逓減とは? 診療報酬で点数が下がる3つの場面と、算定を落とさない確認手順

逓減(ていげん)は、「だんだん減っていく」という意味の語である。

診療報酬では回数や期間が増えるほど1件あたりの点数が下がる仕組みを指す。読み方が難しく、点数表や通知の中で説明なしに出てくるため、意味を取り違えたまま算定していることがある。

クラウド型電子カルテ「CLIUS」

クラウド型電子カルテ「CLIUS」は、予約・問診・オンライン診療・経営分析まで一元化できる機能を備えています。効率化を徹底追求し、直感的にサクサク操作できる「圧倒的な使いやすさ」が、カルテ入力業務のストレスから解放します。

詳しい内容を知りたい方は下記フォームからお問い合わせください。

目次
  1. 読み方と意味
  2. 診療報酬で逓減が現れる3つの場面
    1. ① 同時に複数の手術を行ったとき
    2. ② 入院期間が長くなったとき
    3. ③ 同一の診療行為を繰り返したとき
  3. 逓減の考え方 — なぜこうなっているのか
  4. レセプト点検で見る順番
  5. よくある質問
  6. まとめ
  7. 参考

読み方と意味

  • 逓減(ていげん) — 段階的に減っていくこと
  • 対義語は逓増(ていぞう) — 段階的に増えていくこと

「低減」と混同されやすいが、別の語である。低減は単に減らすこと、逓減は段階的に減っていくことを指す。診療報酬の文脈では逓減が使われる。

診療報酬で逓減が現れる3つの場面

① 同時に複数の手術を行ったとき

同一手術野または同一病巣について手術を同時に行った場合、主たる手術の所定点数と、従たる手術(1つに限る)の所定点数の100分の50に相当する点数を合算して算定する。

算定
主たる手術 所定点数の100%
従たる手術(1つまで) 所定点数の50%

🔴 従たる手術は1つまでである。3つ目以降は合算できない。どれを主たる手術とするかで合計点数が変わるため、点数の高いほうを主たる手術に置くのが基本になる。

⚠️ この特例は告示で対象の組み合わせが定められている。すべての手術の組み合わせに適用されるわけではない。算定前に対象かどうかを確認する。

② 入院期間が長くなったとき

入院基本料には入院からの日数で区分が変わる構造がある。初期ほど手厚く評価され、期間が延びるにつれて加算が外れていく。

さらに、同一傷病で長期にわたって入院した場合、入院料の一部が選定療養となり保険給付の対象から外れる仕組みがある。この日数は同一医療機関の中だけでなく、他院へ移った場合も同一傷病であれば通算される

そのため医療機関には、入院に際して患者の過去3か月以内の入院の有無を確認することが求められている。確認の手段になるのが退院証明書である。

③ 同一の診療行為を繰り返したとき

同じ月に同じ検査や画像診断を複数回行った場合、2回目以降の点数が下がる、あるいは判断料が月1回に限られるといった扱いがある。

疾患別リハビリテーションでも、標準的算定日数を超えた後の取り扱いが別に定められている。

⚠️ この区分は改定のたびに動く。過去の運用のまま算定していると、改定後に返戻の原因になる。改定年は必ず点数表を引き直す。

逓減の考え方 — なぜこうなっているのか

3つの場面に共通する理屈は1つである。回数や期間が増えるほど、1件あたりに要する手間や資源が減っていくという前提が置かれている。

  • 手術を同時に行えば、麻酔・術前準備・入室は1回で済む
  • 入院が長期化すれば、初期の集中的な管理は要らなくなる
  • 同じ検査を繰り返せば、判断のプロセスは重複する

「同じことを2回やったから点数も2倍」にはならない、という設計思想である。ここを理解しておくと、個別のルールを暗記しなくても当たりがつく。

クラウド型電子カルテ「CLIUS」

クラウド型電子カルテ「CLIUS」は、予約・問診・オンライン診療・経営分析まで一元化できる機能を備えています。効率化を徹底追求し、直感的にサクサク操作できる「圧倒的な使いやすさ」が、カルテ入力業務のストレスから解放します。

