公費の受給者番号の見方|公費負担者番号との見分け方、検証番号の確かめ方、レセプト入力で間違えやすい点

公費の受給者証には、番号が2つ並んでいます。8桁の公費負担者番号と、7桁の受給者番号です。この記事で扱うのは医療の公費の受給者番号で、源泉徴収票の「受給者番号」とは別物です。

公費負担者番号は「どの制度の、どの自治体の公費か」を、受給者番号は「その制度の中の誰か」を示します。レセプトでは両方を正しく入れて初めて、審査支払機関が、誰のどの公費の請求かを確かめられます。1桁違えば返戻になり、患者には何の落ち度もないのに、再請求の手間だけがクリニックに残ります。

この記事は、受付と請求を担当する医療事務の方に向けて、受給者番号の見方、打ち間違いを受付で見つける方法、レセプトの欄の使い分けを整理します。根拠は厚生労働省の「診療報酬請求書等の記載要領等について」(令和8年3月27日改正)の設定要領と記載要領です。法別番号ごとの制度の一覧は「公費負担医療制度の法別番号一覧」にまとめているので、ここでは繰り返しません。

クラウド型電子カルテ「CLIUS」

クラウド型電子カルテ「CLIUS」は、予約・問診・オンライン診療・経営分析まで一元化できる機能を備えています。効率化を徹底追求し、直感的にサクサク操作できる「圧倒的な使いやすさ」が、カルテ入力業務のストレスから解放します。

詳しい内容を知りたい方は下記フォームからお問い合わせください。

目次
  1. 受給者番号は7桁、公費負担者番号は8桁
  2. 受給者番号の検証番号を計算で確かめる(計算例)
    1. 計算例: 受給者区分が「123456」の場合
  3. 受給者番号が見当たらない・桁が合わない受給者証
  4. 受付で受給者番号を確認するチェックリスト
  5. 受給者番号をレセプトに入力するときに間違えやすい点
    1. 第1公費と第2公費の欄を取り違える
    2. 月の途中で受給者番号が変わった
    3. 生活保護と2つの公費が重なる特例
  6. 受給者証の期限切れ・更新中の患者の受付
  7. 自己負担上限額管理票の受給者番号を受給者証と見比べる
  8. マイナ保険証で受給者証の情報を取れる自治体
  9. よくある質問
    1. 受給者番号は更新のたびに変わりますか
    2. 受給者番号の先頭の0は入れますか
    3. レセコンで検証番号のエラーが出ました。どうすればよいですか
    4. 公費負担者番号と受給者番号の欄を逆に入れるとどうなりますか
  10. まとめ
  11. 参考

受給者番号は7桁、公費負担者番号は8桁

記載要領の別添2「設定要領」で、2つの番号の組み立ては次のように決まっています。

番号 桁数 組み立て 決める人
公費負担者番号 8桁 法別番号2桁+都道府県番号2桁+実施機関番号3桁+検証番号1桁 制度ごとの実施機関
受給者番号 7桁 受給者区分6桁+検証番号1桁 公費の主管行政庁または実施機関

見分けるときは桁数を数えるのが一番速い方法です。8桁なら公費負担者番号、7桁なら受給者番号です。受給者証の様式は制度と自治体ごとに違い、欄の名前も「受給者番号」「受給者証番号」などばらつきますが、桁数は設定要領で決まっています。

8桁の番号の先頭2桁(法別番号)から制度を読む方法は、法別番号一覧の記事を見てください。

受給者番号の検証番号を計算で確かめる(計算例)

受給者番号の7桁目は、前の6桁から計算で決まる検証番号です。設定要領では、保険者番号と同じ方法で求めると定められています。

  1. 6桁の数字に、末尾の桁から順に2、1、2、1…を掛ける
  2. 掛けた結果を合計する。積が2桁になったら、十の位と一の位を足して1桁にしてから合計する
  3. 10から、合計の一の位を引いた数が検証番号。一の位が0なら検証番号は0

