マイナ資格確認アプリの使い方|クリニックで使う3つの場面、資格確認端末での事前準備3つ、ログインできないときの確認点

マイナ資格確認アプリは、顔認証付きカードリーダーを使わずに、スマートフォン・タブレット・パソコンでマイナ保険証の資格確認をするためのアプリです。オンライン資格確認の実施機関(社会保険診療報酬支払基金・国民健康保険中央会)が配信しています。

クリニックで出番があるのは、主に3つの場面です。受付の顔認証付きカードリーダーが故障したとき、訪問診療で患者宅にいるとき、そして患者がスマートフォンのマイナ保険証を出したときです。どの場面でも、アプリを入れる前に、院内の資格確認端末で済ませておく作業があります。

この記事では、受付スタッフと院長に向けて、アプリを使う場面の見分け方、資格確認端末での事前準備、初回ログインの流れ、ログインできないときに確かめる点をまとめます。内容は2026年10月時点で厚生労働省が公表している事務連絡と、地方厚生局の資料に基づきます。画面の名前や手順は更新されることがあるので、操作の前に「医療機関等向け総合ポータルサイト」の最新マニュアルも確かめてください。

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目次
  1. マイナ資格確認アプリを使う3つの場面と、使わない場面
    1. 顔認証付きカードリーダーが故障したとき
    2. 訪問診療・往診で患者宅にいるとき
    3. 患者がスマートフォンのマイナ保険証を出したとき
  2. 資格確認端末で済ませておく事前準備3つ
    1. ① 環境情報の設定は、利用規約を確かめてから変える
    2. ② アクティベーションコードは端末ごとに発行する
    3. ③ アプリで使うアカウントを作り、一度ログインしておく
  3. アプリの初回ログインの流れ
    1. スマートフォン・タブレット・パソコンのどれを選ぶか
  4. ログインできない・使えないときに確かめる点
  5. よくある質問
    1. マイナ資格確認アプリを入れることは義務ですか
    2. 個人のスマートフォンに入れてもよいですか
    3. カードリーダーが故障したら、アプリがなくても受付はできますか
    4. 高額療養費の限度額の情報も見られますか
  6. まとめ
  7. 参考

マイナ資格確認アプリを使う3つの場面と、使わない場面

アプリが要るかどうかは、「受付の顔認証付きカードリーダーで確認できるか」で決まります。カードリーダーで確認できる通常の受付では、アプリは使いません。

場面 アプリを使うか 使う端末 本人確認の方法
受付の顔認証付きカードリーダーで普通に確認できる 使わない 顔認証付きカードリーダー 顔認証または暗証番号
顔認証付きカードリーダーが故障・不調で動かない 使う 院内のスマートフォン・タブレット・パソコン 4桁の暗証番号、または職員の目視確認
車いすの患者や高齢の患者で、カードリーダーの操作が難しい 使ってよい 同上 同上
訪問診療・往診で患者宅にいる(居宅同意取得型) 使う 訪問に持ち出すスマートフォン・タブレット 初回のみ暗証番号
患者がスマートフォンのマイナ保険証を出した(アプリで受けている施設) 使う 施設のスマートフォン、または汎用カードリーダーをつないだタブレット・パソコン アプリで「iPhone」「Android」を選んで認証

顔認証付きカードリーダーが故障したとき

厚生労働省は2025年5月21日付の事務連絡で、顔認証付きカードリーダーの故障などで資格確認ができない場合に、モバイル端末などを使って資格確認ができるようになったことと、そのためのアプリとしてマイナ資格確認アプリが配信されたことを周知しています。想定されている場面は、①顔認証付きカードリーダーの故障時、②車いすの利用者や高齢者・障害者など、カードリーダーの操作が難しい場合です。

本人確認は、4桁の暗証番号を入れてもらう方法のほかに、マイナンバーカードの顔写真と患者の顔が同じかを職員が目で確かめる方法も使えます。目視で確かめる場合は、暗証番号の入力は要りません。

