クリニックの新規開業あるいはリフォームを予定しているなら、内装に関して決めなければならないことはたくさんあります。特に「坪単価はいくらが妥当なのか」「費用を抑えつつ集患できるデザインとは何か」は多くの医師が悩むポイントです。そこで今回は、クリニックの内装に関して、どのくらいの予算をかけて、どんな業者に依頼して、どんな点に注意してデザインを決めていけばいいのかなど、内装に関する各要素のポイントを詳しく解説していきます。
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クリニック内装の費用相場と坪単価(診療科別の特徴)
クリニックの内装費は、診療科によってほぼ別物になります。理由はシンプルで、診療科によって、必要な設備、配管、動線、機器などがまったく違うからです。
まずは、全体像を押さえたうえで、診療科別に確認していきましょう。
全体相場
これをベースに、「診療科差」が上乗せ or マイナスされると考えるといいでしょう。なお、上記は30坪目安で総額を出していますが、必要な広さも、診療科やエリアなどの要素によって変わってきます。
では、主たる診療科ごとの坪単価目安や、診療科ごとの簡単な特徴をみていきましょう。
内科・小児科
内科・小児科は、基本的には特殊な設備などを必要とするわけではないため、“もっとも標準的な基準ライン”といえます。
皮膚科・美容皮膚科
皮膚科や美容皮膚科は、“洗練されたデザイン”であると支持率が上がりやすいため、設備よりもデザインに投資するのが一般的です。また、脱毛をはじめとする施術をおこなうクリニックの場合、施術室が複数必要になります。
- 【特徴】
- デザイン費が高い(ブランディング重視)
- 施術室が複数必要
整形外科
整形外科に通う多くの患者はリハビリを必要とするため、とにかくスペースが必要になります。また、X線や大型機器の搬入が必要のため、床補強などにも費用がかかります。そのため、「面積×設備」でコストが膨らむ典型であるといえます。
- 【特徴】
- リハビリスペースが広い
- X線・大型機器あり
- 床補強・電気容量が必要
- 床補強・電気容量が必要
眼科
眼科は、視力検査、白内障、緑内障、花粉症、場合によってはレーシックなど、さまざまな検査や手術をおこなうことから、部屋数が多く必要であるため、そのぶん内装費が高くなる傾向にあります。
- 【特徴】
- 検査機器が多い
- 動線設計が複雑(検査→診察)
耳鼻咽喉科
耳鼻咽喉科は、基本的にほとんどの患者が機器を使った検査や治療、簡単なケア(吸引など)を必要とするため、設備をそろえる必要はありますが、リハビリスペースや手術室のように、広いスペースを必要とはしません。そのため、比較的小さな規模のクリニックも多いといえます。
【特徴】
歯科
歯科は設備依存型であるため、必然的にコストが高くなります。
- 【特徴】
- 給排水・配管が多い
- ユニットごとに設備が必要
- CT・レントゲンも必要
産婦人科
産婦人科は、「設計」「設備」「快適性」のすべてを兼ねそろえていることが求められるため、もっとも高い水準となります。
- 【特徴】
- プライバシー設計が大切
- (クリニックによっては)入院・分娩対応が必要
- 高級感重視
≪診療科によって坪単価差をもたらす4つの要素≫
診療科によって坪単価が大きく異なる背景には、主に次の4つの要素があります。
まとめると、“医療機器+動線設計”がコストの本体ということになります。
≪実務的な目安≫
坪単価を現実的なラインでまとめると次の3つにわけられます。
最初に述べた通り、相場としては40~80万円程度となりますが、新規開業の場合、50~80万円程度に収めることが多いと考えておくといいでしょう。
≪失敗しやすいポイント≫
診療科問わず、失敗しやすいポイントは次の通りです。
上記ポイントのうち、「スケルトンでゼロから作る」と「将来拡張を考えずに作る」については、このあと、もう少し詳しくみていきましょう。
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スケルトンと居抜きの費用差と注意点
前述の通り、スケルトンでゼロから作るとコストが爆増しやすいですが、スケルトンと居抜きにはどういう違いがあるのかを詳しく説明していきます。
「スケルトンvs居抜き」費用差の目安
スケルトン
スケルトンは完全オーダーメイドとなるため、居抜きと比べるとどうしても高くなります。
