【医師開業ガイド】医療モール(クリニックモール・メディカルモール)の「集患力」と「人間関係」の真実|メリット・失敗事例を徹底解説

クリニック開業で結果を出すためには、開業エリアや立地選びにもこだわることが大切です。また、物件に関しても、テナントビル入居や戸建て開業などいくつか選択肢がありますが、そのひとつとして、医療モールでの開業が挙げられます。そこで今回は、医療モールでの開業にはどんなメリットがあるのか、集患力が高いのかなど、詳しく解説していきます。

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目次
  1. 医療モールとは?
  2. 医療モールの6つの種類
    1. 医療モール
    2. 医療ビレッジ
    3. 医療ビル
    4. オフィス併設型
    5. レジデンス併設型
    6. 医療ドミナント
  3. 医療モールが全国的に増加・多様化している理由とは?
    1. 【増加理由】地域医療連携の重要度が増している
    2. 【増加理由】クリニックの競争が激化している
    3. 【多様化理由】患者の選院理由の主流がインターネット検索になった
  4. 医療モール開業の「失敗事例」
  5. 医療モールで開業するにあたっての注意点は?
    1. 工事業者や医薬品業者の指定があるかどうか
    2. モール内の人間関係が良好であるかどうか
    3. 医療モール全体としての評判が悪くないか
  6. 医療モールでの開業に関するよくある質問(FAQ)
    1. Q. 診療科目のバッティングはNGというのは本当ですか?
    2. Q. スケルトン渡しと内装つき、どちらに向いているかの判断基準は?
    3. Q. 医療モールで開業する場合、看板の設置場所で揉めることがありますか?
  7. 医療モールでの開業に興味があるなら、クリニック開業に特化したコンサルタントに相談してみよう

医療モールとは?

医療モールとは、内科、整形外科、皮膚科、耳鼻咽喉科、婦人科、心療内科、脳神経外科、小児科など、診療科の複数の異なるクリニックや調剤薬局が、1つの建物内か、あるいは1つのエリアに集められた医療施設のことです。

なお、医療モールは「クリニックモール」もしくは「メディカルモール」と呼ばれることもあります。

医療モールの6つの種類

医療モールは、大きく次の6種類にわけられます。

  • 医療モール
  • 医療ビレッジ
  • 医療ビル
  • オフィス併設型
  • レジデンス併設型
  • 医療ドミナント
  • それぞれ詳しくみていきましょう。

    タイプ メリット デメリット
    医療モール ・買い物や食事のついでに利用してくれる患者が多い傾向にある ・併設商業施設の集客力が落ちると、医療モールの患者も足が遠のく可能性がある
    医療ビレッジ ・外装・内装の自由度が高い場合がある
    ・共有の駐車場があればランニングコストを下げられる
    ・戸建てタイプのため、他の形態と比べて初期費用が高くつく
    ・基本的に共有施設がないため、立地によっては、駐車場などを用意する必要がある
    医療ビル ・電気容量や給排水のインフラが充実している場合が多い
    ・バリアフリーに設計されているケースが多いため、足腰に不自由のある患者などから選ばれやすい
    ・医療施設のみで構成されていることから、医療ビル全体として評価されやすく、全体の評判の影響を受けることがある
    オフィス併設型 ・ビル内のオフィスワーカーの来院が期待できる ・昼休みや就業前後の時間帯に患者が集中しやすい(ただし、それを見越して診療時間を設定すると診療がスムーズ)
    レジデンス併設型 ・マンション住人にかかりつけにしてもらえる可能性が高い
    ・マンション周辺も住宅街が広がっており、集患しやすい場合が多い
    ・看板の設置やチラし配布などを怠ると、クリニックを認知してもらえず、患者が増えない可能性がある
    医療ドミナント ・診診連携しやすい
    ・それぞれのクリニックは独立しているため、設計やデザインには制限がない
    ・計画されたモールではないため、共有駐車場や看板などの恩恵が受けられない
    ・近隣クリニックとの連携ルールを一から自分たちで構築する必要がある