カードリーダーが故障したときの受付の流れ全体(資格情報のお知らせや資格確認書での確認を含む)は、「マイナ保険証トラブル解決マニュアル」で紹介しています。

訪問診療・往診で患者宅にいるとき

訪問診療や往診では、院内の顔認証付きカードリーダーを持ち出せません。そこで使うのが「居宅同意取得型」と呼ばれるオンライン資格確認で、マイナ資格確認アプリを入れたモバイル端末と、通常のインターネット回線で資格確認をします。

居宅同意取得型では、暗証番号の入力は初回だけです。2回目以降の訪問では、初回に得た同意をもとに資格情報を照会できます(照会の操作は、使っている電子カルテやレセコンによって画面が違います)。

訪問診療を始めるときの全体の判断は、「訪問診療と往診の違い」で整理しています。

患者がスマートフォンのマイナ保険証を出したとき

スマートフォンのマイナ保険証(健康保険証の利用登録をしたマイナンバーカードの機能をスマートフォンに入れたもの)による資格確認は、2025年9月から、汎用カードリーダーなどの読み取り環境が整った医療機関・薬局で順次始まっています。対応は義務ではなく、希望する医療機関が環境を整えて行います。

マイナ資格確認アプリでも、2026年3月23日のアップデートで、スマートフォンのマイナ保険証を読み取れるようになりました。アップデート後は、本人認証の方法として「iPhone」「Android」が選べるようになっています。読み取り方は端末によって違います。

施設側の端末 読み取り方
施設のスマートフォン 患者のスマートフォンと施設のスマートフォンの背面を近づける
施設のタブレット・パソコン 汎用カードリーダーをつなぎ、患者のスマートフォンをかざす

スマートフォンの読み取りに失敗したときは、患者にその場でマイナポータルへログインしてもらい、表示された資格情報の画面を見せてもらう方法でも資格を確認できます。

資格確認端末で済ませておく事前準備3つ

マイナ資格確認アプリは、スマートフォンにアプリを入れただけでは使えません。院内の資格確認端末(オンライン資格確認等システムにつながっているパソコン)で、管理者アカウントを使って次の3つの作業を先に済ませます。関東信越厚生局が公開している資料では、カードリーダーの故障時に使う場合の事前準備として、この3つが示されています。

順番 作業 資格確認端末での場所 押さえる点
① 環境情報の設定 メニュー「環境設定情報管理」→「環境設定情報更新」 「外来診療等(通常とは異なる動線)機能」を「利用する」に変える。訪問診療で使うなら「訪問診療等機能」も「利用する」にする
② アクティベーションコードの発行 メニュー「マイナ資格確認アプリ管理」→「アクティベーションコード管理」 端末を見分けるメモを入れて発行する。発行から10分ほどたってから使う
③ 一般または医療情報等閲覧アカウントの作成 メニュー「アカウント情報管理」→「アカウント管理(登録)」 権限区分・ユーザーID・ユーザ名・利用開始年月日を入れて登録し、そのアカウントで一度ログインしておく

① 環境情報の設定は、利用規約を確かめてから変える

資格確認端末でオンライン資格確認等システムを開き、管理アカウントのユーザーIDとパスワードでログインします。「環境設定情報更新」の画面で、「外来診療等(通常とは異なる動線)機能」を「利用する」に変えます。変える前に「オンライン資格確認等システム利用規約」を確かめるよう、資料に書かれています。

カードリーダーの故障時に院内で使うだけなら、この機能を「利用する」にすれば足ります。訪問診療でも使うなら、同じ画面にある「訪問診療等機能」も「利用する」にします。

② アクティベーションコードは端末ごとに発行する

アクティベーションコードは、アプリを入れた端末を、そのクリニックの資格確認に結び付けるための番号です。「端末識別メモ情報」に、どの端末用かが分かる名前(例:受付タブレット1、訪問用スマホA)を入れて発行します。

発行したコードは、10分程度たってから使います。発行直後に入れると通らないことがあります。

③ アプリで使うアカウントを作り、一度ログインしておく

アプリへのログインには、管理者アカウントではなく、「一般」または「医療情報等閲覧」の権限のアカウントを使います。資格確認端末でアカウントを登録したら、そのアカウントで一度オンライン資格確認等システムにログインしておきます。資料には、一度もログインしていないアカウントではアプリを使えないと注意書きがあります。