- 【内訳イメージ】
- 内装一式
- 設備(電気・給排水・空調)
- 間取り設計
居抜き
居抜きとは、前の入居者による内装を活かすことをいいます。
スケルトンより20~40%安いのが一般的です。
「スケルトンvs居抜き」は居抜きがおすすめ?→答えは「NO」
費用のみを比べると、スケルトンよりも居抜きのほうがいいように思えますが、だからといって、「開業するなら居抜きにしよう!」と決めるべきではありません。なぜなら、居抜きには次のようなデメリットがあるためです。
レイアウト制約が強い
特にクリニックは、診療動線=収益性に直結するので致命傷になることがあります。
見えない劣化リスク
これらのリスクがあった場合、途中でやり直しとなり、結果的にスケルトン並みに高くなることが考えられます。
原状回復トラブル
居抜きは契約が重要です。契約次第で数百万円の差が出ます。次のような場合は特に注意が必要です。
医療用途との相性問題
特にクリニックの場合、次のようなケースに該当すると「ほぼ作り直し」となる可能性が高いといえます。
スケルトンの弱点
一方、スケルトンにも弱点(デメリット)はあります。主な弱点は次の通りです。
初期費用が重い
これらは最大のデメリットとなり得ます。
工期が長い
過剰投資しやすい
自由であるがために、些細なことにもこだわりたくなり、結果的に無駄を生みやすいといえます。
「スケルトン or 居抜き」の判断基準
スケルトンにするか居抜きにするか迷った場合、次の判断基準に目を向けてみるといいでしょう。
スケルトンを選ぶべきケース
居抜きを選ぶべきケース
≪よくある失敗≫
よくある失敗は次の通りです。
なお、ここまでをまとめると、「スケルトン or 居抜き」問題をはじめ、内装を考えるうえでもっとも大切なことは、「その内装が売り上げを生む設計になっているか」を考えることです。
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クリニック開業時の内装設計:「将来拡張」を見据えたレイアウトの極意
クリニックは一度つくると動かしにくいため、新規開業時には、将来の拡張の可能性を考えて設計することが大切です。
ここをおさえていなければ、患者が増患するたびに改装を重ねなければいけないという“改装地獄”に陥ります。
具体的に何をすべきであるかを解説していきます。
面積の“余白”を意図的に残す
- 【やること】
- あえて1室分のスペースを空ける
- 倉庫・バックヤードを広めに取る
- 多目的室として暫定運用する
- 【将来(患者数が増えた場合などに)やること】
- 診察室を増やす
- 施術室を追加
- スタッフルームを拡張
【ポイント】
最初から満床設計にしないことが大切です。
配管・電気を“先行配備”する
後から足すとなると一番お金がかかるポイントがこれです。これをやっておかないと、“増設=床・壁を壊す=数百万円単位の追加費用”ということになります。
- 【やること】
- 使っていない場所にも給排水を通す
- コンセント・電源容量を多めに確保
- 医療機器用の電源を想定しておく
間仕切りを“可変式”にする
壁を固定すると詰みます。将来的に患者が増えた際、部屋を増設できるように設計しておくことが大切です。
- 【やること】
- 軽量間仕切り(動かせる壁)を使う
- 1室を2室に分けられる設計
- 扉位置を柔軟に設計
動線を“ピーク時基準”で設計する
最初はガラガラでも、設計は逆で考えます。つまり、“人が増えたときの詰まり”をイメージして設計するということです。
- 【やること】
- 待合をやや広めに
- 受付・会計の詰まりを防ぐ配置
- スタッフ動線と患者動線を分離
機器増設の“余地”を残す
医療は後から機器が増えます。そのため、開業後、年数が経つほど、「置きたいけど物理的に入らない」ということになりがちです。それを防ぐためにも、機器増設の“余白”を残しておくことが大切です。
【やること】
IT・配線インフラを仕込む
IT・配線インフラを仕込んでおくことは、地味ですが効きます。後からやると、配線工事の際に診療が止まってしまいますが、先にやっておけば、工事のために診療を止める必要がありません。
- 【やること】
- LAN配線を多めに通す
- サーバー・Wi-Fi拡張を前提設計
- 電子カルテ増設を想定
人員増加を前提にする
“拡張=人が増える”ことになるため、従業員が増えても問題ない設計にしておくことが大切です。
