クラークの仕事内容は? 医療事務との違いから仕事のやりがい・大変な点まで解説

「クラーク」とは、医師や看護師のサポートをおこなうスタッフのことで、主に診察に関する事務を担当します。「医療機関で事務を担当する職種といえば医療事務では?」と思うかもしれませんが、医療事務とクラークは別の職種です。具体的にどのような違いがあるのか、そしてクラークの仕事にはどんなやりがい、どんな大変さがあるのかなどを詳しく解説していきます。

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目次
  1. クラークとは?
  2. 医療事務、看護助手、医師事務作業補助者(医師クラーク)との違いは?
    1. クラークの担当業務
    2. 医療事務の担当業務
    3. 看護助手の担当業務
    4. 医師事務作業補助者(医師クラーク)の担当業務
  3. クラークの2つの種類とは?
    1. 病棟クラーク
      1. 病棟クラークの1日の仕事の流れ(例)
    2. 外来クラーク
      1. 外来クラークの1日の仕事の流れ(例)
  4. 病棟クラーク・外来クラークの平均年収は?
  5. 病棟クラーク・外来クラークに必要な資格はある?
    1. 医療事務検定試験
    2. 医療秘書技能検定試験
    3. 医療事務技能審査試験
    4. 医師事務作業補助技能認定試験
    5. 医事コンピュータ技能試験
  6. 病棟クラーク・外来クラークのやりがい・大変な点
    1. 病棟クラークのやりがい・大変な点
    2. 外来クラークのやりがい・大変な点
  7. 病棟クラーク・外来クラークの将来性
    1. 病棟クラークの将来性
    2. 外来クラークの将来性
  8. クラークは自分らしく働きたい人にもおすすめ

クラークとは?

クラークは英語にすると「clerk」で、「事務員」を意味しますが、“医療機関におけるクラーク”は、事務的な仕事をこなしながら、医師や看護師のサポートをおこなっています。

クラークは、すべての医療機関に配置されているわけではありませんが、特に規模の大きな病院においては、業務をスムーズに遂行するために欠かせない存在です。

医療事務、看護助手、医師事務作業補助者(医師クラーク)との違いは?

冒頭で触れた通り、クラークは主に診察に関する事務を担当しますが、医療事務とは担当業務が異なります。ただし、医療機関によっては、クラークの業務を「医療事務の業務のひとつ」ととらえていることもあります。

また、医師や看護師をサポートするという意味においては、看護助手や医師事務作業補助者(医師クラーク)と共通していますが、それぞれの職種の業務内容は異なります。

クラーク、医療事務、看護助手、医師事務作業補助者(医師クラーク)の具体的な担当業務は次の通りです。

クラークの担当業務

クラークの主な業務は、前述の通り、診査に関する事務および医師や看護師のサポートです。具体的には次のような業務をおこないます。

  • 患者やその家族、面会者の対応
  • カルテ入力代行および管理
  • 処置や診察の準備と補助
  • 診療の予約やキャンセルの対応を含めた電話対応
  • 各種書類の作成および管理
  • 医療事務の担当業務

    医療事務の業務のなかでも特に重要なものはレセプト業務です。日々の会計業務でのレセプト入力も、レセプト業務のひとつにカウントされます。レセプト業務を含めた、医療事務の主な担当業務は次の通りです。

  • 受付・窓口業務
  • 会計業務
  • レセプト業務
  • 他医療機関との連携のためのやりとり
  • 看護助手の担当業務

    看護助手とは、名前の通り、主に看護師のサポートをおこなう職種、「看護補助者」と呼ばれることもあります。ただし、基本的に、カルテ入力などの事務作業に携わることはありません。看護助手の主な担当業務は次の通りです。

  • 患者の身の回りのケア
  • 看護師のサポート
  • 病院内の環境整備
  • 医師事務作業補助者(医師クラーク)の担当業務

    医師事務作業補助者(医師クラーク)の主な業務は、名前の通り、医師の事務作業のサポートです。具体的な担当業務は次の通りです。

  • カルテ入力代行
  • 診療情報の整理および管理
  • 行政への対応
  • 学会やカンファレンスの準備
  • また、医師事務作業補助者は、一定の条件(32時間以上の研修受講や配置基準など)を満たして届出を行うことで、医療機関は「医師事務作業補助体制加算」という診療報酬を算定できます。単なる業務サポートだけでなく、病院経営において直接的な収益に貢献できる職種である点も、一般的なクラークや医療事務との大きな違いです。

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    クラークの2つの種類とは?

