新規個別指導ではカルテの何を見られる? 電子カルテの運用管理規程やアクセス権限一覧の提出を求められることも

2026年4月に新規個別指導を受けたという、『久我山ハートクリニック』の今村泰崇院長。2025年7月の開業から約9か月後のことです。 自身の経験をブログで詳しく公開したところ、知り合いの医師らから、提出書類の準備方法や当日の雰囲気について質問が寄せられたといいます。周囲が関心を持った大きな理由は、新規個別指導ではどのような書類を準備する必要があるのか、指摘を受けた場合、どのように対応すればよいのかなどについて、指導する側が詳しく解説したサイトが少ないからかもしれません。そこで今回、経験者の今村院長に、通知を受けてからの準備や当日の進行から、これから指導を受ける開業医へのアドバイスまでお話しいただきました。

目次
  1. Q. 新規個別指導を受けた経験についてブログにかなり詳しく書かれていますが、周りの先生方からどんな反響がありましたか。
  2. Q. 新規個別指導の通知を受けたとき、不安だったことや心当たりの有無を教えてください。
  3. Q. 通知を受けて最初の1週間は、どのように過ごしましたか。
  4. Q. 準備にあたって、参考にした資料や情報源はありましたか。
  5. Q. 新規個別指導の体験談をブログで公開している先生は多いのでしょうか。
  6. Q. 通常の診療を続けながら準備するなかで、スタッフに任せた作業はありましたか。
  7. Q. 提出書類のなかで、特に大変だったものは何ですか。
  8. Q. 電子カルテの運用に関する書類も提出が求められましたか?
  9. Q. 当日、確認される「保険医登録票」が原本でなければならないことに関して、ブログで「落とし穴」と表現されていましたね。
  10. Q. 準備にかかった時間と、用意した書類の量を教えてください。
  11. Q. 電子カルテから出力できる資料は多かったのでしょうか。
  12. Q. 電子カルテを利用していても、指導当日はプリントアウトした紙の資料を持参したほうがよいという考えですか。
  13. Q. 新規個別指導当日、医師会や弁護士に立ち会ってもらうための依頼は検討しましたか。
  14. Q. 指導は何時ごろから何時ごろまで行われましたか。また、出席者は何人でしたか。
  15. Q. 当日は、どのような流れで進みましたか。
  16. Q. 指導を担当する先生方は、どのような雰囲気でしたか。
  17. 新規個別指導のカルテで実際に指摘された内容
  18. Q. カルテを確認されるなかで、特に驚いた指摘や、その場で答えにくかったことはありましたか。
  19. Q. お互い納得した形に着地することはできそうになかったですか。
  20. Q. 生活習慣病の管理では、BMIなどの記載について指摘があったそうですね。
  21. Q. 血圧の数値が前回と同じだったケースについて、「コピペだ」と指摘されたとのことですが、どのように対応しましたか。
  22. Q. 指摘を受けてから、テンプレートやカルテの入力方法を変えましたか。
  23. Q. 指導対象となる10症例は、どのような理由で選ばれると考えていますか。
  24. Q. 新規個別指導を終えて、結果が出るまでの3か月は不安な気持ちはありましたか。
  25. Q. 改善報告書には何を書くのですか。
  26. Q. 自主返還の手続きを教えてください。
  27. Q. 指摘された1症例分だけを返還したのでしょうか。それとも、同じ患者さんのほかの診療分も返還しましたか。
  28. Q. 個別指導を受けた後、診療や受付の流れを変えたことはありますか。
  29. Q. これから新規個別指導を受ける開業医に、一つだけアドバイスするとしたら何を伝えますか。
  30. 新規個別指導を受けることになったら、自院と同じエリアの体験談を探してみよう

Q. 新規個別指導を受けた経験についてブログにかなり詳しく書かれていますが、周りの先生方からどんな反響がありましたか。

今村院長「どんな感じで質問されるのか、どんな雰囲気なのか、資料は何を用意すればいいのかといったことを中心に聞かれました。なかでもみなさんの関心が高かったポイントは、特に開業して1年数か月までの間は、お金の計算が合わなくなることがありがちなので、そのあたりはどう対処すればいいのかということでした」

Q. 新規個別指導の通知を受けたとき、不安だったことや心当たりの有無を教えてください。

今村院長「準備する書類の詳細について調べる術がないので、自分が用意しているもので本当に正しいのかどうかわからないことが不安でした。厚生局から“こういう書類を書いてください”“こういうものを用意してください”などと言われて、自分なりに解釈して資料を作るのですが、それで正解なのか、ほかのクリニックが用意したものと相違がないのかを確かめる方法がありません。やるべきことをやるしかないのですが、とにかく答え合わせができない。それが一番心配だったことです」

