施設基準管理士はクリニックに要るか|試験の概要と費用、事務長・医療事務に取らせるかの判定表、資格がなくても回る施設基準の管理

施設基準管理士は、施設基準の届出や管理を担う人のための民間資格です。一般社団法人日本施設基準管理士協会が認定しており、2025年4月時点の資格保持者は1,603人と公表されています。

病院では、施設基準の担当者を置き、この資格を取らせるところが出てきました。クリニックの院長からは「うちの事務長にも取らせたほうがいいのか」「医療事務の資格手当の対象にすべきか」という相談を受けます。

この記事は、クリニックの院長と事務長に向けて、施設基準管理士の試験と費用、取らせるかどうかの判断軸、資格がなくても施設基準の管理を回す方法をまとめたものです。病院の入院基本料の管理や、資格試験の勉強法は扱いません。

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目次
  1. 施設基準管理士の試験の概要と費用
  2. 施設基準管理士の資格を維持するのにかかるもの
  3. 施設基準管理士で身につくことと、クリニックで使う場面
  4. 施設基準管理士を事務長・医療事務に取らせるかの判定表
  5. 施設基準管理士がいなくても回る、クリニックの施設基準の管理
  6. よくある質問
    1. 施設基準管理士は国家資格ですか
    2. 医療事務の経験がなくても受験できますか
    3. 施設基準管理士を取ると、届出を代わりに出せますか
  7. まとめ
  8. 参考

施設基準管理士の試験の概要と費用

協会の公式サイトに載っている第9回試験の概要は次のとおりです。

項目 内容
試験日 2026年11月28日(土)12時50分〜16時50分
科目と時間 基礎科目100分、専門科目90分。どちらも選択式
受験資格 年齢・学歴・業務経歴などの制限はない
受験料 22,000円(税込)。入金後の返金はない
持ち込み 「施設基準パーフェクトブック2026年度版」と電卓は可(裁断・分解したものは不可)
会場 北海道、宮城、東京、埼玉、愛知、大阪、兵庫、広島、高知、福岡(変更の可能性あり)
申込期間 2026年8月3日〜9月30日(受付は終了)
合格発表 2027年1月15日

試験は年1回のため、申込を逃すと次の機会は翌年になります。合格率は回ごとに協会がPDFで公表しているので、受験を決める前に最新の数字を確かめてください。

施設基準管理士の資格を維持するのにかかるもの

施設基準管理士は、合格しただけでは名乗れません。協会に登録して資格証の交付を受けて、はじめて「施設基準管理士」になります。資格の維持には次のものがかかります。

項目 内容
登録 合格後に協会へ登録。登録しないと資格証が出ず、名乗れない
会費 年13,200円(税込)
資格の期限 3年。更新講座を受けると継続できる

受験料と3年分の会費を合わせると、初回の取得から最初の更新までに6万円前後かかる計算です。教材代と、試験・講座に出る日の人件費は別にかかります。

施設基準管理士で身につくことと、クリニックで使う場面

施設基準の仕事は、大きく3つに分けられます。

  1. 新しく算定したい項目の要件を調べ、届出書と添付様式をそろえて地方厚生(支)局へ出す
  2. 届け出た項目の要件(人員・研修・掲示・実績)を満たし続けているかを点検する
  3. 診療報酬改定のたびに、自院が届け出ている項目への影響を確かめ、必要なら届け直す

試験は施設基準管理の基礎的・専門的な知識と、必要な様式の作り方を問うものです。資格の勉強をすると、告示と通知のどこを読めば要件が書いてあるかが分かるようになります。告示と通知の関係は特掲診療料の施設基準等とは?で整理しています。

クリニックで施設基準の知識が役に立つのは、たとえば次の場面です。

  • 改定で新設された加算を、届け出れば算定できるのか判断したい
  • 適時調査や個別指導で、届出の根拠になる書類を求められた
  • 看護師や医師が退職し、人員要件を満たしているか不安になった