- 【やること】
- スタッフルームを余裕ある設計
- ロッカー・休憩スペース確保
- 更衣室を分割可能に
「段階成長シナリオ」を持つ
肝となるポイントは、「成長シナリオ」を持つことです。つまり、最初から“どう増やすか”を決めて設計するということです。
- (例:内科の場合)
- フェーズ1:診察室1室
- フェーズ2:2室+検査室
- フェーズ3:3室+専門外来
つまり、将来的にフェーズ3に対応できるよう設計しておくということになります。
≪よくある失敗≫
将来拡張とは、「今は使わないけど、後で使える状態を仕込んでおく」ということです。“仕込む”を超えて投資することも、仕込めていないことも失敗ということになります。
具体的には、次の3点を押さえておくことが大切です。
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集患を実現してスタッフ定着率を上げる「レイアウト」と「デザイン」
クリニックの内装を決めていくにあたって、「レイアウト」と「デザイン」に失敗すると、「集患できない」「離職率が高まる」「集患や採用のコストが膨らむ」の三重苦となります。そうした事態に陥るのを防ぐために、押さえておくべきポイントを解説していきます。
最重要! 患者動線とスタッフ動線の「分離」
まず大切なのは、患者導線とスタッフ動線を分離させることです。
2つの動線が混ざると、次のような問題が生じます。
結果的に、回転率、患者満足度、従業員満足度のすべてが下がってしまいます。
患者導線・スタッフ動線の基本設計
患者導線・スタッフ動線の基本設計は次の通りです。
つまり、裏通路(バックヤード動線)を作ることが大切だということです。
実務テクニック
患者とスタッフが“正面でぶつからない設計”にするために、次のテクニックを取り入れるといいでしょう。
よくある失敗
これらは見た目以上に、患者にとってもスタッフにとってもストレスの原因になります。
DX機器(自動精算機・WEB問診)を見据えた受付周辺の設計
近年、スタッフの業務負担軽減や患者の待ち時間対策として、自動精算機やWEB問診タブレットを導入するクリニックが急増しています。これらを後から導入しようとすると、「置く場所がない」「電源やLAN配線が届かない」といった問題が発生しがちです。
そのため、内装設計の段階から以下のスペースと配線を確保しておくことが大切です。
導入を見据えた事前設計のポイント
開業当初は導入しなくても、将来のDX化を見越して「コンセントとLAN配線のある空きスペース」を受付横に作っておくだけで、後々の拡張性が劇的に変わります。
患者の心理的安全性を守るプライバシー・防音対策
患者は常に次のような不安を抱いています。
こうした不安を打ち消してくれるような内装でなければ、リピート率が低下すること必至です。
具体的には、次のような点を考慮しながら設計していくことが大切です。
プライバシー設計の具体策
防音対策
【ポイント】
防音対策が特に重要な診療科は、心療内科・美容皮膚科・婦人科・産婦人科です。
“安心感”を上げる細かい工夫
上記のポイントにこだわるだけでも、口コミ評価が変わってきます。
ランニングコストを下げる“メンテナンス性”
「掃除しにくい」「お手入れしにくい」造りであると、ランニングコストが高くつきがちです。なぜかというと、次のような構造であるためです。
つまり、内装は「いかにきれいな状態を維持できるか」が大切ということになります。
素材選び
デザインより“掃除のしやすさ”を優先させて、次のような素材を選ぶことを考えましょう・
設計で差が出るポイント
「掃除する人の動き」を考えて設計します。
メンテナンス性
壊れたときに、“全部やり直し”にならないよう設計することも大切です。
≪よくある失敗≫
これらはすべて、時間とお金を無駄にロスする結果につながるだけでなく、患者にも従業員にも大きなストレスを与える原因となり得ます。
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開業を遅らせない! 必須の法規制と保健所対策
開業が遅れる原因の多くは、「設計のやり直し」です。
そしてそのほとんどが、「医療法」「建築基準法」の基準を満たしていなかったことが原因で、後から直さなくてはならなくなることです。そのため、医療法と建築基準法については、最初に押さえておくことが肝心です。
医療法が定める構造設備基準とは?