Q. 通知を受けて最初の1週間は、どのように過ごしましたか。

今村院長「提出を求められた書類を、どう作っていくかを考えていました。集めるもの、作成するものを一つずつ整理して、準備を進めていきました」

Q. 準備にあたって、参考にした資料や情報源はありましたか。

今村院長「ほかのクリニックが公開しているブログを参考にしました。ただ、都道府県によって求められる資料が少し違うことがあります。

ブログを公開している先生が自分とは違う地域で開業している場合、(自院がある)東京に合わせて調整すれば、こういう形でよいのかなと考えながら作りました」

Q. 新規個別指導の体験談をブログで公開している先生は多いのでしょうか。

今村院長「それほど多くないですし、公開されていても、自分ほど細かく書いているものは見当たりませんでした。私自身、通知が来てからほかの先生のブログを読んだのですが、知りたいことの3割くらいしかわからないと感じました。

それなら、自分が経験したことを、10割わかるような内容で発信しようと思ったんです。将来、自分が分院を開設して、そこで個別指導を受けることになったときには、今回の経験を忘れてしまっているかもしれません。そういう意味で、自分のための備忘録にもなるなと考えました」

Q. 通常の診療を続けながら準備するなかで、スタッフに任せた作業はありましたか。

今村院長「スタッフにお願いしたのは日計表だけです。それ以外は、基本的にすべて自分で対応しました。

日計表は、入力作業自体が難しいわけではありません。ただ、お金に関する資料なので、枚数が何十枚にもなるため、作業には時間がかかります。そのため、数字に間違いがないかも含めて、事務スタッフに確認をお願いしました」

Q. 提出書類のなかで、特に大変だったものは何ですか。

今村院長「保険医療機関の現況の確認のための資料作成です。医療機関が届出した内容と実際の運営内容が一致するかを確認するために求められる資料で、8項目についての資料を提出することが必要なのですが、このうち4項目は様式が用意されておらず、“様式任意”とされているのですが、参照できるものがなく、一から作らなければならなかったのが大変でした。

決められた様式がある書類なら、必要事項を埋めれば作成できます。でも、自由な形式で作ってよいとされている資料は、何をどのように書けばいいのか分からないんです。

書き方の見本があれば、それに合わせて作れますが、何もないところから作るのは難しかったですね」

Q. 電子カルテの運用に関する書類も提出が求められましたか?

今村院長「医療情報システムの概況、電子カルテの運用管理規程、アクセス権限一覧の3つの提出が求められました。3点とも、開業時に作成するものなのですが、どこに保存しているかが記憶から抜け落ちていたので、掘り起こすのが大変でした。電子カルテ関連の書類は、真正性・見読性・保存性に問題がないことを証明する重要なものです。新規個別指導の通知がきたときに慌てないためにも、保存場所を記録しておくことをおすすめします」

Q. 当日、確認される「保険医登録票」が原本でなければならないことに関して、ブログで「落とし穴」と表現されていましたね。

今村院長「勤務医時代は2~3年ごとに勤務先を変えていたので、保険医登録票の原本がどこにあるのかわからなくなっていました。10年以上、コピーだけで対応していたんです。

ところが、半年前くらいに保険医協会の講習を受けた際、新規個別指導などで提出する場合はコピーではダメだと教えてもらいました。それで再発行の手続きをしていたので、今回の指導に間に合いました。

再発行には1カ月くらいかかります。特にこれから開業する予定があるなら、通知を受けてから慌てないように、原本が手元にあるかどうかは、早めに確認しておいたほうがよいと思います」

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Q. 準備にかかった時間と、用意した書類の量を教えてください。

今村院長「最初の3週間ほどを資料の準備に充てて、最後の1週間は対象患者さんの症例の確認に充てました。新規個別指導が実施されることは、実施日の1か月前に特定記録で通知されて、主な準備物についてもそこに記されているのですが、新規個別指導の対象となる10症例については、新規個別指導実施日の1週間前に届くためです。紙で用意した資料は、全部で500枚くらいあったと思います」