医療情報等閲覧の権限は、薬剤情報や特定健診の情報なども見られる権限です。受付で資格確認だけをする端末なら、どの権限を割り当てるかを院内で決めておきます。

アプリの初回ログインの流れ

事前準備が済んだら、アプリを入れた端末で初回のログインをします。初回に入れるのは、③で作ったアカウントのユーザーIDとパスワード、②で発行したアクティベーションコードです。

  1. 端末にマイナ資格確認アプリを入れる
  2. アプリを起動し、③のアカウントのユーザーIDとパスワードを入れる
  3. ②で発行したアクティベーションコードを入れる
  4. 画面の案内に沿ってセットアップを終える

細かい画面の流れは、医療機関等向け総合ポータルサイトに掲載されている「マイナ資格確認アプリのセットアップと使い方」に載っています。

スマートフォン・タブレット・パソコンのどれを選ぶか

アプリを入れる端末は、使う場面で選びます。

使う場面 向いている端末 理由
訪問診療・往診に持ち出す 施設のスマートフォン 持ち運びやすく、患者のマイナンバーカードやスマートフォンをそのまま読み取れる
受付のカードリーダーが故障したときの予備 タブレット、または汎用カードリーダーをつないだパソコン 受付に置いたまま使え、画面が大きく患者にも見せやすい
カードリーダーの故障がほとんど起きない・訪問診療をしない 用意しなくてよい 故障時は資格確認書や資格情報のお知らせ、マイナポータルの画面で確認できる

スマートフォンのマイナ保険証を読み取る汎用カードリーダーには、国の購入補助が出ていた時期があります。2025年の時点では、Amazonビジネスでクーポンコードを使って購入すると、1台あたり最大7,000円の割引が受けられると案内されていました。いまも補助が続いているか、条件がどうなっているかは、購入前に医療機関等向け総合ポータルサイトで確かめてください。

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受付での確認や返金の手間は、資格確認をオンラインで完結できるかどうかで変わります。経過措置の考え方と、対応ベンダーの一覧をまとめました。

オンライン資格確認の解説と対応ベンダー一覧を見る

ログインできない・使えないときに確かめる点

アプリにログインできないときは、まず事前準備の3つが済んでいるかを順に見ます。原因の多くは、資格確認端末側の設定にあります。

症状 確かめる点 直し方
アクティベーションコードが通らない 発行から10分たっているか、別の端末用に発行したコードを入れていないか 10分おいて入れ直す。端末識別メモで、どの端末用のコードかを確かめる
ユーザーIDとパスワードが通らない 管理者アカウントで入ろうとしていないか、作ったアカウントで一度も資格確認端末にログインしていない状態ではないか 一般または医療情報等閲覧のアカウントを使う。資格確認端末で一度ログインしてからアプリで入り直す
ログインはできるが「外来」の資格確認ができない 「外来診療等(通常とは異なる動線)機能」が「利用する」になっているか 資格確認端末の環境設定情報更新で「利用する」に変える
訪問先で資格確認ができない 「訪問診療等機能」が「利用する」になっているか 同上
スマートフォンのマイナ保険証で「iPhone」「Android」が出てこない アプリを2026年3月23日以降のバージョンに更新したか アプリを更新する
スマートフォンのマイナ保険証が読み取れない 汎用カードリーダーの接続、端末の背面同士の位置 読み取り直す。失敗が続くときは、マイナポータルの資格情報の画面を見せてもらう

アプリに表示されるエラーコードの意味は、医療機関等向け総合ポータルサイトのマニュアルとよくある質問に載っています。エラーコードが出たら、そのコードでポータルサイトを検索し、書かれている対処を試します。それでも直らないときは、オンライン資格確認等コールセンターに問い合わせます。

資格確認端末そのものの電子証明書が期限切れになっている場合も、資格確認ができなくなります。この切り分けは「オンライン資格確認の電子証明書の更新」で紹介しています。