医療法が定める建築設備基準とは、一言でいうと、「安全に診療できる最低限の“箱のルール”」です。ルールを守ることができているかどうかは、各都道府県の保健所がチェックします。
※なお、医療法とは、医療に関する基本的な法律の枠組みを定めている法律ですが、その法律を具体的に運用するための詳細な手続きやルールは「医療法施行規則」に定められているため、「診療室」「手術室」などスペースごとの設計に関して具体的に守るべきことなどは、「医療法施行規則」で確認することになります。
必須項目
- 【全スペース共通】
- 清潔の保持
- 構造設備は衛生上・防火上・保安上安全と認められるものである必要がある
- 空間用途ごとに壁や建具で区画分けされていること
- 院内感染などの防止のために適切な換気設備を設けていること
- 感染症病室・結核病室・病理細菌検査室の空気を、風道を通じて他の部分へ流入させないこと
- 換気機能を備えた適切な空調設備を設けること
- 火気使用室には防火上必要な設備を設けること
- 【診察室】
- 診療に適切な広さの確保
- 原則「専用室」であること(=廊下やスタッフルームなどと明確にわかれていること)
- 診察室と処置室を兼用する場合は、カーテンなどで区切ることが望ましい
- 医師1名につき1部屋が望ましい
- 手洗い・消毒に必要な給水設備や消毒設備があることが望ましい
- プライバシーに配慮した設計にする
※医療法では具体的な面積は決められていないものの、自治体では9.9平米以上とされているケースもある
- 【待合室】
- 患者数に応じた広さ
- プライバシーに配慮した設計にする
- 換気・採光の確保
※医療法では具体的な面積は決められていないものの、自治体では3.3平米以上とされているケースもある
- 【手洗い・衛生設備】
- 患者用・スタッフ用を分離することが望ましい
- 手洗い設備は院内感染防止の観点から必須
- 【手術室・処置室】
- 手術室にはなるべく準備室を設け、塵埃(じんあい)が入らないようにすること
- 手術室の内壁すべてを不浸透質のもので覆うこと
- 手術室には適当な暖房および照明の設備を取り付けて、清潔な手洗いの設備を附属させること
- 診療科が2つ以上ある場合、なるべく処置室は診療科ごとにわけること(場合によっては兼用も可能)
- 【診療科ごとの追加要件】
- X線 → 放射線防護(壁厚・鉛)
- 歯科 → ユニットごとの給排水
- 美容 → 施術室の区画分離
(例)
これらは、診療科によって難易度が大きく変わります。
≪よくあるNG例≫(開業遅延の原因)
“修正=壁の作り直し”などが必要になると、数百万円+数週間ロスという結果になります。
≪実務で重要なこと≫
設計前に保健所へ事前相談することが大切です。
これだけで遅延リスクが激減します。
参照:医療法
(※構造設備基準は、医療法の1つの条文だけにまとまっているわけではありませんが、大元となっているのは、「第23条:病院・診療所は適切な構造設備を有しなければならない」です)
建築基準法への対応
建築基準法とは、一言でいうと、「誰でも使える施設にするための建築ルール」です。そのなかでも、医療施設にとって影響が大きいのが、「バリアフリー新法(正式名称:高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律)」です。
バリアフリー新法に関しては、次の項目を押さえることが必須です。
- 【段差解消】
- 入口に段差NG → スロープ設置
- 室内もフラット推奨
- 【廊下幅・出入口】
- 車椅子通行を想定(目安:80〜120cm以上)
- ドアは引き戸が望ましい
- 【トイレ】
- バリアフリートイレ(多目的トイレ)
- 手すり・回転スペース確保
- 【エレベーター(条件付き)】
- 2階以上で必要になるケースあり
≪よくある間違い≫
実際は、用途変更や改装で“適合義務”が発生することがあります。
≪よくあるトラブル≫
これらはすべて、後から修正するとなると、許容範囲を超えて高額・工期遅延という結果を招きやすくなります。
参照:高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律施行令の一部を改正する政令
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失敗しない!“医療専門”内装業者の選び方
医療施設の内装は、見た目よりも法規・動線・感染対策が重要であるため、一般的な建物の内装を依頼する際の内装業者の選び方とは、少々基準が違います。