Q. 電子カルテから出力できる資料は多かったのでしょうか。

今村院長「必要なものの多くは電子カルテから出力できました。いわゆる1号様式、2号様式などです。

それ以外に必要な資料に関して、たとえば医療機関の現況調査で求められた任意様式の書類などは、自分でパソコンを使って作成して出力しました」

Q. 電子カルテを利用していても、指導当日はプリントアウトした紙の資料を持参したほうがよいという考えですか。

今村院長「私は、紙で用意していくほうがよいと考えています。

保険医協会からも紙をすすめられました。画面を開いたとき、説明に関係ない情報まで目に入ることがないことなどが理由です。

自分が把握している資料をきちんと出力して持参すれば、少なくとも説明に必要な情報を整理した状態で提示できます」

Q. 新規個別指導当日、医師会や弁護士に立ち会ってもらうための依頼は検討しましたか。

今村院長「医師会が立ち会ってくれるということはなく、弁護士の先生に来てもらうことは可能ですが、新規指導でそこまで厳しく対応されるとは考えていませんでした。

ただ、当日、録音はしておいたほうがよいと思っていたので、録音することを伝えたうえで実施しました。その場で“録音します”と伝えたところ、先方も“じゃあ私たちも”ということで、双方が録音する形になりました」

(編集部注:指導大綱では、立会いの必要があると認めたときに、地方厚生(支)局長が都道府県医師会などへ立会いを依頼すると定めています。実際に立ち会うかどうかは地域や指導によって違います。)

Q. 指導は何時ごろから何時ごろまで行われましたか。また、出席者は何人でしたか。

今村院長「時間は午後2時から3時の1時間程度でした。

こちらは院長の私と事務スタッフ2人の計3人。先方は厚生局の職員の方が1人と、厚生局から依頼を受けている医師が2人の計3人でした」

Q. 当日は、どのような流れで進みましたか。

今村院長「最初は、厚生局の職員の方が提出書類を見ながら、細かいところや、必要なものがそろっているかを確認していました。

その間、私と担当の先生方は雑談を交わしていました。時間にして10~15分くらいだったと思います。

その段階で、非常勤の医師が新たに入っていたのに、医師の届出が出ていないことを指摘されました。これに関しては、後日、きちんと提出すると伝えました。

提出書類にほかの大きな不備がないことを確認したところで、次は対象となったカルテを一つずつ見ていく、本格的な指導に入りました」

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Q. 指導を担当する先生方は、どのような雰囲気でしたか。

今村院長「最初は、普通にやさしい雰囲気でした。初めての指導なので、“これから一緒に確認していきましょう”という感じです。

たとえば、上気道炎の患者さんに対して、必要のない検査をせず、ウイルス性の感染症であれば抗菌薬を処方していないことなどは、“きちんと診療している”と評価していただきました。

必要な検査はおこない、不要な検査はおこなわないという診療方針について、理解してもらえた部分もありました。

全体として、最初は穏やかなやり取りから始まり、カルテを細かく確認するにつれて、指摘が具体的になっていくという印象でした」

新規個別指導のカルテで実際に指摘された内容

指摘された内容 詳細 対処方法または改善方法
初診なのに診断確定&処方 「検査をしていないのになぜ診断を確定できるのか?」と突っ込まれた 前医データがあることを説明して納得してもらえた
生活習慣病管理 ・身長、体重、BMIは、生活習慣病療養計画書に書いたのではダメ。カルテに書かないといけない ・「食事、運動療法を指導した」だけではNG 「塩分6g制限指導」「週5回1万歩」など具体的に書くことに
初診の長期処方 海外在住で次の来院まで間が開く患者に対しての薬を処方 患者の事情についての詳記が求められた(ただし、ケースバイケース)
コピペ(として扱われた) 血圧の数値が前回と同じだったケースを「コピペとして扱われる」と突っ込まれた 実際に同じ数値の場合があるため、完全には納得できず
検査しすぎ 疑い病名に関する検査を一度にやりすぎだとの指摘 必要最低限の検査を段階的におこなうことが求められた
初診or再診 カルテに「またよろしくお願いします」と書いていたことから、前の病院から引き継いだ患者を「再診」と判断された 納得はできていないものの、初診料と再診料との差額を自主返還することに

Q. カルテを確認されるなかで、特に驚いた指摘や、その場で答えにくかったことはありましたか。

今村院長「初診か再診かという扱いについて、納得しにくい指摘がありました。

以前、私が別の病院で診ていた患者さんが、開業後にこちらのクリニックを受診したケースです。カルテに『またよろしくお願いします』と書いてあったことから、“以前にも診ている患者さんなので再診扱いでよいのではないか”という話になりました。

しかし、医療機関が変われば、通常は新しい医療機関での初診として扱うものだと考えていました。患者さんを以前の病院で診ていたというだけで、こちらのクリニックでの受診が再診になるとは考えにくかったからです。