    クラークは、働く場所によって「病棟クラーク」と「外来クラーク」と呼び分けられることがあります。また、前述の通り、主に医師事務作業のサポートをおこなう職種は、別途、「医師クラーク」とされています。

    病棟クラーク、外来クラークの違いは次の通りです。

    病棟クラーク

    患者が入院している病棟で、入院患者やその家族、面会者に対応したり、処置や診察の準備・補助をおこなったりします。病院によっては、患者の移動介助など、看護助手に近い業務を任されることもあります。病棟クラークは基本的に病棟ごとに1名配置されており、ナースステーションに常駐しています。

    【病棟クラークの主な担当業務】

  • 入退院時の手続き対応
  • 面会者への対応・荷物の預かり
  • ナースステーションの清掃・整理整頓
  • 検体や書類の搬送
  • 病棟物品の在庫確認・発注管理
  • 患者の移動介助・誘導
  • 病棟クラークの1日の仕事の流れ(例)

  • 8時半:出勤→医師や看護師とその日の業務の打ち合わせ・患者の情報共有・スケジュール確認
  • 9時:各種書類入力・診療器具の準備・伝票管理
  • 9時半:午前中に入退院する患者の手続き案内・ネームプレートの作成および設置・必要書類のセッティング
  • 10時半:カルテの整理・環境整備
  • 12時:患者に昼食を配膳
  • 13時:昼休憩
  • 14時:午後に入退院する患者の手続き案内・ネームプレートの作成および設置・レセプト業務
  • 15時:患者に検査内容について説明
  • 15時半:ミーティング
  • 16時:翌日退院予定の患者の手続き準備・雑務
  • 17時:退勤
  • 外来クラーク

    外来クラークとは、外来の患者に対してクラーク業務をおこなうクラークです。具体的には、書類の作成や検査の案内などを担当することになります。

    さらに近年、多くのクリニックや病院で重要視されているのが、医師の診察に同席してカルテ入力をおこなう「メディカルシュライバー(代行入力)」としての役割です。医師が患者と向き合って話している間にクラークが内容をカルテに入力することで、医師の事務負担を劇的に減らし、診察の質を上げることができます。

    なお、医療機関によっては、「外来クラークの業務は医療事務の業務の一種」ととらえることもあります。また、医療事務が常駐する窓口に、外来クラークも常駐している場合もあります。

    【外来クラークの主な担当業務】

  • 診察室への同席、電子カルテの代行入力(シュライバー業務)
  • 問診表記入の案内
  • 病歴や薬歴に関して患者に確認
  • 患者の呼び出し
  • 各種検査内容の説明・同意書のサイン取得
  • 検査データの添付・整理
  • 次回診察の予約
  • 外来クラークの1日の仕事の流れ(例)

  • 8時半:出勤→診察室や待合室の掃除・予約患者のチェック・院内のPCの立ち上げ
  • 9時:外来患者の受付開始
  • 9時~12時:外来患者のマイナ保険証確認・問診表の記入案内・診察前検査の案内・電話対応・カルテ入力補助
  • 12時:昼休憩
  • 13時~17時半:外来患者のマイナ保険証確認・問診表の記入案内・診察前検査の案内・電話対応・カルテ入力補助
  • 17時半:院内のPCのシャットダウン・診察室や待合室の掃除と片付け
  • 18時:退勤
  • クラウド型電子カルテ「CLIUS」

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    病棟クラーク・外来クラークの平均年収は?

    病棟クラークの平均年収に関する公的なデータは存在しませんが、概ね250~300万円程度といわれています。ただし、看護師と同じく、夜勤に対応すれば夜勤手当がつくため年収が上がります。また、地域や施設規模によっても給与水準が異なるため、人口密度が高い地域の、規模の大きな施設を選ぶと年収が上がりやすくなります。パートタイムの場合、時給制となり、水準としては時給1,000円程度とされています。契約社員の場合、時給1,200円程度です。

    外来クラークの平均年収に関しても公的なデータは存在しませんが、概ね200~300万円程度といわれています。病棟クラークと同じく、地域や施設規模によって給与水準が異なります。パートタイムの場合、時給920円~1,200円程度とされています。

    病棟クラーク・外来クラークに必要な資格はある?

    病棟クラーク・外来クラークとして働くために必要な資格はありません。

    ただし、医療機関によっては、なんらかの資格や経歴を、応募に必要な条件として設定している場合があります。また、資格の種類によっては資格手当がつくこともあります。そのため、よりよい条件で就職したいなら、就職活動において有利になる資格を取得しておくに越したことはありません。

    主に、次の5つの試験にパスしていると歓迎されます。

  • 医療事務検定試験
  • 医療秘書技能検定試験
  • 医療事務技能審査試験
  • 医師事務作業補助技能認定試験
  • 医事コンピュータ技能試験
  • それぞれ詳しくみていきましょう。

    医療事務検定試験

    医療保険制度、高齢者医療制度、公費負担医療制度、患者対応、医療費計算、請求事務の知識など、医療事務全般の基本的知識と技術に関して審査される試験です。毎月第4日曜日に、自宅で受験することができます。

    参照:日本医療事務協会「医療事務検定試験」

    医療秘書技能検定試験

    医療秘書としての専門知識と技能を測る試験です。1級、準1級、2級、3級の4つのレベルにわけられており、準1級以上に合格すると、医師事務作業補助技能認定試験の受験資格を得ることができます。

    参照:一般社団法人医療秘書教育全国協議会「医療秘書技能検定試験」

    医療事務技能審査試験

    医療機関などにおける受付業務、診療報酬請求事務業務に関する職業能力を審査の対象とする試験です。患者接遇や、基本診療料および特掲診療料の項目ごとの計算などに関する質問にも答える必要があります。合格者には、「メディカルクラーク」の称号が付与されます。