計算例: 受給者区分が「123456」の場合

桁 1 2 3 4 5 6
掛ける数 ×1 ×2 ×1 ×2 ×1 ×2
積 1 4 3 8 5 12
足す数 1 4 3 8 5 1+2=3

合計は 1+4+3+8+5+3=24。一の位は4なので、10−4=6。受給者番号は「1234566」になります。

受給者証に「1234567」と書かれていたら、どこかが写し間違いか、受給者証の読み違いです。数字の1と7、6と8など、手書きの証や小さい印字で読み違えやすい組み合わせで起きます。

多くのレセコンは入力時に検証番号を自動で確かめ、合わなければエラーを出します。エラーが出たら番号を打ち直すのではなく、受給者証の現物を見直してください。同じ数字を打ち直しても、読み違いは直りません。

受給者番号が見当たらない・桁が合わない受給者証

7桁の受給者番号が見つからない、あるいは桁が合わないときは、次のどれかです。

受付で見たもの 考えられること すること
7桁でなく、別の桁数の番号しか書かれていない 医療の公費ではない受給者証(障害福祉サービスの受給者証など)を出されている 医療費の助成を受けている証を持っているか、患者に聞く
生活保護の患者で、受給者証が無い 生活保護は受給者証ではなく、福祉事務所が発行する医療券に番号が書かれる 医療券の公費負担者番号と受給者番号を使う。医療券は月ごとに発行される
自治体の医療費助成の証で、番号の形が設定要領と違う 都道府県・市区町村の単独事業は、自治体が番号の付け方や請求方法を決めている 自治体の医療機関向けの案内で入力方法を確かめる
8桁の番号が2つ書かれている 片方は保険者番号(健康保険の番号)が併記されている様式 先頭2桁で保険の番号か公費の番号かを見分ける

記載要領は「医療券等に記入されている受給者番号7桁」を記載すると定めています。受給者証だけでなく、生活保護の医療券なども同じ扱いです。

クラウド型電子カルテ「CLIUS」

クラウド型電子カルテ「CLIUS」は、予約・問診・オンライン診療・経営分析まで一元化できる機能を備えています。効率化を徹底追求し、直感的にサクサク操作できる「圧倒的な使いやすさ」が、カルテ入力業務のストレスから解放します。

詳しい内容を知りたい方は下記フォームからお問い合わせください。

受付で受給者番号を確認するチェックリスト

公費の受給者証を受け取ったときに、受給者番号まわりで見るのは次の項目です。制度ごとの確認事項(指定医療機関の欄、対象の病名など)は、法別番号一覧の記事の受付の節にまとめています。

  • [ ] 受給者番号が7桁あるか
  • [ ] レセコンに登録済みの番号と、今日出された証の番号が一致するか(更新で番号が変わることがある)
  • [ ] 公費負担者番号の8桁も、登録済みの番号と一致するか(転居で変わることがある)
  • [ ] 有効期間の開始日と終了日。今日がその間に入っているか
  • [ ] 氏名・生年月日が、保険の資格情報と一致するか
  • [ ] 自己負担上限額管理票がある制度なら、管理票の受給者番号と証の受給者番号が一致するか

2つ目と3つ目は、毎月の受付で確認が抜けやすい項目です。受給者証は毎年の更新や転居で番号が変わることがありますが、患者は「同じ証」だと思って出します。前回登録した番号と、今日の証の番号を毎回見比べてください。

受給者番号をレセプトに入力するときに間違えやすい点

第1公費と第2公費の欄を取り違える

公費が2つあるときは、別添2の「法別番号及び制度の略称表」の順番で、先の順位の公費を「公費負担者番号①」「公費負担医療の受給者番号①」に、後の順位を②に入れます。

公費負担者番号と受給者番号は、必ず同じ番号(①と①、②と②)の組で入れます。第1公費の負担者番号に第2公費の受給者番号を入れてしまうと、両方の公費で番号の組み合わせが合わなくなります。