    医療モール

    「医療モール」は、郊外や駅ビル内のショッピングモールをはじめとする商業施設の一画に、複数のクリニックを集める形で併設されています。ショッピングモールなどの商業施設は、買い物目的で訪れる場所ですが、日常的あるいは週末の楽しみとして立ち寄ることの多い一画であるがために、「買い物ついでに処方してもらおう」「あの診療所なら、待ち時間に買い物できる」など、買い物と抱き合わせで来院するケースが多いという特徴があります。駅ビル内の医療モールであれば、患者からすると、通勤・通学帰りに利用しやすいというメリットもあります。

    医療ビレッジ

    「医療ビレッジ」は、ひとつの敷地内に戸建てタイプのクリニックと調剤薬局が集合している状態です。戸建てなのでクリニック間がつながってはいませんが、全体に統一性を持たせるために、外観デザインや内装がある程度そろえられている場合があります。ただし、必ずしもそうというわけではなく、内装・外装ともに自由に設計できることもあります。大きめの道路沿いか、土地にゆとりのある場所などにつくられることが多く、ビレッジ内のクリニック利用者用の駐車場を併設しているのが一般的です。

    医療ビル

    「医療ビル」には、複数のクリニックと調剤薬局が入居しています。通常のビルとは異なり、医療機関が入る前提で設計されているため、電気容量や給排水のインフラが充実しているケースが多いです。また、基本的に段差が少ないバリアフリー設計で、トイレやエレベーターは車椅子でも利用しやすいよう考慮されています。

    オフィス併設型

    「オフィス併設型」とは、複数のオフィスが入居しているビル内にある医療モールです。ビル内の特定の階にクリニックが集中しているケースが多いです。たとえば、ビルの2階・3階はクリニック+調剤薬局ゾーンで、4階以上はオフィスといった構造です。オフィス併設型医療モールは、誰でも利用することができますが、特に、ビル内のオフィスに勤務している人がかかりつけとして利用してくれることが期待できます。立地的に駅近であれば誰にとっても利便性が高いため、さらに利用率が高くなるでしょう。

    レジデンス併設型

    「レジデンス併設型」とは、マンションの低層階に複数の診療所が入居しているタイプの医療モールです。オフィス併設型同様、誰でも利用できますが、オフィスビルとは異なり、マンションは基本的に住人以外出入りしないので、集患のためにクリニックを認知してもらう施策を講じる必要があります。たとえば、近隣にチラシをポスティングしたり、道路際に看板を設置したりすることなどが考えられます。マンション住人にとってはもちろん利便性が高いため、住人数が多いマンションであれば、経営が安定しやすいといえるでしょう。

    医療ドミナント

    既存クリニックの近くに異なる診療科のクリニックが開業することを繰り返し、複数のクリニックが集まっている一帯を「医療ドミナント」といいます。既存クリニックの近くに開業する目的は「診診連携」です。医療機関同士の連携や患者の利便性に重点を置いた結果、“地域における医療集積エリア”という考えが生まれ、医療ドミナントが発展していきました。

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    医療モールが全国的に増加・多様化している理由とは?

    前述の通り、医療モールのなかでも特に、医療ドミナントという形態は近年増加傾向にありますが、それ以外の形態を含めた医療モール全体で見ても数が増えていますし、形態は多様化しています。その主な理由は次の通りです。

  • 【増加理由】地域医療連携の重要度が増している
  • 【増加理由】クリニックの競争が激化している
  • 【多様化理由】患者の選院手段の主流がインターネット検索になった
  • 【増加理由】地域医療連携の重要度が増している

    少子高齢化が進み、人口構造が変化したことで、地域医療の需要が高まっていることはご存じの通りです。「地域医療」とは、特定の医療機関の枠を超えて、地域全体で住民の健康を守るための医療体制のことです。この実現のためには、診診連携・病診連携が不可欠です。そのため、診診連携しやすい医療モールのニーズが高まっていると考えられます。

    【増加理由】クリニックの競争が激化している

    少子高齢化が進むとともに人口が減っている一方、医師の届け出数はかつてと比べて増えています。1982(昭和57)年時点での全国の医師数は約16万8,000人(167,952人)で、人口10万人あたりの医師数は141.5人ですが、2020年(令和2)年においては、全国の医師数は約34万人(339,623人)で、人口10万人あたりの医師数は269.2人です。

    つまり、独立開業したとしても、うまく集患できなければ倒産・廃業に追いやられる可能性が高いということです。そのため、少しでも集患に有利な方法で開業したいと考え、医療モールでの開業を決意する医師が増えていると考えられます。

    参照:令和2(2020)年 医師・歯科医師・薬剤師統計の概況

    参照:【日本の医師数人口について】海外との比較は?

