レセプトの練習問題(医科外来・令和8年度点数)|点数の足し方・窓口負担・算定の可否・公費の欄の7問と解説、新人の医療事務に院内で解かせる順番

新人の医療事務にレセプトを覚えてもらうとき、点数表を最初から読ませても手は動くようになりません。外来でよく出る場面を問題にして、自分で点数を足し、窓口負担を出し、どの欄に何を入れるかを考えてもらうほうが早く身につきます。

この記事は、クリニックの院長・事務長が新人教育に使える練習問題を7問まとめたものです。点数は令和8年度診療報酬改定(2026年6月1日適用)後の医科の点数で、外来の基本診療料を中心にしています。検査・投薬・処置の点数計算や、入院のレセプトは扱いません。

使い方は簡単で、問題だけを印刷して解いてもらい、答え合わせは解説の「なぜそうなるか」まで一緒に読みます。答えの数字だけを覚えても、次の改定で点数が変われば使えなくなるためです。

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目次
  1. レセプト練習問題で使う令和8年度の点数
  2. レセプト練習問題|点数の足し上げと窓口負担(問1〜問3)
    1. 問1 初診の窓口負担
    2. 問2 再診の窓口負担
    3. 問3 負担割合が違う患者
  3. レセプト練習問題|算定の可否と公費の欄(問4〜問5)
    1. 問4 外来管理加算を算定できない日
    2. 問5 受診券を持ってきた子ども
  4. レセプト練習問題|返戻・査定と請求期限(問6〜問7)
    1. 問6 返戻と査定の違い
    2. 問7 請求期限
  5. レセプト練習問題の解答と解説
    1. 問1の解答|293点、窓口負担880円
    2. 問2の解答|130点、窓口負担390円
    3. 問3の解答|窓口負担260円
    4. 問4の解答|算定できない
    5. 問5の解答|窓口負担0円、国保と法別53の2者併用
    6. 問6の解答|返戻は差し戻し、査定は減点
    7. 問7の解答|11月10日まで
  6. レセプト練習問題を新人に解かせる順番
  7. よくある質問
    1. 次の改定で点数が変わったら、この問題は使えませんか
    2. 新人が計算を間違えやすいのはどこですか
  8. まとめ
  9. 参考

レセプト練習問題で使う令和8年度の点数

問題で使う点数は次の4つだけです。

項目 点数
初診料 291点
再診料 76点
外来管理加算(再診時) 52点
外来・在宅物価対応料(初診時・再診時) 2点

令和8年度改定で、再診料は75点から76点になり、物価の上昇に対応する「外来・在宅物価対応料」が新設されました。物価対応料は初診料・再診料の加算ではなく、別の区分として算定します。くわしくは物価対応料が自動算定されないのはなぜ?で整理しています。

1点は10円です。窓口負担は、点数に10円を掛けた額に負担割合を掛け、10円未満を四捨五入して出します。

レセプト練習問題|点数の足し上げと窓口負担(問1〜問3)

問1 初診の窓口負担

35歳の患者が初めて受診し、診察だけを受けた。保険は協会けんぽで、負担割合は3割。この日の合計点数と、窓口負担はいくらか。

問2 再診の窓口負担

問1の患者が1週間後に再診で来院した。診察のほか、療養上の指導を丁寧に行い、検査・処置はしていない。外来管理加算を算定できるとき、合計点数と窓口負担はいくらか。

問3 負担割合が違う患者

72歳の患者(負担割合2割)が、問2と同じ内容で再診を受けた。窓口負担はいくらか。

レセプト練習問題|算定の可否と公費の欄(問4〜問5)

問4 外来管理加算を算定できない日

再診の患者に、消炎鎮痛等処置を行った。この日に外来管理加算を算定してよいか。

問5 受診券を持ってきた子ども

児童養護施設に入所している10歳の子どもが、施設の職員と来院した。国民健康保険の保険証と、法別番号53の受診券を持っている。受診券の保険欄は「有(国)」。窓口負担と、レセプトの組み立て方を答えよ。

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レセプト練習問題|返戻・査定と請求期限(問6〜問7)

問6 返戻と査定の違い

「返戻」と「査定」の違いを、医療機関がやることの違いがわかるように説明せよ。

問7 請求期限

10月に診療した分のレセプトは、いつまでに審査支払機関へ提出するか。

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レセプト練習問題の解答と解説

問1の解答|293点、窓口負担880円

初診料291点に、外来・在宅物価対応料2点を足して293点です。293点×10円=2,930円、その3割は879円で、10円未満を四捨五入して880円になります。