公費が3つ以上あるときは、第3公費の公費負担者番号・受給者番号・診療実日数を、摘要欄に「第3公費」と表示して、次の略称で記載します。

公3(公費負担者番号)、受(受給者番号)、実(診療実日数)

月の途中で受給者番号が変わった

月の途中に起きたこと レセプトの扱い
公費単独の患者で、公費負担者番号または受給者番号が変わった 番号ごとに別の明細書を作り、変更後の明細書の摘要欄にその旨を書く
保険者番号は同じで、同じ種類の公費が転居で負担者番号ごと変わった 変更前の公費を第1公費、変更後の公費を第2公費として1枚で請求する
保険者番号が変わった 保険者番号ごとに別の明細書

月の途中で新しい受給者証を出されたら、受付で「いつから新しい番号か」を日付で記録しておきます。レセプトを作る月末に気づくと、どの受診日がどちらの番号か分からなくなります。

生活保護と2つの公費が重なる特例

健康保険を持たない患者で、生活保護(医療扶助)、感染症法の結核医療、障害者総合支援法の精神通院医療などの3種の公費が重なる場合は、記載要領に特例があります。健康保険がある患者で公費が3つ重なる場合は、上で書いたとおり第3公費を摘要欄に書きます。生活保護の公費負担者番号を「保険者番号」欄に、受給者番号を「被保険者資格に係る記号・番号」欄に入れ、結核医療を公費負担者番号①、精神通院医療などを②に入れます。

ふだんと違う欄に入れる数少ないケースです。レセコンの公費の組み合わせ設定で、この特例に対応しているかを一度確かめておくと安心です。

算定を間違えないカルテの選び方

算定や記録の抜け漏れは、カルテ側で必要な情報が見えるかどうかで変わります。選ぶときに何を見ればよいかを整理した資料です。

一番やさしい電子カルテの選び方ブックを見る

受給者証の期限切れ・更新中の患者の受付

有効期間が切れた受給者証では公費を使えません。更新中だと言われても、新しい証が届くまでは原則として保険だけで請求します。

患者の状況 その日の会計 あとですること
期限切れの証を持ってきた。更新の手続きをしていない 保険の自己負担で会計。更新の手続きを案内する なし
更新を申請中で、新しい証がまだ届かない 保険の自己負担で会計し、領収書を渡す 新しい証が届いたら番号と有効期間を登録。適用開始日が受診日より前になる制度では、差額の扱いを自治体の案内で確かめる
新しい証が届き、番号が変わっていた 新しい番号で登録し直す 前の番号の登録を終了日で閉じる

公費の適用開始日の決まり方は制度ごとに違います。指定難病の特定医療費のように、受給者証が届く前の受診分を後から公費で扱える制度もあります。その場合の手順は「特定医療費受給者証の窓口対応」で解説しています。

クラウド型電子カルテ「CLIUS」

クラウド型電子カルテ「CLIUS」は、予約・問診・オンライン診療・経営分析まで一元化できる機能を備えています。効率化を徹底追求し、直感的にサクサク操作できる「圧倒的な使いやすさ」が、カルテ入力業務のストレスから解放します。

詳しい内容を知りたい方は下記フォームからお問い合わせください。

自己負担上限額管理票の受給者番号を受給者証と見比べる

指定難病・小児慢性特定疾病・精神通院医療などは、月の自己負担に上限があり、患者は自己負担上限額管理票を持っています。管理票には受給者番号が書かれているので、受給者証と管理票の受給者番号が同じ人のものかを、会計のたびに確かめます。

家族で同じ制度の受給者証を持っている場合(兄弟で小児慢性特定疾病を受けているなど)は、管理票の取り違えが起きます。管理票の記入例と他院・薬局との合算の考え方は、特定医療費の記事にまとめています。