詳しい内容を知りたい方は下記フォームからお問い合わせください。


算定を間違えないカルテの選び方

算定や記録の抜け漏れは、カルテ側で必要な情報が見えるかどうかで変わります。選ぶときに何を見ればよいかを整理した資料です。

一番やさしい電子カルテの選び方ブックを見る

レセプト点検で見る順番

逓減の見落としは過大算定につながり、返戻や指導の対象になる。点検は次の順で行うと漏れにくい。

  1. 同日に複数の手術がある明細を抽出する — 主たる手術・従たる手術の区分が付いているか
  2. 同一月に同じ検査・画像診断が複数回ある明細を見る — 2回目以降の扱いと判断料の回数
  3. 長期入院の患者を抽出する — 起算日が正しいか、退院証明書による通算が反映されているか
  4. 改定直後は、改定前の設定が残っていないかを電子カルテ側で確認する

🔴 4つ目が最も事故が多い。点数マスタが更新されていても、院内で作った定型セットが古いままだと、そこだけ旧ルールで通る。

よくある質問

Q. 逓減と減算は同じか
A. 近いが同じではない。減算は要件を満たさない場合に点数を下げる扱い逓減は回数や期間に応じて段階的に下がる仕組みを指す。実務では重なる場面もある。

Q. 従たる手術を2つ以上算定したい
A. できない。従たる手術は1つに限られる。

Q. どの手術が主たる手術になるか
A. 所定点数の高いほうを主たる手術とする。どちらを主にするかで合計が変わるので、算定前に比較する。

まとめ

  • 逓減(ていげん)は、回数や期間が増えるほど1件あたりの点数が下がる仕組み
  • 診療報酬では複数手術・入院期間・同一行為の繰り返しの3場面で現れる
  • 複数手術は主たる手術100% + 従たる手術1つを50%
  • 入院期間の通算は他院分も同一傷病なら含む。退院証明書で確認する
  • 改定年は院内の定型セットを必ず点検する。マスタが更新されても定型は残る

クラウド型電子カルテ「CLIUS」

クラウド型電子カルテ「CLIUS」は、予約・問診・オンライン診療・経営分析まで一元化できる機能を備えています。効率化を徹底追求し、直感的にサクサク操作できる「圧倒的な使いやすさ」が、カルテ入力業務のストレスから解放します。

詳しい内容を知りたい方は下記フォームからお問い合わせください。

参考

  • 厚生労働省「複数手術に係る費用の特例」(告示)
  • 厚生労働省「診療報酬の算定方法」(医科点数表)
  • 保険医療機関及び保険医療養担当規則
Mac・Windows・iPadで自由に操作、マニュア ルいらずで最短クリック数で診療効率アップ

特徴

1.使いやすさを追求したUI・UX ・ゲーム事業で培って来た視認性・操作性を追求したシンプルな画面設計 ・必要な情報のみ瞬時に呼び出すことが出来るため、診療中のストレスを軽減 2.診療中の工数削減 ・AIによる自動学習機能、セット作成機能、クイック登録機能等 ・カルテ入力時間の大幅削減による患者様と向き合う時間を増加 3.予約機能・グループ医院管理機能による経営サポート ・電子カルテ内の予約システムとの連動、グループ医院管理機能を活用することにより経営サポート実現 ・さらにオンライン診療の搭載による効率的・効果的な診療体制実現

対象規模

無床クリニック向け 在宅向け

オプション機能

オンライン診療 予約システム モバイル端末 タブレット対応 WEB予約

提供形態

サービス クラウド SaaS 分離型

診療科目

内科、精神科、神経科、神経内科、呼吸器科、消化器科、、循環器科、小児科、外科、整形外科、形成外科、美容外科、脳神経外科、呼吸器外科、心臓血管科、小児外科、皮膚泌尿器科、皮膚科、泌尿器科、性病科、肛門科、産婦人科、産科、婦人科、眼科、耳鼻咽喉科、気管食道科、放射線科、麻酔科、心療内科、アレルギー科、リウマチ科、リハビリテーション科、、、、