こちらの考えをそのように説明しても、“再診扱いでよいですね”という確認を何度か受けました。最終的には、担当の先生から再診扱いにするよう言われました」

Q. お互い納得した形に着地することはできそうになかったですか。

今村院長「私としては、以前の勤務先で診ていた患者さんであっても、新しい医療機関で初めて診察するのであれば、初診として扱うのが自然だと考えています。

医療機関はそれぞれ独立していますし、全国共通のカルテで患者さんの受診歴を一元管理しているわけではありません。

『またよろしくお願いします』という一言がなければ、指摘されなかったのかもしれませんが、私としては、文言があるかどうかにかかわらず、初診は初診だと考えています。

とはいえ、実際の指導では、カルテに書かれた一言が判断材料になることもあります。記録の書き方には気をつけたほうがよいと感じました。

ただ、表現を変えればすべて問題がなくなるわけではありません。何をどこまで書けばよいのか、明確な基準がわからないと感じる場面もありました」

Q. 生活習慣病の管理では、BMIなどの記載について指摘があったそうですね。

今村院長「身長、体重、BMIなどをカルテに記載するようにという指摘がありました。

身長や体重の数値は、電子カルテ上ではボタン一つで確認できるところにあります。ただ、それを毎回カルテ本文に記載するとなると、限られた診療時間のなかでは簡単ではありません。

記載できるものは書くようにしていますが、すべてを記載できているわけではありません。血圧については毎回測定して記録しています」

Q. 血圧の数値が前回と同じだったケースについて、「コピペだ」と指摘されたとのことですが、どのように対応しましたか。

今村院長「実際にはコピーしていない記録もコピペだと受け取られました。たとえば、血圧の数値にしても、同じ患者さんであれば偶然同じになることもあります。

しかし、同じ数値があると、コピペではないかと判断されることがありました。

本当にコピーしているわけではないのに、そう判断されてしまうと、説明しても理解してもらうのは難しいと感じました。

実際の診療では、同じ患者さんを継続して診ていれば、同じような内容を記録することもあります。定型文を使わないと業務が終わらない面もあるので、どこまで個別に書き分けるべきなのかは難しい問題です」

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Q. 指摘を受けてから、テンプレートやカルテの入力方法を変えましたか。

今村院長「基本的には変えていません。測定した数値を記録するというやり方は同じです。

患者さんに応じて変えたほうがよい表現があれば変える、ということはできます。ただ、同じ数値が出たというだけでコピペと受け取られるのであれば、どこまで対応すればよいのか難しいと感じています」

Q. 指導対象となる10症例は、どのような理由で選ばれると考えていますか。

今村院長「私の見解では、レセプトに記載された病名が一つの判断材料になっているのではないかと思います。

特に、高血圧の患者さんに『クッシング症候群の疑いがある』などと“疑い病名”を記していると、ピックアップされやすくなるのではと考察しています。つまり、難病やそれに近い病名をつけていると、“絶対に疑っていないでしょ”と突っ込まれる可能性があるということです。

患者さんにとって一番いいのは、1回目で全部検査して、次で答え合わせをすることなのですが、日本の医療では、1回目でなるべく広く浅くやって、2回目以降、5回目くらいで診断をつけることが求められる傾向にあります。

実際に私が受けた新規個別指導でも、胸痛で受診した患者への過剰検査、高血圧初診の患者に一気に精査したことに対して“1回でやりすぎ”“必要最低限を段階的に”と指摘されました。

ただしもちろん、実際にどのような基準で症例が選ばれているかはわかりません」

Q. 新規個別指導を終えて、結果が出るまでの3か月は不安な気持ちはありましたか。

今村院長「やるべきことはやってきたので、特に不安はありませんでした。結果としては【経過観察】とのことで、改善報告書の提出・再診扱いとなったぶんの自主返還の手続きを済ませて、無事に新規個別指導を乗り越えることができました」

Q. 改善報告書には何を書くのですか。

今村院長「指摘された内容について、自分で“どのように改善していくか”をまとめたものを提出しました。

たとえば、再診とすべきだったのにそうしていなかった、という指摘については、自分のミスとして受け止め、反省し、今後気をつけるという内容を書きました。

医師の届出が漏れていた件についても、こちらの不備で申し訳なかったこと、今後は気をつけることを書きました。

あとは、初診から再診へと変更となったものに関して、差額の自主返還が求められたので、返還が完了したことも報告書に盛り込みました」

Q. 自主返還の手続きを教えてください。

今村院長「返還方法は2つあって、1つは、次の診療報酬から引くというもので、もう1つは、返還額を保険者に振り込むという方法でした。2つを比べると、振り込むほうは手続きが面倒だったので、診療報酬から差し引くほうを選びました。なお、患者さんの負担分に関しては、後日、来院された際に現金で返金しました。