    【多様化理由】患者の選院理由の主流がインターネット検索になった

    かつては、商業施設などの人が集まる立地というだけで認知度が高まっていたため、ショッピングモールの一画にあるというだけで集患に有利でした。しかし昨今、多くの人は、医師に診てもらいたいときにはインターネット検索によって目ぼしい医療機関を探します。つまり、駅前やショッピングモール内にこだわらずとも、インターネット上で上手に宣伝できていれば、集患・増患が見込めるということです。そのため、ベーシックな医療モールではない、医療ドミナントでの開業などを考える医師が増えていると考えられます。

    医療モール開業の「失敗事例」

    メリットの多い医療モールですが、実際に開業して後悔した事例も存在します。典型的な2つのパターンを紹介します。

    事例1:人間関係の悪化による「院内孤立」 ある内科医は、モール内の他院と診療方針の違いで対立してしまいました。結果、それまでは頻繁にあった専門外の患者紹介(診診連携)がストップ。共有スペースですれ違う際も気まずい雰囲気となり、受付スタッフ同士の関係も悪化。精神的なストレスから、開業数年で移転を余儀なくされました。

    事例2:核となるクリニックの撤退による「集患減」 モール全体の集客を牽引していた人気の小児科が、院長の体調不良により閉院。その影響で、小児科のついでに受診していた保護者などの流れが完全に止まり、モール内の他のクリニックの患者数も激減してしまいました。医療モールは「運命共同体」であるというリスクが露呈した事例です。

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    医療モールで開業するにあたっての注意点は?

    医療モールでの開業を検討しているなら、次の点に注意して物件を見極めることが大切です。

  • 工事業者や医薬品業者の指定があるかどうか
  • モール内の人間関係が良好であるかどうか
  • 医療モール全体としての評判が悪くないか
  • 工事業者や医薬品業者の指定があるかどうか

    ベーシックな形態の医療モールの場合、医療モールの運営会社によって、工事業者や医薬品業者を指定される場合があります。そうなると、相見積もりを取ることができないため、結果的に初期費用やランニングコストが高くなる可能性があります。

    工事業者や医薬品業者の指定があるかどうかは、医療モールの運営会社や管理会社に直接確認しましょう。

    モール内の人間関係が良好であるかどうか

    前述した通り、特に昨今は診診連携の重要度が増しているため、医療モール内のクリニック同士、患者を紹介し合う機会も増えています。しかし、モール内の人間関係がうまくいっていないと、お互いに「患者を紹介したくない」となるため、診診連携がうまくいかないどころか、患者からも「なぜ一番近くのクリニックを紹介してくれないのだろう?」と不審に思われる可能性が高いと考えられます。また、モール内の薬局の人間と良好な関係を築けそうにない場合などは、否が応でもかかわりを持たなければならないことから、日に日にストレスが溜まっていく可能性が高いでしょう。

    人間関係が良好であるかどうかは、中に入らないと正確にはわかりませんが、医療モール内にひとつでも評判のよくないクリニックや薬局がある場合、注意が必要です。内観する機会などがあれば注意深く観察することが望ましいですし、医療モールの運営会社などからもできる限り情報を引き出すようにしましょう。また、医療モール内の医療従事者と直接面識がない場合でも、同じ医療業界の人間なので、どこかでつながっている可能性は高いので、まずはアンテナを張ってみるといいでしょう。

    医療モール全体としての評判が悪くないか

    先に説明した通り、昨今、患者の選院方法の主流はインターネット検索です。そのため、患者からのいい口コミが増えていけば、集患・増患もうまくいきやすくなります。しかし、自院にはいい口コミが集まっていたとしても、医療モール全体に対して悪い口コミが多く集まっていると、その煽りを受けて、患者の足が遠のいてしまう可能性が無きにしも非ずです。

    医療モール全体としての評判は、インターネットの口コミサイトなどである程度調べることができます。ただし、口コミは100%正しいとは限らないので、自分の目でも確かめることが大切です。