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施設基準管理士を事務長・医療事務に取らせるかの判定表

届け出ている項目の数と、院内で施設基準を見る人がいるかで判断します。

クリニックの状況 判断
届出項目が数件で、改定のたびに院長か顧問の社労士・会計事務所が確認している 取らせなくてよい。届出一覧と点検表を作るほうが先
在宅医療・有床・複数の加算など届出項目が多く、事務長が専任で施設基準を見ている 取らせる価値がある。本人の希望があれば受験料を負担する
分院展開を考えていて、本部で施設基準をまとめて管理したい 本部の担当者に取らせる価値がある
医療事務の資格手当の対象にするか迷っている 手当の対象にするより、届出業務を任せる人の役割手当で報いるほうが筋がよい

資格はあくまで知識の証明で、取っただけで届け出忘れがなくなるわけではありません。逆に、届出項目の少ないクリニックなら、資格がなくても後で紹介する管理の仕方で十分に回ります。

採用のときに資格をどう見るかは、医療事務の資格全般と同じ考え方が使えます。診療報酬請求事務能力認定試験の終了と採用時の確かめ方で、資格手当を付けるかの判断軸を書いています。

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施設基準管理士がいなくても回る、クリニックの施設基準の管理

資格の有無にかかわらず、クリニックで最低限そろえておきたいのは次の3つです。

そろえるもの 中身 見直す時期
届出一覧 届け出ている項目、届出日、受理番号、算定開始月 届出をしたとき
要件の点検表 項目ごとの人員・研修・掲示・実績の要件と、満たしている根拠の書類の場所 年1回(7月の定例報告の前)と、職員が入れ替わったとき
改定の確認メモ 改定で変わった項目と、自院の対応 改定の告示が出たとき

地方厚生(支)局からは、毎年7月に施設基準の届出状況の報告(定例報告)を求められます。点検表をこの時期に合わせて見直すと、年1回の確認が自然に回ります。

届出書の書き方は特掲診療料の施設基準に係る届出書の書き方、院内掲示は施設基準の院内掲示テンプレートにまとめています。レセコンで届出済みの項目を設定し忘れると、届け出たのに算定されないことがあるので、届出のたびにレセコン側の設定も確かめてください。

よくある質問

施設基準管理士は国家資格ですか

国家資格ではなく、一般社団法人日本施設基準管理士協会が認定する民間資格です。施設基準の届出は、資格がなくても院長や職員が行えます。

医療事務の経験がなくても受験できますか

受験資格に年齢・学歴・業務経歴の制限はありません。ただし、点数表の構成や届出の流れを知らないと、試験の内容を理解するのに時間がかかります。

施設基準管理士を取ると、届出を代わりに出せますか

資格の有無で、届出を出せる人が変わるわけではありません。届出は保険医療機関の開設者の名前で出すもので、実際の作成を誰が担うかは院内で決めます。

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まとめ

施設基準管理士は、施設基準の届出と管理の知識を証明する民間資格で、受験料22,000円、年会費13,200円、3年ごとの更新があります。届出項目が多く専任の事務長がいるクリニックなら取らせる価値があり、項目が少ないなら届出一覧と点検表を作るほうが先です。

参考

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対象規模

無床クリニック向け 在宅向け

オプション機能

オンライン診療 予約システム モバイル端末 タブレット対応 WEB予約

提供形態

サービス クラウド SaaS 分離型

診療科目

内科、精神科、神経科、神経内科、呼吸器科、消化器科、、循環器科、小児科、外科、整形外科、形成外科、美容外科、脳神経外科、呼吸器外科、心臓血管科、小児外科、皮膚泌尿器科、皮膚科、泌尿器科、性病科、肛門科、産婦人科、産科、婦人科、眼科、耳鼻咽喉科、気管食道科、放射線科、麻酔科、心療内科、アレルギー科、リウマチ科、リハビリテーション科、、、、