金額を自分で計算することは難しいですが、エクセルなどを使って指示された通りに入力すると簡単です。ちなみに、金額にして2,000~3,000円程度だったのでそれほど大きな負担ではありませんでした」

Q. 指摘された1症例分だけを返還したのでしょうか。それとも、同じ患者さんのほかの診療分も返還しましたか。

今村院長「新規指導では、基本的に指摘された症例について対応する形でした。

ただし、再指導となった場合、数年分遡って返還の対象とされる可能性があります。どこまで確認されるかはケースによるので、指摘された内容を正確に理解して対応することが大切だと思います」

(編集部注:返還を求められる対象期間は指導大綱では定められておらず、指導の結果ごとに厚生局から指示されます。)

Q. 個別指導を受けた後、診療や受付の流れを変えたことはありますか。

今村院長「今回指摘されたことのなかには、どう対応すべきなのか理解しにくいと感じたものもあったので、現状変えていません。特に、初診から再診に変更になった件に関してはそう感じています。

一方で、初診の長期処方について指摘された件については、指摘されても仕方ないと割り切れたので、事情を詳記に書くようにしています」

Q. これから新規個別指導を受ける開業医に、一つだけアドバイスするとしたら何を伝えますか。

今村院長「明確な基準がわからないまま準備を進めると、“これで合っているのだろうか?”と不安になるので、提出が求められた資料に関して、先輩医師たちがどのような資料を用意してきたのかをまずは調べてみることをおすすめします。

あらかじめ参考になる資料を見ておけば、自分の準備が適切かどうかを確認しながら進めることができます。私のブログに関しても、実際に経験したことを公開することで、少しでも準備の助けになればと思っています。

ただ、同時に、提出書類の作成方法などについて、指導する側にもっと具体的な基準を示してほしいなという思いもあります」

取材協力

久我山ハートクリニック(公式サイト)

院長ブログ「新規個別指導を振り返って(備忘録)」

新規個別指導を受けることになったら、自院と同じエリアの体験談を探してみよう

今村院長のアドバイスの通り、新規個別指導を受けることになった場合、自院と同じエリアのクリニックが発信している体験談などを参考にすると、不安が軽減されやすいでしょう。厚生局や都道府県によって求められる資料が少しずつ違うため、同じ厚生局の管轄で受けた体験談ほど参考になります。

個別指導の結果区分は、指導大綱で次の4つに分けられています。

区分 内容
概ね妥当 診療内容と診療報酬の請求が、おおむね妥当適切である
経過観察 適正を欠く部分はあるが程度が軽微で、診療担当者の理解も得られ、改善が期待できる
再指導 適正を欠く部分があり、もう一度指導しなければ改善の状況が判断できない
要監査 監査要綱に定める監査の要件に当たると判断された

出典:厚生労働省「保険医療機関等及び保険医等の指導及び監査について」(平成7年12月22日 保発第117号)

ネット上では、たとえば次のような体験談も見つかります。

Mac・Windows・iPadで自由に操作、マニュア ルいらずで最短クリック数で診療効率アップ

特徴

1.使いやすさを追求したUI・UX ・ゲーム事業で培って来た視認性・操作性を追求したシンプルな画面設計 ・必要な情報のみ瞬時に呼び出すことが出来るため、診療中のストレスを軽減 2.診療中の工数削減 ・AIによる自動学習機能、セット作成機能、クイック登録機能等 ・カルテ入力時間の大幅削減による患者様と向き合う時間を増加 3.予約機能・グループ医院管理機能による経営サポート ・電子カルテ内の予約システムとの連動、グループ医院管理機能を活用することにより経営サポート実現 ・さらにオンライン診療の搭載による効率的・効果的な診療体制実現

対象規模

無床クリニック向け 在宅向け

オプション機能

オンライン診療 予約システム モバイル端末 タブレット対応 WEB予約

提供形態

サービス クラウド SaaS 分離型

診療科目

内科、精神科、神経科、神経内科、呼吸器科、消化器科、、循環器科、小児科、外科、整形外科、形成外科、美容外科、脳神経外科、呼吸器外科、心臓血管科、小児外科、皮膚泌尿器科、皮膚科、泌尿器科、性病科、肛門科、産婦人科、産科、婦人科、眼科、耳鼻咽喉科、気管食道科、放射線科、麻酔科、心療内科、アレルギー科、リウマチ科、リハビリテーション科、、、、