物価対応料を足し忘れると、291点×10円×0.3=873円→870円となり、10円ずれます。令和8年6月以降の診療では、物価対応料が付いているかを必ず見ます。

問2の解答|130点、窓口負担390円

再診料76点、外来管理加算52点、物価対応料2点で130点です。1,300円の3割で390円になります。

外来管理加算は、検査や処置をせず、診察と療養上の指導をした再診のときに算定します。問2は検査・処置がないので算定できます。

問3の解答|窓口負担260円

点数は問2と同じ130点です。1,300円の2割で260円になります。点数は年齢では変わらず、変わるのは負担割合だけです。負担割合は保険証や資格確認の結果で確かめ、思い込みで入れないようにします。

問4の解答|算定できない

外来管理加算は、処置やリハビリテーション、一定の検査などを行った日には算定できません。問4は消炎鎮痛等処置をしているので、外来管理加算は付けません。

この組み合わせは、レセコンが自動で外してくれる場合と、入力によっては付いたままになる場合があります。点検のときに「処置のある再診に外来管理加算が付いていないか」を見る習慣をつけておくと、査定を防げます。

問5の解答|窓口負担0円、国保と法別53の2者併用

法別番号53(児童福祉法の措置等医療)の受診券がある子どもからは、窓口で自己負担をもらいません。保険欄が「有(国)」なので、国保と法別53の2者併用レセプトにして国保連合会へ請求します。保険がない「無」の子どもなら、法別53の公費単独で支払基金へ請求します。

受診券の確かめ方は法別番号53(児童福祉法の措置等医療)のレセプトにまとめています。

問6の解答|返戻は差し戻し、査定は減点

返戻は、記載の不備や資格の誤りなどで、レセプトそのものが医療機関に差し戻されることです。医療機関は内容を直して再請求します。

査定は、審査の結果、算定内容の一部が認められず、点数を減らされて支払われることです。医療機関は、納得できなければ再審査を請求できます。

返戻は「直して出し直す」、査定は「減らされた分を受け入れるか争う」と覚えると区別しやすくなります。返戻の対応はORCAで返戻レセプトを再請求する手順でも扱っています。

問7の解答|11月10日まで

診療月の翌月10日までに提出します。10月診療分なら11月10日です。期限を過ぎたときの扱いはレセプト請求の期限はいつまで?を参照してください。

レセプト練習問題を新人に解かせる順番

7問を一度に解かせるより、次の順番で1週間ほどかけるほうが定着します。

日 解かせる問題 ねらい
1日目 問1〜問3 点数を足し、10円を掛け、負担割合を掛ける流れを手で覚える
2日目 問4 加算には「付けてはいけない日」があることを知る
3日目 問5 公費があると欄と請求先が変わることを知る
4日目 問6〜問7 請求の締めと、戻ってきたときの対応を知る
5日目 実際の自院のレセプトを1枚、上から読む 練習問題と実物をつなげる

5日目は、レセプトの見方を横に置いて、自院の明細書を欄ごとに読み合わせるのがおすすめです。練習問題で出てきた項目が、実物のどこに出てくるかを確かめられます。

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よくある質問

次の改定で点数が変わったら、この問題は使えませんか

点数の表を差し替えれば、問題の形はそのまま使えます。令和9年6月には外来・在宅物価対応料が所定点数の2倍になる予定なので、その時点で表を直してください。

新人が計算を間違えやすいのはどこですか

10円未満の四捨五入と、物価対応料の足し忘れです。電卓で出した額をそのまま窓口負担にせず、最後に端数を処理する手順を口に出して確かめてもらうと減ります。

まとめ

レセプトの練習問題は、点数の足し上げ、窓口負担、算定の可否、公費の欄、請求の締めの順に解かせると、新人が外来のレセプトの流れをつかみやすくなります。答え合わせでは「なぜそうなるか」まで読み、最後は自院の明細書1枚につなげてください。

参考

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オプション機能

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提供形態

サービス クラウド SaaS 分離型

診療科目

内科、精神科、神経科、神経内科、呼吸器科、消化器科、、循環器科、小児科、外科、整形外科、形成外科、美容外科、脳神経外科、呼吸器外科、心臓血管科、小児外科、皮膚泌尿器科、皮膚科、泌尿器科、性病科、肛門科、産婦人科、産科、婦人科、眼科、耳鼻咽喉科、気管食道科、放射線科、麻酔科、心療内科、アレルギー科、リウマチ科、リハビリテーション科、、、、