければ、あっという間に競合に埋もれてしまう可能性が高いといえます。

 

スタッフに関する失敗

スタッフのマネジメントが至らず、スタッフ同士で協力し合って仕事できなかったり、ミスしてもお互いフォローしあったりすることがなければ、クリニックの雰囲気が悪くなり、スタッフはもとより、患者としても居心地の悪いクリニックになってしまうでしょう。居心地の悪さがもとで早期に退職するスタッフも増えるかもしれません。

また、医師が診察をしてスタッフが施術を担当するメニューを多彩に展開しているクリニックであれば、スタッフ教育がなっていないと、患者からのクレームが入ることも考えられます。そのため、スタッフの採用や教育には十分に時間をかけることが大切です。

 

失敗が重なった結果、廃業、倒産に追い込まれることも

小さな失敗であれば、他で補てんするなどして全体を底上げすることはできますが、立地選びやスタッフ選びなどの大きな要素は、マイナスからのスタートでプラスにもっていくのはなかなか大変です。

それでも、プラスに持っていける可能性がゼロではないので、今現在、上記のどれかに当てはまるという場合でも、改善方法を模索するうちに状況が落ち着いてくることもあります。

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執筆 CLIUS(クリアス )

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