特に重要なポイント2つについて詳しく解説していきます。
医療特化の施工実績と提案力
医療施設は、一般的な店舗とは異なり、次のような制約があります。
そのため、設計経験がない業者だと「完成したのに保健所NG」という事故が現実に起こります。
“自院の内装を任せられるかどうか”を判断するためには、次の点をチェックすることが大切です。
チェックポイント
また、よい業者には次のような特徴があります。
よい業者の特徴
つまり、デザイン会社として魅力があるかどうかではなく、“医療運営パートナー”に近い存在であるかどうかが判断軸となるということです。
アフターフォローと保証体制の有無
内装は、「完成したら終わり」ではありません。開業後、問題が出ることはよくあるため、アフターフォローと保証体制の有無についても事前に確認しておくことが非常に大切です。
たとえば、次のような不具合が生じた、あるいは発覚した場合、すぐに経営リスクになります。
これらの不具合への対応が遅いと、そのまま売り上げダウンに直結してしまいます。
チェックすべきポイント
見落としがちな注意点
「設備保証」と「施工保証」は別物
下請け任せの業者は対応が遅れがち
開業直後(1〜3ヶ月)が一番トラブル多い
よい業者の特徴
【ポイント】
“作る会社”ではなく“運用を支える会社”かどうか
ここまでをまとめると、
この2つが弱い業者は、価格が安くても結果的に一番コストが高くなる場合が多いので注意が必要です。
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見積もり段階で“ヤバい業者”を見抜くチェックリスト
実際に医療専門の内装業者を選ぶ際には、次のチェックリストについて、一つひとつチェックしていくと、よい業者であるのかどうかを判断しやすいでしょう。
内装業者の見積もりや図面は、単に工事費用を把握するためだけのものではありません。新規開業の場合、日本政策金融公庫や銀行などの金融機関へ提出する「事業計画書」の根拠資料として必須となります。
内訳が曖昧な見積書や、保健所の基準を満たしていない図面を提出してしまうと、融資の審査が遅れたり、最悪の場合は融資額が減額されたりするリスクがあります。つまり、業者選びは「融資をスムーズに通すため」にも非常に重要だということです。
これを踏まえ、見積もり段階で次のような対応をする業者には注意が必要です。
法規・医療理解の浅さ
上記に当てはまった時点で、“NG寄り”(後戻りコストが高い)と考えましょう。
見積書がざっくりしすぎ
これらは、後から追加請求が膨らむ典型パターンであるといえます。
異常に安い or 高い
「理由を説明できるか」が判断軸となります。
ヒアリングが浅い
これらは、「設計できない業者」の特徴だといえます。
スケジュールが雑
開業遅延リスクが非常に高いと考えられます。
アフターフォローに関する説明が弱い
開業後に一番困るパターンです。
担当者の一貫性がない
トラブル時に“たらい回し”になる可能性大です。
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相見積もりで比較すべき具体項目
相見積もりの際には、次に挙げる項目を比較することで、後悔のない選択ができる確率が高くなります。
なお、不明な項目がある場合、相見積もりを出してもらった後に、該当項目について直接教えてもらうことが大切です。
工事費の内訳
これはもっとも重要なポイントです。3社以上で相見積もりをとれば、横並び比較させた際、違和感のある項目が見つかりやすくなります。
坪単価ではなく「中身」
“安く見せるテクニック”が使われている場合があるため、坪単価だけで判断しないよう注意しましょう。
別途工事の範囲
「含まれていると思っていた」が一番危険です。別途工事が必要になると、それだけで価格が跳ね上がる場合があります。
スケジュール精度
保証・アフターフォロー
設計提案の質
同じ価格でも、「利益を生む設計か」が差になっている場合があるので注意深く見比べましょう。
実績の“中身”
相見積もり段階で聞くべき質問
また、相見積もり段階では次の質問を投げかけることで、比較の精度を上げることができます。
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FAQ:クリニック内装に関するよくある質問
続いては、クリニック内装に関してよくある質問とその答えをみていきます。
Q: 内装工事の期間(工期)はどれくらいかかりますか?