    参照:一般財団法人日本医療教育財団「医療事務技能審査試験(メディカルクラーク(R))」

    医師事務作業補助技能認定試験

    カルテや医療文書の入力、医師がおこなう事務作業を補助する業務に関する職業能力を評価の対象とする試験です。主に、前述した医師事務作業補助者(医師クラーク)が取得を目指す資格ですが、カルテ入力スキルなどの証明として役立つうえ、転職先の選択肢の幅が広がります。

    参照:一般財団法人日本医療教育財団「医療事務作業補助技能試験(ドクターズクラーク(R))

    医事コンピュータ技能試験

    医療事務、コンピュータの知識、レセプト作成能力を問う試験です。準1級、2級、3級の3つのレベルにわけられています。2級以上に合格すると、医師事務作業補助技能認定試験の受験資格を得ることができます。

    参照:一般社団法人医療秘書教育全国協議会「医事コンピュータ技能検定試験」

    病棟クラーク・外来クラークのやりがい・大変な点

    病棟クラーク・外来クラークには、次のようなやりがい・大変さがあります。

    病棟クラークのやりがい・大変な点

    病棟クラークは、患者やその家族、面会者と接する機会が多いことから、人とのコミュニケーションが好きな人・得意な人は仕事にやりがいや楽しさを感じやすいでしょう。患者から直接、感謝の言葉をもらえることもあるため、モチベーションもキープしやすいでしょう。

    なお、患者と接することが多いとはいえ、看護師のように身体的なサポートをおこなうことはほとんどないため、肉体的負担は少ないといえます。

    ただし、前述の通り、病棟クラークは基本的に病棟ごとに1名の配置であるため、業務を滞りなく進められるよう、多職種とうまく連携しながら仕事を回す能力が求められます。そのため、チームワークがよくない病棟に配置された場合、働きにくさを感じることがあります。

    また、パソコンを使用したデータ入力や管理の仕事が多いため、パソコン操作が不得手な場合や、入力に時間がかかる場合、苦労する可能性が高いといえます。

    外来クラークのやりがい・大変な点

    外来クラークは、受付・窓口業務や電話対応が多いため、事務仕事が好きで、データや書類を適切に扱える人はやりがいを感じやすいでしょう。

    病棟クラークのように、患者の家族や面会者と接することはないですが、外来を受診した患者と接する機会は多いため、患者本人の不安な気持ちに寄り添って親身に対応できる人にも向いています。また、外来は夜勤がないので、プライベートと仕事を両立させたい人も、ストレスなく働きやすいでしょう。

    ただし、前述の通り、病棟クラーク・外来クラークともに年収は低めですが、外来クラークのほうが夜勤に対応することがないぶん、年収が低い傾向にあります。

    病棟クラーク・外来クラークの将来性

    続いては、病棟クラーク・外来クラークという職種の将来性をみていきましょう。

    病棟クラークの将来性

    病棟クラークはすべての病院に配置されているわけではなく、認知度もまだまだ低いですが、今後さらに少子高齢化が進み、医療ニーズが高まると、医師や看護師などの医療従事者の負担を軽減する職種として重宝されることが考えられます。

    外来クラークの将来性

    外来クラークは、2024年4月に医師の働き方改革の新制度が施行されたことに伴い、医師の負担を軽減するために導入する医療機関が増えています。また、厚生労働省は「チーム医療の推進に関する検討会」において、医療クラークを導入した埼玉県内の病院で、医師の負担軽減が確認されたことを公表しています。成果が確認されていることから、今後も外来クラークを導入する医療機関は増えることが予想されます。

    参照:「チーム医療に不可欠な新たな人材―医療クラーク導入の取り組みとその効果についてー」

    クラークは自分らしく働きたい人にもおすすめ

    ここまで解説してきた通り、クラークと一言にいっても、病棟クラークと外来クラークで働き方や仕事内容に差がありますし、医療機関によっても求められるスキルが異なります。そのため、クラークとして働きたいなら、募集先の要綱をよく確認して、自分に合った働き先を見つけることが大切です。夜勤なしの働き方を選択しやすいことや、パソコンスキルを活かせること、患者やその家族から感謝されやすいことなどメリットも多いので、自分らしく働きながら、社会に貢献していきたいという人にもおすすめですよ。

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    対象規模

    無床クリニック向け 在宅向け

    オプション機能

    オンライン診療 予約システム モバイル端末 タブレット対応 WEB予約

    提供形態

    サービス クラウド SaaS 分離型

    診療科目

    内科、精神科、神経科、神経内科、呼吸器科、消化器科、、循環器科、小児科、外科、整形外科、形成外科、美容外科、脳神経外科、呼吸器外科、心臓血管科、小児外科、皮膚泌尿器科、皮膚科、泌尿器科、性病科、肛門科、産婦人科、産科、婦人科、眼科、耳鼻咽喉科、気管食道科、放射線科、麻酔科、心療内科、アレルギー科、リウマチ科、リハビリテーション科、、、、