よくある質問

マイナ資格確認アプリを入れることは義務ですか

義務ではありません。顔認証付きカードリーダーの故障時や訪問診療などで、院内のカードリーダーが使えない場面に備えるためのものです。スマートフォンのマイナ保険証への対応も、希望する医療機関が環境を整えて行う扱いです。

個人のスマートフォンに入れてもよいですか

資格確認には患者の個人情報を扱うため、クリニックが管理する端末に入れるのが基本です。アクティベーションコードは端末ごとに発行するので、どの端末に入れたかを院内で記録しておくと、紛失や機種変更のときに困りません。

カードリーダーが故障したら、アプリがなくても受付はできますか

できます。資格確認書、マイナ保険証と資格情報のお知らせの組み合わせ、マイナポータルの資格情報の画面などで資格を確認できます。アプリは、マイナ保険証での資格確認を続けたいときの手段の1つです。

高額療養費の限度額の情報も見られますか

カードリーダーの故障時に使う場合のアプリは、顔認証付きカードリーダーの画面と同じく、高額療養費の限度額情報の提供に係る同意を省略する仕様とされています。表示される情報の範囲は、使う権限とアプリの版によって変わるので、ポータルサイトのマニュアルで確かめてください。

まとめ

  • マイナ資格確認アプリは、顔認証付きカードリーダーを使えない場面でマイナ保険証の資格確認をするためのアプリ
  • クリニックで使う場面は、カードリーダーの故障時、訪問診療・往診、スマートフォンのマイナ保険証の3つ
  • アプリを入れる前に、資格確認端末で「環境情報の設定」「アクティベーションコードの発行」「アカウントの作成と一度のログイン」を済ませる
  • ログインできないときは、アクティベーションコードの10分の待ち時間、使うアカウントの権限、機能を「利用する」にしたかの3点から見る

受付で困るのは、カードリーダーが動かなくなったその日です。故障してから準備を始めると間に合わないので、予備の端末を1台決め、事前準備まで済ませておくと安心です。

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詳しい内容を知りたい方は下記フォームからお問い合わせください。

参考

  • 厚生労働省保険局医療介護連携政策課「マイナ資格確認アプリにおけるスマートフォンのマイナ保険証の読み取り機能の追加について(周知)」(令和8年3月18日事務連絡)
  • 厚生労働省保険局医療介護連携政策課「顔認証付きカードリーダーの故障時等におけるマイナ資格確認アプリの利用開始について(周知)」(令和7年5月21日事務連絡)
  • 関東信越厚生局「『マイナ資格確認アプリ』の利用の事前準備」
  • 厚生労働省「助産所におけるオンライン資格確認(資格確認限定型)の導入等について(周知)」(令和6年4月1日事務連絡)
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特徴

1.使いやすさを追求したUI・UX ・ゲーム事業で培って来た視認性・操作性を追求したシンプルな画面設計 ・必要な情報のみ瞬時に呼び出すことが出来るため、診療中のストレスを軽減 2.診療中の工数削減 ・AIによる自動学習機能、セット作成機能、クイック登録機能等 ・カルテ入力時間の大幅削減による患者様と向き合う時間を増加 3.予約機能・グループ医院管理機能による経営サポート ・電子カルテ内の予約システムとの連動、グループ医院管理機能を活用することにより経営サポート実現 ・さらにオンライン診療の搭載による効率的・効果的な診療体制実現

対象規模

無床クリニック向け 在宅向け

オプション機能

オンライン診療 予約システム モバイル端末 タブレット対応 WEB予約

提供形態

サービス クラウド SaaS 分離型

診療科目

内科、精神科、神経科、神経内科、呼吸器科、消化器科、、循環器科、小児科、外科、整形外科、形成外科、美容外科、脳神経外科、呼吸器外科、心臓血管科、小児外科、皮膚泌尿器科、皮膚科、泌尿器科、性病科、肛門科、産婦人科、産科、婦人科、眼科、耳鼻咽喉科、気管食道科、放射線科、麻酔科、心療内科、アレルギー科、リウマチ科、リハビリテーション科、、、、