クリニックの内装工事の工期の目安は約1~3か月です。
ただし、これは“工期そのもの”の期間で、実際はその前後も含めて考える必要があります。どういうことかというと、工事を始める前には設計内容を固めていく必要がありますし、工事完了後には、そのまま開業していいかどうかを検査することが不可欠であるためです。
そのため、工期だけなら1~3か月であっても、全体スケジュールとしては3~6か月と考えておくといいでしょう。
さらに、遅延の可能性を前提として、余裕のある設計にしておくことが必須です。具体的には、1か月程度のバッファを取り、次のようなスケジュールを組めば安全度が高いです。
クリニックの規模別工期の目安
なお、クリニックの規模別工期の目安は次の通りです。
- 小規模:30坪前後・シンプルな内科など
- 工期:3~5週間
- 内容:軽めの内装+基本設備
- 特徴:比較的スムーズに進みやすい
- 中規模:50~80坪程度の一般的なクリニック
- 工期:1.5〜2.5ヶ月
- 内容:複数診察室・検査室あり
- 特徴:電気・給排水・空調工事が増える
- 大規模・特殊:歯科・美容・手術室あり など
- 工期:2〜3ヶ月以上
- 内容:専門設備・特殊配管・内装仕上げが多い
- 特徴:工程が複雑で遅延しやすい
見落としがちな「工事以外の期間」
工期以外に必要なスケジュールは次の通りです。
- 設計・打ち合わせ
- 約1〜2ヶ月
- レイアウト・動線・設備決定
- 行政手続き・事前協議
- 保健所との事前相談
- 医療法 に基づく基準確認
- 約2〜4週間(地域差あり)
- 医療機器搬入・調整
- 工事終盤〜引き渡し後
- 約1〜2週間
Q: 予算オーバーしそうな場合、どこから削るべきですか?
結論からいうと、「患者価値に直結しない部分」から削るのが基本です。このことを理解せずに、動線・設備・法規まわりを削ると、やり直しが必要になって却って高くついたり、売上ロスが生じたりします。
削っていい優先順位(コスト調整の基本)
- 高級クロス → 標準クロスへ
- 間接照明 → 一部カット
- 造作家具 → 既製品に変更
1デザイン装飾
これらを削ると見た目は多少変わるものの、診療には影響がありません。
- 床材(高級フロア → 長尺シートなど)
- 壁材(特殊素材 → 一般素材)
- 天井仕上げ
2 仕上げ材のグレード
材質選びに関しては、見た目の高級感などは削っても、清掃性・耐久性は維持することが大切です。
- 無駄に広い待合室を縮小
- 使わない部屋を削減
- 廊下を最小限に
3 面積・レイアウトの微調整
坪数が減ると、工事費が一気に下がります。
- 受付カウンター
- 収納棚
- パーテーション
4 造作(オーダー)の削減
これらは、「作る」より「買う」が基本です。オーダーメイドにするか既製品にするかで、数十万〜100万単位で差が出ます。
- 照明数が多すぎる
- 空調能力が過剰
- 不要な自動化設備
5 設備の“過剰スペック”
照明や空調などに関しては、現状が過剰であれば大幅に削ることもできますが、削りすぎて明るさや空調能力が落ちてしまうことはよくないので気をつけましょう。
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業者選び・設計を妥協しないことで、納得のいく内装に仕上がる確率がぐっと高くなる
ここまで解説してきた通り、クリニックの内装は、「医療施設の内装に必要なこと」をきちんと理解した業者に依頼することが肝となります。加えて、「クライアントとなる医療施設特有のニーズと予算」を理解して、そこに応えてくれる業者を選ぶことができたら、ほぼ間違いなく、納得のいく内装に仕上がるといえるでしょう。つまり、業者選びを妥協しないことと、選んだ業者としっかり話し合って、細かな設計を決めていくことが大切だということです。信頼できる業者を探すためにも、スケジュールに余裕を持たせて、開業準備を進めていってくださいね。
特徴
対象規模
オプション機能
提供形態
診療科目
この記事は、時点の情報を元に作成しています。