マイナ保険証で受給者証の情報を取れる自治体

国は、マイナンバーカードを医療費助成の受給者証として使えるようにする仕組み(自治体と医療機関をつなぐ情報連携システム、PMH)を進めています。厚生労働省は、医療機関・薬局のレセコン改修への補助を案内しています。

対応している自治体と制度ではマイナ保険証から受給者証の情報を取れますが、対応状況は自治体と制度ごとにばらばらです。自院のレセコンが対応していても、患者の住む自治体が対応していなければ、紙の受給者証が要ります。自己負担上限額管理票は紙のまま運用している自治体もあります。

マイナ保険証で取った公費の情報も、番号の入力を自動にするだけで、期限の確認や管理票との見比べは受付の仕事として残ります。

よくある質問

受給者番号は更新のたびに変わりますか

制度や自治体によって違います。同じ番号のまま有効期間だけ延びる場合もあれば、変わる場合もあります。更新後の証を受け取ったら、番号と有効期間をレセコンの登録と見比べてください。

受給者番号の先頭の0は入れますか

7桁すべてを入れます。設定要領では受給者区分6桁と検証番号1桁の計7桁の数字と定められており、先頭が0でも省略しません。

レセコンで検証番号のエラーが出ました。どうすればよいですか

受給者証の現物を見直してください。読み違いがなければ、証の印字自体の誤りも考えられるので、発行した自治体に確認します。エラーのまま請求すると返戻になります。

公費負担者番号と受給者番号の欄を逆に入れるとどうなりますか

桁数が違うので、多くのレセコンでは入力の段階で止まります。手入力の項目が多い証では、8桁は公費負担者番号、7桁は受給者番号と、桁数で確かめてから入れます。

クラウド型電子カルテ「CLIUS」

クラウド型電子カルテ「CLIUS」は、予約・問診・オンライン診療・経営分析まで一元化できる機能を備えています。効率化を徹底追求し、直感的にサクサク操作できる「圧倒的な使いやすさ」が、カルテ入力業務のストレスから解放します。

詳しい内容を知りたい方は下記フォームからお問い合わせください。

まとめ

受給者番号は7桁で、末尾の1桁は前の6桁から計算で決まる検証番号です。8桁の公費負担者番号と組で入れ、公費が2つあるときは①と①、②と②を同じ組で入れます。月の途中で番号が変わったら、公費単独なら明細書を分けます。

受付では、前回登録した番号と今日の証の番号、管理票の受給者番号を毎回見比べるだけで、公費の返戻の多くを防げます。

参考

Mac・Windows・iPadで自由に操作、マニュア ルいらずで最短クリック数で診療効率アップ

特徴

1.使いやすさを追求したUI・UX ・ゲーム事業で培って来た視認性・操作性を追求したシンプルな画面設計 ・必要な情報のみ瞬時に呼び出すことが出来るため、診療中のストレスを軽減 2.診療中の工数削減 ・AIによる自動学習機能、セット作成機能、クイック登録機能等 ・カルテ入力時間の大幅削減による患者様と向き合う時間を増加 3.予約機能・グループ医院管理機能による経営サポート ・電子カルテ内の予約システムとの連動、グループ医院管理機能を活用することにより経営サポート実現 ・さらにオンライン診療の搭載による効率的・効果的な診療体制実現

対象規模

無床クリニック向け 在宅向け

オプション機能

オンライン診療 予約システム モバイル端末 タブレット対応 WEB予約

提供形態

サービス クラウド SaaS 分離型

診療科目

内科、精神科、神経科、神経内科、呼吸器科、消化器科、、循環器科、小児科、外科、整形外科、形成外科、美容外科、脳神経外科、呼吸器外科、心臓血管科、小児外科、皮膚泌尿器科、皮膚科、泌尿器科、性病科、肛門科、産婦人科、産科、婦人科、眼科、耳鼻咽喉科、気管食道科、放射線科、麻酔科、心療内科、アレルギー科、リウマチ科、リハビリテーション科、、、、