    医療モールでの開業に関するよくある質問(FAQ)

    続いては、医療モールでの開業に関してよくある質問とその答えを解説していきます。

    Q. 診療科目のバッティングはNGというのは本当ですか?

    診療科目がバッティングすることは、医療法や医師法などの法律的には問題はありません。ただし、多くの医療モールでは、診療科の重複を制限しています。

    たとえば、契約条項が次のように設定されていることがあります。

  • 「同一診療科目の誘致は禁止」
  • 「既存テナントの診療科目と競合しないこと」
  • 「診療内容が実質的に同一と判断される場合は不可」
  • 特に、内科、皮膚科、小児科、歯科は患者層が広く差別化が難しいことや、売上インパクトが大きいことから、バッティングが問題視されやすい傾向にあります。

    ただし、モールの規模が大きいことから患者数が十分に見込める場合や、同じ診療科でも診療時間や対象年齢が異なる場合、専門が異なる場合(一般内科と循環器内科のバッティングなど)などは、バッティングが容認されるケースもあります。

    いずれにしても、運営会社がどのように取り決めしているのかを事前に確認することが大切です。

    また、将来的に診療科目を増やしたいと考えている場合は、追加されるかもしれない診療科目についても、バッティング条件を確認しておきましょう。

    Q. スケルトン渡しと内装つき、どちらに向いているかの判断基準は?

    診療の動線やゾーニングにこだわりたい場合、スケルトン渡しが向いています。ただし、初期費用が高くつきやすいことと、工事に時間がかかることがデメリットとして挙げられます。また、前述の通り、医療モールによっては人間関係に問題がある場合などもありますが、「ここではもうやっていけないから他に移りたい」と思うときがきても、内装に多大な時間とお金をかけていた場合、なかなか撤退に踏み切れないことが予想されます。

    反対に、診療の動線やゾーニングへのこだわりが薄い場合、内装つきにすれば、初期費用を抑えて早期に開業できるためメリットが大きいといえます。ただし、内装工事費が不要なぶん、家賃が高く設定されているケースがあるので注意が必要です。また、内装つきの場合、解約時に原状回復義務が課されていることがあるので、その点についても事前にしっかり確認することが必要です。

    Q. 医療モールで開業する場合、看板の設置場所で揉めることがありますか?

    医療モールでの開業においては、看板の設置場所をめぐるトラブルは多いといえます。なぜかというと、まず、医療モールとして用意している看板設置場所は、モールに入居した順番に埋まることから、後発テナントほど、視認性のよくない場所にしか看板を出せない可能性が高いためです。また、モール名がでかでかと表示されている一方、個々のクリニックは小さくしか表示できない場合などもあります。

    ただし、看板でうまく誘導できなければ必ずしも集患率が低くなるということはありません。前述の通り、昨今はインターネット検索で医療機関を探すのが一般的なので、「いい口コミをたくさんとれるよう施策を講じる」「SNSを効果的に使う」などに注力すれば、結果につながりやすくなります。

    医療モールでの開業に興味があるなら、クリニック開業に特化したコンサルタントに相談してみよう

    医療モールでの開業に興味があるものの、どうすればよい条件での開業を実現できるかわからないという場合、まずは、クリニック開業に特化したコンサルタントに相談することがおすすめです。勤務医として働きながら開業のタイミングを伺っている段階であっても、早い段階に相談しておけば、有益な情報をいち早く入手できるので、スムーズな開業につながるはずですよ。

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    対象規模

    無床クリニック向け 在宅向け

    オプション機能

    オンライン診療 予約システム モバイル端末 タブレット対応 WEB予約

    提供形態

    サービス クラウド SaaS 分離型

    診療科目

    内科、精神科、神経科、神経内科、呼吸器科、消化器科、、循環器科、小児科、外科、整形外科、形成外科、美容外科、脳神経外科、呼吸器外科、心臓血管科、小児外科、皮膚泌尿器科、皮膚科、泌尿器科、性病科、肛門科、産婦人科、産科、婦人科、眼科、耳鼻咽喉科、気管食道科、放射線科、麻酔科、心療内科、アレルギー科、リウマチ科、リハビリテーション科、、、、